
軽トラック(軽トラ)は普通車と比べて車両本体価格や自動車税などの税金が安く抑えられ、セカンドカーとしても人気です。農作業や荷物の運搬だけでなく、近年ではキャンピングカーやアウトドアに活用する人もいるようです。そんな軽トラでも任意保険に入った方がいいのでしょうか?また、保険料はどのくらいかかるのでしょうか?
軽トラに任意保険は必要?
軽トラに乗る時には任意保険に加入しましょう。自賠責保険では相手への治療費や慰謝料が補償されるため、自賠責だけ入っていれば大丈夫と思うかもしれませんが補償額に上限があります。万が一、高額な賠償が必要になった時や相手の車や自分がケガをした時には、自賠責保険だけではカバーできない可能性があるのです。
軽トラは最大350kgまで積載できるため荷物を運搬する機会も多いでしょう。しかし、荷物の固定が甘いと積んだ荷物が落下してしまい大事故に繋がることもあるかもしれません。もし怪我人や相手の車等に損害が出てしまった時には高額な賠償が必要になる可能性があります。任意保険では対人・対物賠償の保険金は無制限で設定できることが多いため、高額な賠償にも備えることができます。
また、軽トラの車体にはクラッシャブルゾーンがほとんどありません。普通車の場合は、万が一の衝突時にボンネット部分が衝撃を吸収してドライバーを守ってくれます。フロント部分がほとんどなく事故の衝撃が直に伝わりやすい軽トラは、ちょっとした事故でも大怪我や死亡に繋がってしまう可能性があります。自賠責保険では自身のケガは補償されないため、任意保険でカバーしていきましょう。
軽トラの任意保険の特徴
軽トラックは軽自動車の規格に合わせて作られており、「自家用軽四輪貨物車」と呼ばれる4ナンバーの車になります。5ナンバーや7ナンバーの自家用軽四輪乗用車とは異なり、型式による保険料の違いはない等の特徴もありますので確認しておきましょう。
型式別料率クラスがない
自家用普通乗用車や自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車では、事故実績によって車の「型式」ごとに型式別料率クラスが設定されています。事故実績が多い型式ほどクラスが上がり保険料が高くなり、逆に事故が少ない型式はクラスが下がり保険料が安くなるのです。同じ補償内容でも軽自動車のN-BOXとスペーシア、ひいてはN-BOXのJF3とJF5のように型式が異なると保険料が違ってきます。
しかし、軽トラ等の「自家用軽四輪貨物車」には型式別料率クラスがないため、型式による保険料の違いはありません。補償内容や走行距離や等級等の条件が同一なら、キャリイでもハイゼットでも保険料は同じになるのです。
一部の保険会社で年齢条件が設定できない
自動車保険の保険料は運転者の年齢によって変わります。10代、20代の若い年齢になると事故を起こすリスクが高いため、保険料も高くなる傾向にあります。そのため、車を運転する人の年齢を21歳以上、26歳以上と限定することで保険料を安くできるのですが、一部の保険会社では年齢条件を設定できないことがあるので注意しましょう。
業務使用は保険料が高くなる
沢山の荷物を運べて小回りが利くことから、軽トラを農業や林業などの業務に使う方も多いでしょう。
自動車保険では「業務使用」「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」といった使用目的を選ぶ必要があります。軽トラに限りませんが、業務使用の車は使用頻度が高く走行距離が多くなるため、事故のリスクが高くなり保険料が割高になることがあります。
黒ナンバーは注意
軽トラを運送業に使う場合、貨物軽自動車運送事業の経営届出をおこない黒ナンバーを取得する必要があります。運送業は自家用車に比べて走行距離や車の使用頻度が多くなりやすいですよね。その分事故のリスクが高くなり、保険料も高額になる傾向にあります。黒ナンバー向けの任意保険は一部の保険会社しか取り扱っておらず、ネットでは加入できないことがほとんどですので注意しましょう。黒ナンバーの任意保険や見積もりについてはこちらで解説しています。
1日自動車保険は入れない
少しだけ車を借りて運転したい時に便利な1日自動車保険ですが、4ナンバーの車は対象外となっています。引越しで大量の荷物を運びたい、友人と交代して車を運転したい時でも軽トラは1日自動車保険に入れませんので注意しましょう。他車運転特約では4ナンバーも対象となるので、自分の車をもっている人は他車運転特約を確認してみましょう。
軽トラの保険料は高い?
任意保険の保険料は補償内容や運転者の年齢、等級、使用目的などさまざまな要素から決まるため、一概に軽トラの保険料は〇円ということはいえません。参考までに、損害保険料率算出機構の「自動車保険の概況」より保険料の平均を紹介します。
用途・車種 | 保険料平均 |
---|---|
軽四輪自動車(貨物車) | 43,267円 |
軽四輪自動車(乗用車) | 49,511円 |
出典:損害保険料率算出機構「2023年度_自動車保険の概況」
契約全体の平均にはなりますが、軽四輪貨物車の方が平均金額は低くなっていることが分かります。車両保険の有無や使用目的、等級によっても保険料は変わってきますが、条件によっては軽四輪乗用車よりも保険料が抑えられるかもしれません。
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保険料を安くするには?
軽トラで自動車保険に入る場合、条件によっては保険料が高くなることがあります。少しでも節約するために、自動車保険を安くするポイントを解説します。
車両保険を外す
自動車保険に車両保険をつけると保険料が大きく上がってしまうことから、本体価格が安い軽トラは車両保険を外すという人もいるようです。ただし、軽トラであれば車両保険は不要ということではなく、ローンが残っている場合や日常的に使う場合は車両保険の必要性は高いといえるでしょう。中古車や貯蓄が十分にある場合には必ずしも必要になるとは限りません。経済状況や車の使用状況 などで判断しましょう。
セカンドカー割引を使う
既に車を持っていて、新たに軽トラを購入するという方はセカンドカー割引を活用しましょう。自動車保険に新規加入する時は通常6等級からのスタートですが、セカンドカー割引を使うと7等級からスタート できるのです。新規6等級だと3%の割増ですが新規7等級だと38%の割引になるので、たった1等級の違いでも保険料の差は意外と大きくなります。
なお、セカンドカー割引には1台目の車が11等級であること、2台目の車が初めて自動車保険に加入すること等の条件があります。条件を満たしていれば1台目と違う保険会社に加入しても割引は適用されますので、他の保険会社と比べたうえで検討するのがよいでしょう。
保険会社を比べる
軽トラを含む自家用軽四輪貨物車は、幅広い用途で使用されるため昔の自動車保険では運転者年齢条件を適用することができませんでしたが、現在は適用できる保険会社が多くなっています。自動車保険一括見積もりサービスを利用すれば複数社の見積もりが一度に取れるので、年齢条件を設定できる会社が見つかるかもしれません。
また、業務使用で軽トラを運転する場合は、事故のリスクが高いため保険料も割高になりがちです。自動車保険は同じ補償内容でも保険会社によって保険料はそれぞれ違ってきます。様々な保険会社を比べることで、保険料が安い会社に出会える可能性があるのです。
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