フジテレビ系ドラマ『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(毎週火曜21:00~)の第7話が4日に放送。SNSでは、柊氷月(波瑠)への監察からの厳しい当たりに、「本当にムカつく」「ここまでやる必要あるのか疑問」など非難の声が続出している。
瑞江律(柏木悠)の殉職に対する処置として、柊氷月が率いる柊班は捜査一課長直属の特別待機班となる。また、氷月は土屋健次郎(山本耕史)が自分の行動を監察官の貝原松也(今井朋彦)に報告していたと知り、土屋に対し心を閉ざす。土屋は貝原にこれ以上の監視は続けられないと訴えるが、氷月を危険人物とみなす貝原は内偵を続けるよう指示をする。
そもそも氷月が監察に目をつけられているのは、幼少期に父親が母親を殺害したこと、そしてそれを目の当たりにしていたことが原因。つまり氷月は被害者の子であると同時に、“加害者”の子でもある。そうした闇に、氷月の心の奥底には何らかのモンスター性が潜み、警察で問題を起こすのではないかとの疑いが。それが瑞江の殉職により、さらに強まった。
監察官の貝原を演じる今井朋彦の演技力、存在感もあったのだろう。当初からX(Twitter)では、「監察を見るたびにイライラする」「なぜ監察はそこまで氷月を目の敵にするのか」などの声のほか、「いい加減、こういう対立構図、やめたほうがいいんじゃないか」などといったシナリオを問題視する意見もあった。だが、そういった意見を上げ続けながらも、視聴してコメントを続けている。それが、答えだ。
SNSがなかった頃、多くの視聴者はテレビを前にしてドラマに笑い、泣き、楽しみながらも、「これはないだろ」などのツッコミや時には文句も言いつつ視聴していた。実はこれは今のテレビ環境も変わらず、お茶の間がSNSに場を移し、それによって可視化されたにすぎないのではないか。
文句をいいつつも視聴は続ける…。すべての番組がそうではないが、そうしたテレビ視聴の伝統が今もSNSで繰り広げられているのは、実に興味深い。
次回は森の中で黒いドレスに死に化粧、眼鏡をかけて椅子に座った若い女性の遺体の事件の続編が放送される。第7話は、TVerとFODで見逃し配信。FODでは全話配信されている。
【編集部MEMO】
『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』第7話あらすじ
瑞江律(柏木悠)の殉職に対する処置として、柊氷月(波瑠)が率いる柊班は捜査一課長直属の特別待機班となる。また、氷月は土屋健次郎(山本耕史)が自分の行動を監察官の貝原松也(今井朋彦)に報告していたと知り、土屋に対し心を閉ざす。土屋は貝原にこれ以上の監視は続けられないと訴えるが、氷月を危険人物とみなす貝原は内偵を続けるよう指示するのだった。
復帰した木皿啓介(倉悠貴)の快気祝いの席で、氷月は柊班の処遇についてメンバーに伝える。ショックを受ける一同…。その帰り道で土屋は氷月に自分の行いについて説明しようとするが、氷月は聞く耳を持たない。
そんな中、森の中で黒いドレスに死に化粧、眼鏡をかけて椅子に座った若い女性の遺体が発見される。
テーブルの上には口紅がついたティーカップが置かれ、周囲にはトランプのカードが散乱し、近くの木には「私は穢れた黒うさぎ。先立つ不孝をお許し下さい」と書かれたカードが貼り付けられていた。
遺体は花形紗奈(大出菜々子)22歳。目立った外傷や争った形跡は無く自殺の可能性もあるが、現場を見た氷月は違和感を覚える。氷月は現場を「記録」し、土屋ではなく木皿を伴って早々に立ち去る。
紗奈のアパートを訪ねる氷月と木皿。部屋に入ると、中には紗奈の彼氏だという男・進藤大地(濱田龍臣)がいた。紗奈と連絡がつかなくなり、帰ってくるのを待っているという進藤に、氷月は彼女が遺体で発見されたことを伝える…。
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