早くも“暗雲”…プロ野球、ケガで開幕絶望となった選手6人。故障離脱を強い…

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 プロ野球では球春到来を迎え、2025年シーズンの開幕に向けて、調整が進んでいる。しかし、春季キャンプやオープン戦で故障するケースが、すでに多く発生。開幕をリハビリ組で迎えることが決まった選手も少なくない。ここでは、開幕絶望が決定的となった選手を紹介したい。

 

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吉田輝星(オリックス・バファローズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:175cm/83kg

・生年月日:2001年1月12日

・経歴:金足農

・ドラフト:2018年ドラフト1位

 

 移籍初年度の昨季は50試合に登板するなど、ブルペンの一角を担った吉田輝星。しかし今季は、春季キャンプキャンプ中に右肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を敢行。開幕はおろか、シーズン中の復帰も絶望的となった。

 

 金足農高時代に甲子園準優勝投手として注目を集めた吉田。2018年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団した。

 

 

 高卒4年目の2022年にリリーフとして一軍に定着。自己最多の51試合に登板し、2勝3敗5ホールド、防御率4.26と飛躍の兆しを見せた。

 

 ところが、活躍を継続することはできず、翌2023年はわずか3試合の登板でシーズンを終了。同年オフに黒木優太との交換トレードで、オリックス・バファローズに移籍した。

 

 新天地では、加入初年度から再び中継ぎとして一軍の戦力に。同年は50試合登板、4勝0敗14ホールド、防御率3.32の好成績を収めた。

 

 今春キャンプでは、昨シーズン終盤に右肘を疲労骨折した影響で二軍スタートに。一時はブルペンに入るなど順調な調整を見せていたが離脱を強いられ、トミー・ジョン手術を決断。来シーズン中の復活を目指すこととなりそうだ。

上茶谷大河(福岡ソフトバンクホークス)

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/83kg

・生年月日:1996年8月31日

・経歴:京都学園高 - 東洋大

・ドラフト:2018年ドラフト1位

 

 昨オフの現役ドラフトで福岡ソフトバンクホークスに移籍した上茶谷大河。新天地で再起が期待されたが、2月上旬に右肘関節クリーニング術を受け、開幕一軍が絶望的となっている。

 

 東洋大から2018年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りし、25試合登板、7勝6敗、防御率3.96と及第点の数字を残した。

 

 

 翌年以降は先発で思うような成績を残せず、2023年はリリーフに転向。同年は46試合に登板し、5勝3敗4ホールド、防御率2.11の好成績をマーク。

 

 しかし、昨季は18試合の登板で2勝2敗1ホールド、防御率4.37に終わり、同年オフに行われた現役ドラフトでソフトバンクに活躍の場を移した。

 

 今季は先発再転向となり、一軍キャンプスタートを切ったが、右肘の違和感で離脱。その後、右肘関節クリーニング術を受けた。

 

 競技復帰までは約4ヶ月の見込みとなっており、無念の長期離脱が決定した。

森博人(中日ドラゴンズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/84kg

・生年月日:1998年5月25日

・経歴:豊川高 - 日本体育大

・ドラフト:2020年ドラフト2位

 

 近年は故障に苦しみ、2年連続で一軍登板なしとなっている森博人。再起を図る今季だったが、春季キャンプ中に右肘を痛め、無念の長期離脱が決定した。

 

 日本体育大から2020年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団すると、ルーキーイヤーから一軍デビュー。同年は10試合に登板し、防御率3.00を記録した。

 

 

 翌2022年は、シーズン途中から一軍に定着。30試合の登板で1勝0敗、防御率2.67の好成績をマーク。

 

 しかし、2023年は投球フォームを崩すなど不調に陥り、一軍登板なし。昨季は開幕前に右肘の靭帯を損傷し、大きく出遅れた。

 

 同年は夏場に実戦復帰を果たし、二軍で24試合登板、防御率2.16と結果を残したが、同年も一軍のマウンドに戻ることはできなかった。

 

 プロ5年目の今季は、春季キャンプ一軍メンバー入り。しかし、またも右肘のコンディション不良によってリハビリ組に回った。

 

