同点ゴールを演出した久保建英(画像はELのマンU戦)[写真]=Getty Images

 ラ・リーガ第28節が16日に行われ、ラージョ・バジェカーノとレアル・ソシエダが対戦した。

 日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、ここまで10勝4分13敗という成績に留まり、暫定12位に低迷。年明け以降のリーグ戦は3勝6敗と負け越しており、直近もバルセロナとセビージャ相手に無得点で連敗を喫している。チームが苦戦を強いられている中、久保は公式戦40試合で7ゴール3アシストをマークするなど攻撃の主軸として活躍中。3試合ぶりの勝利を目指す今節は右ウイング(WG)として、3試合ぶりにスタメンに名を連ねた。

 序盤から拮抗した展開が続く中、敵地に乗り込んだレアル・ソシエダは20分に先制に成功。左CKを獲得し、セルヒオ・ゴメスがアウトスイングのボールを送ると、フリーになっていたマルティン・スビメンディが強烈なボレーシュートでネットを揺らした。アウェイチームが先制に成功すると、その後はゴール前の攻防に乏しい試合展開に。久保のキープからS・ゴメスが強烈なシュートを放つなど、いくつかチャンスはあったが、0-1のまま前半が終了する。

 後半立ち上がりの51分、ラージョ・バジェカーノは左サイドからボックス内へ侵入し、アルバロ・ガルシアが低く強烈なシュートを放つもGKアレハンドロ・レミロが好セーブ。58分には最終ラインからの鋭い縦パスを起点に右サイドの深い位置を取ると、アンドレイ・ラティウの折り返しを受けたオスカル・トレホが豪快に蹴り込み、後半の早い時間帯で試合を振り出しに戻した。

 追い付かれたレアル・ソシエダは、63分にミケル・オヤルサバルとベニャト・トゥリエンテスを投入し状況の打開を図る。6分後、ボックス右角付近でボールを受けた久保が細かいタッチのドリブルでボックス内へ侵入し、そのまま右足を振り抜いたがシュートは枠の上へ。すると72分、ペドロ・ディアスがボックス外から低く強烈なシュートを突き刺し、ラージョ・バジェカーノが逆転に成功する。

 それでも80分、久保が右から仕掛けて右足でゴール前へ折り返すと、相手GKが弾いたこぼれ球をアルカイツ・マリーズクレナが押し込み、レアル・ソシエダが同点に追い付く。その後は両チームともに追加点を奪えず、試合は2-2のドローで決着となった。次節は30日に行われ、ラージョ・バジェカーノはアウェイでアラベスと、レアル・ソシエダはホームでバジャドリードと対戦する。

【スコア】
ラージョ・バジェカーノ 2-2 レアル・ソシエダ

【得点者】
0-1 20分 マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)
1-1 58分 オスカル・トレホ(ラージョ・バジェカーノ)
2-1 72分 ペドロ・ディアス(ラージョ・バジェカーノ)
2-2 80分 アルカイツ・マリーズクレナ(レアル・ソシエダ)