藤川監督が復活させる…?阪神、2年ぶりのリーグ優勝に欠かせない大物選手6…

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 藤川球児新監督の下、2年ぶりのリーグ優勝・日本一を目指す阪神タイガース。昨季はシーズン終盤まで王座を争ったが、無念のV逸。2023年の主力クラスが不振に悩まされるケースが多く見られた。そこで今回は、2025年の王者奪還に向け、復活が求められる大物選手を紹介したい。

 

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伊藤将司

投打:左投左打

身長/体重:178cm/87kg

生年月日:1996年5月8日

経歴:横浜高 - 国際武道大 - JR東日本

ドラフト:2020年ドラフト2位

 

 昨季、阪神タイガースにとって大きな誤算だったのは、伊藤将司の不振ではないだろうか。

 

 横浜高でエースナンバーを背負い、春夏ともに甲子園を経験した伊藤将。国際武道大、JR東日本と進むと、社会人野球の舞台でも早くから主力として活躍。2020年ドラフト会議で阪神から2位指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーから即戦力の期待に応え、開幕ローテーション入り。最終的に23試合(140回1/3)を投げ、10勝7敗、防御率2.44の好成績を残した

 

 その後も先発ローテーションの一角として活躍を続け、2023年には自身初の規定投球回をクリア。同年は10勝5敗、防御率2.39と高い安定感を見せた。

 

 ところが、昨季はオープン戦から打ち込まれる場面が目立ち、18試合登板で4勝5敗、防御率4.62と振るわなかった。

 

 今季は伊藤将の復活がなければ、リーグ優勝は遠ざかるだけに、キャリアハイの成績を狙いたいところだ。

岩貞祐太

岩貞祐太

投打:左投左打

身長/体重:183cm/87kg

生年月日:1991年9月5日

経歴:必由館高 - 横浜商科大

ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 2023年から2年連続50試合以上に投げていた岩貞祐太も、今季は復活が求められる選手だ。

 

 必由館高では2年春から背番号「1」を獲得するも、甲子園出場は叶わず。横浜商科大に進むと、4年秋には最優秀投手賞を獲得し、日米大学選手権にも出場。ドラフト会議では、阪神タイガースから外れ外れ1位指名を受けた。

 

 

 プロ入り後2年間は苦しんだが、2016年に先発ローテーションに定着。同年は25試合(158回1/3)を投じて2桁10勝、156奪三振、防御率2.90をマークした。

 

 しかし、翌年以降は本来の力を発揮できないシーズンが続いた岩貞。2020年途中からリリーフに転向すると、2022年から2年続けて50試合以上に登板するなど、ブルペン陣に欠かせない存在に。

 

 特に2023年は50試合登板、25ホールドポイント(1勝24ホールド)、防御率2.70の好成績を残し、チームのリーグ優勝・日本一に大きく貢献した。

 

 しかし、昨季は自己最少となる2試合の登板にとどまり、苦しい1年となった。今季は不退転の覚悟で挑むシーズンとなる。

湯浅京己

投打:右投右打

身長/体重:183cm/82kg

生年月日:1999年7月17日

経歴:聖光学院高 - BC・富山

ドラフト:2018年ドラフト6位

 

 完全復活に向けて一歩ずつ前進しているのが、昨季は1軍登板がなかった湯浅京己である。

 

 聖光学院高時代は、腰痛の影響でマネージャーに転身。苦しい時期を乗り越え、高校3年時には最速140キロ中盤を計測するまでに成長した。

 

 

 その後、BCリーグ・富山サンダーバーズに進むと、防御率5点台と際立った成績ではなかったが、高い潜在能力が評価され、阪神タイガースからドラフト6位指名を受けた。

 

 プロ3年目の2021年に一軍デビューを飾ると、翌2022年に大ブレイク。同年はセットアッパーの役割を任され、59試合登板、45ホールドポイント(2勝43ホールド)、防御率1.09と圧巻の数字。最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。

 

