フジテレビが米・スカイバウンドエンターテインメントと共同制作するドラマ『HEART ATTACK』(FODで20日12時から全8話一挙配信)の完成発表イベントが19日、都内で行われ、キャストの寛一郎、三浦透子、SAKURA、めがね、阿部久令亜と、丸山健志監督が登壇した。

  • 阿部久令亜

    阿部久令亜

近未来の日本を舞台に、政府が人権を否定するほどの特殊能力を持つ“ヴァリアント”と呼ばれる人々が抑圧、権力と闘い、運命的な愛情をスリリングな展開と刺激的な映像演出で描いていく同ドラマ。

子役の阿部久令亜は、寛一郎へ撮影期間中に聞きたいけど聞けなかったことがあるという。それを司会のフジテレビ生田竜聖アナが代読すると言うと、寛一郎の「ここにいるのに?」というツッコミを聞き流しながら、「私はこの1年で10cm以上身長が伸びたのですが、それでもまだ平均より5cmくらい小さいです。寛一郎さんも子供の頃はとても小さかったとお話しされていましたが、どうしたらそんなに背が高くなれますか?」と読み上げた。

これに寛一郎は「1年で10cmも伸びたの? 2mくらいになるんじゃない?」とおどかしながら、「僕はとにかく寝てました。もちろん遺伝的なこともありますが」と回答。横で大きくうなずいた三浦は「私は遺伝的にもうちょっと大きくていいはずなんですけど、子供の時全然寝てなくて、だから大きくなれなかった」と後悔した。

それを受け、阿部は「本当に参考になりました。今日からいっぱい寝ることにします!」と宣言し、寛一郎は「働きすぎず、寝なさい」と念押しのアドバイス。そして労働基準法で子役が働ける20時が近づくと、阿部は「今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました」と挨拶し、途中退席した。

このイベントでは、11歳の阿部が年齢を感じさせない大人なやり取りを次々に披露。ドラマの内容にちなみ「個人的に欲しい能力」を聞かれた大人たちが「何も考えなくても目的地までたどり着ける」(三浦)、「壁をすり抜ける」(めがね)と答える中、阿部は「ちょっとだけ先のことが分かる」と回答した。

その真意は「10年とか先が見えちゃうと、選択肢を変えたりしていろいろ複雑になっちゃうと思うんですけど、5秒先だったら“あっ、これから転ぶ!”とか、洋服の糸を引っ張って“穴が空いちゃう!”というのを防げるから、便利じゃないかなと思いました」とのことで、その立派な思考に大人たちは皆一様に顔を赤くしていた。

  • (左から)SAKURA、阿部久令亜、寛一郎、三浦透子、めがね