リクルートが運営する国内最大級のヘアサロン・リラク&ビューティーサロンの検索・予約サービス『ホットペッパービューティー』は2025年3月17日、「コリやコリからくる痛み」に関する調査を発表した。同調査は2025年2月25日〜26日、全国20歳~49歳男女1,000人を対象にインターネットで実施した。

  • 「コリやコリからくる痛み」に関する調査

今回の調査では、働く人の74.9%が「身体のコリを感じたことがある」と回答。また、60.3%の人が「コリからくる痛みを感じたことがある」と回答した。

  • 身体のコリを感じたことがあるか

さらに、コリからくる痛みによってどのような事象が生じたか質問したところ、最も多かった回答は「仕事のパフォーマンスが低下した」で34.0%。次いで、「集中力が低下した気がする」で32.8%という結果となり、仕事や日常生活に悪影響を及ぼしている実態が明らかになった。

  • コリの影響

渡辺教授は、「個人差はあるものの、1日経ってもコリが治らない時点で身体は異常であり『痛アラート』が発令されている状態です。コリが慢性化すると痛みを感じるようになり、痛みをかばって姿勢がゆがんだりして症状の悪化を引き起こす可能性があります」と警鐘を鳴らす。

そんな中、コリを放置しがちな部位ごとにその期間を聞いたところ、いずれの部位でも「2日以上」が90%を超えており、多くの人が「痛アラート」レベルに該当することが判明した。

  • コリを放置した期間

また「半年以上」も30%超に上っていることから、長期間にわたってコリを抱えていることが当たり前の状態になっている人も一定数いるという実態が明らかになった。

コリに関する傾向として、立ち・座り仕事など働き方による違いも調査した。立ち仕事が多い人・座り仕事が多い人それぞれに、コリを感じたことがある身体の部位について聞くと、座り仕事は「肩」が立ち仕事より5.5ポイント高い結果となった。

一方で、立ち仕事は「ふくらはぎ」が座り仕事より5.1ポイント高い結果となった。

  • コリを感じたことがある体の部位

さらに、渡辺教授によると「コリからくる痛みには連鎖性があり、悪化すると痛みが他の部位に広がります。座り姿勢は肩や首、立ち姿勢は足や腰など姿勢によって大きな重力のかかる部位が異なり、痛みの広がり方が違ってきます。それぞれ1日経ってもコリが改善しないようなら『痛アラート』発令状態ですので、リラクゼーションサロンなどでのケアがオススメです」と仕事のスタイルに合ったケアを心がけることが重要と話す。

1日経ってもコリが治らない「痛アラート」レベルに達した際は、自分の仕事のスタイルや症状に合わせたケアが必要になる。

渡辺教授は「『痛アラート』レベルの症状の対処にはマッサージやリラクゼーションサロンなどでのプロの施術が有効です。プロの施術を利用することで、自分では気が付かないコリの原因部位の特定ができ、自分では届かない部位が効果的にほぐれるので、高い改善効果や疲労回復が期待できます」と話し、セルフケアではカバーし切れないケアが期待できるとのこと。

実際、コリを感じた際にマッサージ・リラクゼーションサロンを利用したことがある人にコリが改善されたかどうか聞いたところ、約8割の人が改善を実感していることが判明。コリの改善にプロの施術が有効であると感じている人が多数を占めていることが明らかになった。

  • サロンでコリ改善されたか

「痛アラート」を見逃さず、1日経ってもコリや疲労感が残っている際には、リラクゼーションサロンなどでのプロの施術を利用して早期に対処することが重要と言えそうだ。