4月4日公開の映画『おいしくて泣くとき』の完成披露試写会が4日、都内で行われ、なにわ男子の長尾謙杜をはじめ、當真あみ、安田顕、ディーン・フジオカ、横尾初喜監督が出席した。
作家・森沢明夫の小説『おいしくて泣くとき』を、横尾初喜監督が実写映画化した本作は、なにわ男子の長尾謙杜が劇場映画初主演作品。主人公の心也を演じるのが長尾謙杜、ヒロイン・夕花役に當真あみが扮す、フレッシュかつ強烈に"今"を感じさせる注目の若手2人が一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。
主演の長尾は「事務所に入って11年間やってきて、ようやく劇場初主演をさせていただけてすごくうれしく思っております」と喜び、「こんなにもたくさんの方々が集まっていただいて愛されているな~と感じております」とこの日詰めかけたファンに感謝の言葉。その長尾は今年公開された映画『室町無頼』で派手なアクションシーンを披露したが、本作ではラブストーリーにチャレンジしている。「『室町無頼』の後に『おいしくて泣くとき』の撮影だったので、少しギャップがあって時代も違うんですけど、最初の感想は"現代は良いな"と思いました。アクションも辛かったですし寒かったので、こうやって現代に戻ってラブストーリーをやらせていただけてすごくうれしく感じています」と感想を。
そんな長尾と初めて共演した相手役の當真は「初日は初めましての俳優さんに緊張するんですが、同級生役ということで夕花と心也の空気感を作るために話しかけてくださたり、そのお陰で緊張もなく良い雰囲気で作品作りができたと思っています」と長尾の気遣いに感謝。6歳年上の長尾は「最初は年齢も離れているので何を話そうかと思っていましたが、精神年齢も高くてしっかりとしていてお淑やかな人。精神年齢は僕より上かもしれません。同級生の役を演じていても違和感がありませんでした」と称賛した。
また、自身が演じた心也の30年後を演じたディーン・フジオカについて、母と話していたと明かした長尾。「役が決まって母親に伝えたらすごく喜んでくれて、『あなたもディーンさんみたいに育ったら良いね』と小さい声で言ってました。映画の感想を聞くと僕の感想よりディーンさんどうだった? って母さんが聞いてくるんですよ」と笑いを誘いながら「親孝行ができたかなと思います」と母親が本作の出演を喜んでくれたという。長尾親子のやり取りを聞いたディーンは「素晴らしい息子に育って僕は親の顔が見てみたいです」とうれしそうだった。
映画のタイトルにちなみ、「どんな時に泣いてしまう?」という質問に「當真あみに泣いた」と回答した長尾。その理由は「當真あみさんの人柄の良さに泣きました。クランクアップの日にキャスト、スタッフさん含め全員分の四つ葉のクローバーのパウチって言うんですかね、挟んだようなモノをくださったんです。それも撮影中にずっと四つ葉のクローバーを探していたんですよ。裏側には1人1人にメッセージを書いていて、なんて良い子なんだろうと。こういうことができる方って素敵だと思います」と褒め称え、當真にもらった四つ葉のクローバーのパウチを観客に披露する場面も。それに対して當真が「最初は1人で探していたんですけど、だんだん四つ葉のクローバー探しの仲間が増えていきました。長尾さんも探されてましたよね」と照れ笑い。するとディーンが「一緒に探したかったなぁ~」と残念がると、長尾が「次は5人で探しに行きましょう」と座長らしくフォローしてその場を上手く収めていた。映画『おいしくて泣くとき』は、4月4日より全国公開。