 その後、右肘尺側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を敢行。開幕だけでなく、2025年シーズン中の復帰も絶望的となっている。

坂倉将吾(広島東洋カープ)

・投打:右投左打

・身長/体重:177cm/91kg

・生年月日:1998年5月29日

・経歴:日大三高

・ドラフト:2016年ドラフト4位

 

 広島東洋カープの正捕手として活躍する坂倉将吾。攻守の中心を担う存在だが、左手中指を骨折し、開幕絶望が決定的となった。

 

 日大三高から2016年ドラフト4位で広島に入団すると、高卒4年目の2020年に一軍へ定着した。

 

 

 打力を活かすため、本職の捕手に加えて一塁や三塁でも出場機会を増やし、翌2021年には132試合出場、打率.315、12本塁打、68打点の好成績を収めた。

 

 2022年には自己最多の16本塁打をマーク。昨季は121試合の出場で打率.279、チームトップの12本塁打、44打点を記録し、4年連続で2桁本塁打をクリアした。

 

 今季も主力として期待されていたが、3月上旬に左手中指の骨折が発覚。開幕は絶望的となり、復帰は早くても5月以降の見込みとなった。

 

 広島は、坂倉と同じ捕手の石原貴規も離脱しており、チームにとって大きな難局を迎えることになった。

西純矢(阪神タイガース)

・投打:右投右打

・身長/体重:184cm/98kg

・生年月日:2001年9月13日

・経歴:創志学園高

・ドラフト:2019年ドラフト1位

 

 高卒3年目の2022年に飛躍の兆しを見せるも、近年は伸び悩んでいる西純矢。今季は右肘の手術を受け、大きく出遅れることになった。

 

 創志学園高時代には2年夏の甲子園に出場し、初戦で16奪三振完封勝利を記録。一気に注目を集め、2019年ドラフト会議で阪神タイガースから1位指名を受けた。

 

 

 高卒2年目の2021年に一軍デビュー。翌2022年には14試合(77回1/3)を投げ、6勝3敗、防御率2.68の好成績を収めるなど、順調なステップアップを見せた。

 

 ところが、2023年は制球面に苦しみ、17試合の登板で5勝2敗、防御率3.86と先発ローテーションへの定着には至らず。

 

 昨季はファームを主戦場とし、一軍ではわずか4試合の救援登板にとどまった。

 

 高卒6年目を迎える今季は、キャンプ序盤に右肘のコンディション不良により離脱。その後、右肘の関節鏡視下関節鼠摘出術を受け、開幕は絶望的となった。

 

 今季は勝負のシーズンとなっていただけに、巻き返しを図りたいところだ。

武内夏暉(埼玉西武ライオンズ)

・投打:左投左打

・身長/体重:187cm/96kg

・生年月日:2001年7月21日

・経歴:八幡南高 - 国学院大

・ドラフト:2023年ドラフト1位

 

 ルーキーイヤーの昨季はいきなり10勝を挙げ、新人王に輝いた武内夏暉。だが、今季は春季キャンプ前に左肘を痛め、開幕一軍が絶望的な状況になっている。

 

 国学院大では2年秋からリーグ戦に登板し、4年時には大学日本代表に選出されるなど、世代を代表する存在となった武内。2023年ドラフト会議では3球団が1位指名で競合。抽選の結果、埼玉西武ライオンズへの入団が決まった。

 

 

 ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りを果たすと、安定感抜群のピッチングを披露し、5月には早くも月間MVPを受賞。

 

 その後も先発ローテーションを守り、最終的に21試合(145回1/3)を投げて10勝6敗、防御率2.17の好成績を収め、新人王を獲得した。

 

 プロ2年目の今季はさらなる活躍が期待されていたが、春季キャンプ前に左肘の故障で離脱。患部の手術は回避したが、左肘内側側副靭帯の不全損傷の診断を受け、3週間ノースローとなった。

 

 昨季は開幕5連勝と幸先の良いスタートを切った武内だったが、今季の開幕はファームで迎えることになりそうだ。

 

 

【了】