ローソンは3月25日に、野沢温泉蒸留所(長野県下高井郡野沢温泉村)のジンを使用した「THE GIN SODA 350ml」(350円)および「THE GIN SODA DEEP 350ml」(350円)を全国のローソン店舗(ローソンストア100を除く)で数量限定発売する。ローソン限定でジンソーダを発売するのは今回が初めて。
■どんなジンになっている?
ローソン 商品本部の倉光雄志氏が概要を説明した。新商品は、どちらも野沢温泉蒸留所のNOZAWA CLASSIC DRY JINのレシピを改良したジンを使用したジンソーダとなる。「THE GIN SODA 350ml」は、レモンピールの爽やかで繊細な香りに山椒などを加えた、心地よい柑橘感と和テイストが特徴。「THE GIN SODA DEEP 350ml」は、針葉樹「ジュニパー」の果実をベースに山椒などを加えた、爽やかで刺激的な香りが特徴となっている。どちらもアルコール度数は7%。
「ジンは近年、日本国内でも人気を集めている蒸留酒です。国内における2024年のジン市場は、2019年対比で約3.5倍(250億円規模)まで成長したと推定されます。一方で、ウイスキー市場と比べるとまだ5%ほどの構成比。海外におけるジン市場は対ウイスキーで16%ほどの構成比がありますので、国内のジン市場にはまだまだポテンシャルがあると言えます」と倉光氏。
そもそも野沢温泉蒸留所は、国際品評会「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2024」にて世界最高金賞を獲得した実績を持つ蒸留所。自然豊かな土地で、現地を訪れた倉光氏も「ジンを作るうえで大切な最高品質の湧き水が豊富。街なかで耳をすましても湧き水が聞こえるくらいでした」と絶賛する。
ローソンでは新商品の売上の一部を、野沢温泉村の水源、温泉保護などに取り組む自治組織「一般財団法人 野沢会」、次世代のトップアスリートを育成する「野沢温泉スキークラブ」などに寄付する方針。寄付金は、野沢温泉村の文化・人材育成・自然環境保護に役立てられるという。
ターゲット層については「毎日はお酒を飲まないけれど、飲むならちょっと良いものを飲みたい、と考える30~40代の男女のお客様。またハイボールが苦手、というお客様にもこの『THE GIN SODA 350ml』をオススメします。無糖チューハイの果汁由来の甘さを気にする40~50代のお客様にもピッタリだと感じています」。
どちらも数量限定発売ながら、「THE GIN SODA 350ml」は定番商品、「THE GIN SODA DEEP 350ml」はアレンジ商品としての取り扱い。どちらも約3カ月間ほどの販売時期を見込んでいる。
料理とのペアリングについては「爽快感があって柑橘系の香りが豊かなジンです。これは個人的な思いですが、たとえば揚げ物、ホルモンの脂がこってりした料理などを食べているときに飲めば、スッキリと洗い流してくれるような感じがします。もっともジンとソーダだけで作られているので、どんな料理とも相性が良いのでは、と思います」とした。
ちなみにローソンでは、これまでも素材にこだわったアルコール飲料を販売してきた。2024年12月には、本格的なアイリッシュウイスキーのハイボール「BUSKERハイボール」をローソン限定で発売。通常のウイスキーハイボールの新商品に比べて約3倍の本数を販売するヒット商品となった。これを受け、倉光氏は「今後もローソンでは人気の蒸留所とコラボしたお酒を開発・発売してまいります」と説明している。