同点弾を挙げたダルウィン・ヌニェス [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第28節が8日に行われ、リヴァプールとサウサンプトンが対戦した。

 ここまで28試合を消化したリーグ戦で20勝7分1敗を記録し、勝ち点「68」の首位に立つリヴァプール。アルネ・スロット監督の下で圧倒的なパフォーマンスを披露する同クラブは、昨年9月にノッティンガム・フォレストから敗れて以降、プレミアリーグ24試合無敗を維持している。しかし、そんな指揮官はエヴァートン戦での退場により今節はベンチに不在。リヴァプールに所属するMF遠藤航とサウサンプトンに所属するDF菅原由勢はサブスタートとなった。

 試合は立ち上がりの5分にリヴァプールが決定機を作り出す。敵陣左サイドでの即時奪回から再び攻撃に転じ、右サイドでボールを持ったトレント・アレクサンダー・アーノルドが斜めにパスを差し込む。モハメド・サラーがワンタッチで繋ぎ、ボールはドミニク・ソボスライを経由してボックス内右のライアン・フラーフェンベルフへ。折り返しを受けたサラーはロストするが、こぼれ球をカーティス・ジョーンズがダイレクトで振り抜く。しかし、シュートはわずかに枠を外れ、リヴァプールがファーストチャンスを逃してしまった。

 以降はこう着状態が続いたものの、前半アディショナルタイムに最下位のサウサンプトンが均衡を破る。敵陣左サイドでスローインを得ると、ペナルティエリア内にボールが投げ入れられる。走り込んできたウィル・スモールボーンには渡らなかったが、処理を試みたフィルジル・ファン・ダイクとGKアリソンの対応が中途半端となってしまう。ゴールエリア内での交錯からこぼれ球が生まれると、回収したスモールボーンが右足でシュート。冷静にネットを揺らして先制弾を挙げた。

 そんななか、54分にリヴァプールがゲームを振り出しへと戻す。右サイドでのスローインからプレーが再開され、短くパスを繋いで左サイドに展開。アンドリュー・ロバートソンがルイス・ディアスにボールを送ると、得意のドリブルで対峙したマーカーを縦に振り切る。ポケットまで運んでマイナスに折り返し、最後はダルウィン・ヌニェスがシュート。背番号「9」が先発起用に応える同点弾を決めた。

 さらに直後の53分、背後からチャージを受けたヌニェスがペナルティエリア内で転倒。主審は迷わず笛を吹き、リヴァプールがPKを獲得する。キッカーを務めるのは現在得点ランキングでトップに立つサラー。確実にキックを沈め、エースの今季リーグ戦26点目でホームチームが逆転した。

 リードを許したサウサンプトンは、64分に菅原を投入。逃げ切りを狙うリヴァプールも81分に遠藤をピッチに送る。すると、85分に裏のスペースへボールを蹴られた菅原がL・ディアスと並走。なんとか対応したが、VARの介入によりハンドと判定され、リヴァプールにPKが与えられる。サラーが再びキックを成功し、リードを2点に広げた。

 結局、そのまま試合は3-1で終了。リヴァプールがサウサンプトンを撃破した。次節、リヴァプールはチャンピオンズリーグとカラバオカップを挟み、来月2日にホームでエヴァートンと対戦。サウサンプトンは15日にホームでウルヴァーハンプトンと対戦する。

【スコア】
リヴァプール 3-1 サウサンプトン

【得点者】
0-1 45+1分 ウィル・スモールボーン(サウサンプトン)
1-1 51分 ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール)
2-1 54分 モハメド・サラー(PK/リヴァプール)
3-1 88分 モハメド・サラー(PK/リヴァプール)