メインの口座がメガバンクやゆうちょ銀行を利用しているという方でも、定期預金を預けるなら、地方銀行などの方が有利という場合があります。本記事では、全国で高金利の定期預金を提供している銀行を紹介します。

普段、メガバンクやゆうちょ銀行を利用している方も多いかもしれません。しかし、定期預金を預けるなら、それ以外の銀行を選んだ方がおトクになることがあります。

例えば、メガバンクやゆうちょ銀行の1年もの定期預金も年0.275%と上がりつつありますが、インターネットで取引できる銀行や地方銀行、信用金庫などでは「0.7~1%」と、その3倍以上の金利がつく場合もあり、うまく活用すれば、より多くの利息を受け取ることができます。

そこで本記事では、全国で高金利の定期預金を提供している銀行を4つご紹介します。「少しでもおトクに預けたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※金利は2025年3月11日時点

◆SBJ銀行

SBJ銀行は、韓国の大手銀行である「新韓銀行」を中核とする「新韓金融グループ」の日本法人です。金融庁の許可を受けており、日本の法律に沿って運営されています。

SBJ銀行の定期預金は預入額100万円が上限の「ミリオくん」が有名です。ミリオくんは、1人1口座のみの開設ですが、金利は「0.6%(1年)」と高くなっています。

今回ご紹介するのは、SBJダイレクトを契約している個人のお客さま対象にした、さらに金利の高い定期預金です。

・商品名称:スポーツ選手応援定期預金2025 【プロゴルファー「宋永漢(ソン・ヨンハン)」選手】(インターネット専用)

プロゴルファー「宋永漢(ソン・ヨンハン)」選手の活躍に応じて追加利率が付与されるというユニークな期間限定の商品です。

・預入額:1円以上

・適用金利:年1.0%~年1.5%

「宋永漢(ソン・ヨンハン)」選手が対象大会で1度以上優勝した場合の金利は以下のとおり。

【1年もの】年1.30%

【2年もの】年1.50%

「宋永漢(ソン・ヨンハン)」選手が対象大会で1度以上準優勝した場合の金利は以下のとおり。

【1年もの】年1.10%

【2年もの】年1.30%

上記以外の場合は以下のとおり。

【1年もの】年1.0%

【2年もの】年1.20%

・募集期間:2025年1月14日(火)~2025年4月30日(水)

なお、この1年もの、2年ものの定期預金の募集金額は2000億円です。取り扱い期間中でも募集金額に到達した時は受付終了となります。

◆オリックス銀行

オリックス銀行は、東京都に本店を置くオリックス傘下の銀行です。主力商品は、インターネット専用定期預金「eダイレクト預金」、カードローン、投資用不動産ローンなどです。

オリックス銀行の定期預金は「eダイレクト預金」といい、すでに口座を持っている方と新規口座開設をする方で適用される金利が異なります。

【新規口座開設者限定】

・商品名称:eダイレクト定期預金優遇金利プログラム

・預入額:預入上限は1000万円

・適用金利:6カ月、1年、5年と適用される金利は異なります。

【6カ月もの】1.0%

【1年もの】1.0%

【5年もの】1.3%

新たにeダイレクト預金口座開設をしたお客さまのみが利用できます。口座開設日から翌々月末日までに、優遇金利定期預金の申し込みが必要です。

【eダイレクト預金口座を持っている個人】

・商品名称:eダイレクト定期預金

・預入額:100万円以上300万円未満(スーパー定期)、300万円以上1000万円未満(スーパー定期300)、1000万円以上(大口定期)の3種類があります。

・適用金利:預入額と預入期間に応じて、適用となる金利が変わります。

【6カ月もの】0.5%

【1年もの】0.85%

【5年もの】0.65%

この定期預金は6カ月から7年まで、期間が自由に選べます。適用金利が一番高くなるのは、預入期間1年(0.85%)です。

◆きらやか銀行 SBIさくらんぼ支店

きらやか銀行は、山形県山形市に本店を構える第二地方銀行で、宮城県仙台市の仙台銀行と経営統合し、「じもとホールディングス」の一員として運営されています。

SBIグループと協業したことにより、2024年12月からインターネット支店の名称を「SBIさくらんぼ支店」へ変更しました。これを記念して、SBIさくらんぼ支店限定の高金利定期預金が、期間限定で販売されています。対象となるのは、SBIさくらんぼ支店の口座をお持ちの方です。

・商品名称:リニューアル定期キャンペーン「1年ずっと、年0.7%」

・預入金額:一口10万円以上1000万円未満(預入口数に上限なし)

・適用金利:年0.7%

・募集期間:2024年12月2日~2025年3月31日

なお、この定期預金の募集金額は300億円です。取扱期間中であっても募集総額に達し次第、取り扱いを終了します。

◆香川銀行 セルフうどん支店

香川銀行は、香川県高松市に本店を置く第二地方銀行で、旧香川相互銀行を前身としています。香川県内では第二の銀行としての役割を担い、瀬戸内地方各県にも店舗を展開しています。

また、実店舗を持たないインターネット専用の「セルフうどん支店」は、通帳や証書を発行しない代わりに、パソコンやスマートフォンで簡単に取引ができるのが特徴です。この支店では、セルフで取引を行う代わりに、おトクな専用商品が用意されています。

【預入上限が100万円までの定期預金】

・商品名称:超金利トッピング定期預金

・預入額:10万円以上、上限100万円まで

・適用金利:0.75%(1年)

【預入上限が決まっていない定期預金】

・商品名称:金利トッピング定期預金

・預入額:300万円未満(スーパー定期)、300万円以上(スーパー定期300)

・適用金利:スーパー定期とスーパー定期300の金利は同じです。

【1年もの】0.7%

【2年もの】0.7%

【3年もの】0.45%

【5年もの】0.5%

最も金利が高いのが「1年もの」「2年もの」の0.7%です。

◆まとめ

定期預金を預けるなら、メガバンクやゆうちょ銀行だけでなく、地方銀行や信用金庫、インターネット専用銀行なども選択肢に入れると、より高い金利を受け取れる可能性があります。特に、期間限定のキャンペーンや、募集総額が決まっている商品を利用したい場合は、早めに手続きを進めるのがおすすめです。

今回ご紹介したように、銀行によって適用金利や条件が異なるため、自分の資産状況や目的に合った定期預金を選び、賢く運用していきましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。

文=舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)