 さらに、2023年3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選出され、世界一の一員となった。

 

 しかし、同年のレギュラーシーズンはわずか15試合登板で防御率4.40と低迷。昨季は国指定の難病である黄色靱帯骨化症を発症したこともあり、一軍登板なしに終わった。

 

 再起を目指す今季は、すでに実戦復帰を果たすなど順調な回復ぶりを見せている湯浅。再び一軍のブルペン陣を支える活躍を見せたいところだ。

木浪聖也

投打:右投左打

身長/体重:179cm/83kg

生年月日:1994年6月15日

経歴:青森山田高 - 亜細亜大 - ホンダ

ドラフト:2018年ドラフト3位

 

 2023年は「恐怖の8番」として躍進した木浪聖也も、昨シーズンは苦労した1人である。

 

 青森山田高から亜細亜大学に進み、1、3年時には明治神宮大会を制覇。その後は社会人野球のHonda に進むと、強打のショートとして台頭し、2018年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーから開幕スタメンに抜擢、113試合出場で打率.262(規定未満)、4本塁打をマーク。遊撃のレギュラー格として即戦力の働きを見せた。

 

 その後もレギュラー格を担った木浪だったが、プロ4年目の2022年はわずか41試合出場で打率.204と大きく低迷した。

 

 しかし、2023年は主に「8番・遊撃」としてチームを支え、初めて規定打席もクリア。最終的に127試合に出場し、打率.267、1本塁打、41打点の好成績を残し、チームのリーグ優勝・日本一に大きく貢献した。

 

 昨季も正遊撃手として期待されたが、けがの影響もあって前年から成績が下降。116試合二出場したものの、打率.214と精彩を欠いた。

 

 今季は攻守に安定感を取り戻し、再びレギュラーの座を不動のものとしたい。

中野拓夢

投打:右投左打

身長/体重:171cm/67kg

生年月日:1996年6月28日

経歴:日大山形高 - 東北福祉大 - 三菱自動車岡崎

ドラフト:2020年ドラフト6位

 

 阪神タイガース不動の正二塁手として君臨している中野拓夢だが、昨シーズンは打撃成績が大きく低迷した。

 

 日大山形高、東北福祉大を経て、社会人野球の三菱自動車岡崎に進んだ中野。入社1年目からショートのレギュラーを獲得すると、走攻守に渡る活躍を見せ、2020年ドラフト6位で阪神から指名を受けた。

 

 

 プロでもルーキーイヤーから遊撃のレギュラーを奪取すると、同年は135試合出場で打率.273、30盗塁をマーク。いきなり盗塁王のタイトルを獲得した。

 

 2023年には、3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出され、世界一に貢献。同年のレギュラーシーズンでは二塁にコンバートされた。

 

 この転向は功を奏し、攻守にさらなる躍進を見せた中野。全143試合に出場し、キャリアハイの打率.285、164安打、20盗塁の好成績を残し、最多安打とベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝いた。

 

 しかし昨季は、2年連続の全試合出場を果たしたものの、打率.232、6盗塁と大きく数字を落とした。

 

 2年ぶりのリーグ優勝・日本一を達成するには、中野の存在は必要不可欠。今季は2023年シーズンの輝きを取り戻し、再び個人タイトルが視野に入るほどの活躍を見せたいところだ。

梅野隆太郎

投打:右投右打

身長/体重:173cm/79kg

生年月日:1991年6月17日

経歴:福岡工大城東高 - 福岡大

ドラフト:2013年ドラフト4位

 

 近年はバッティングで苦しむ梅野隆太郎も、復活してほしい選手の1人だ。

 

 福岡工大城東高から福岡大学に進学すると、リーグ戦通算28本塁打をマーク。通算打率.338と確実性も兼ね備え、大学日本代表の4番打者も任された。

 

 

 強肩強打を誇る捕手として高い評価を受けると、2013年ドラフト4位で阪神タイガースから指名を受けた。

 

 ルーキーイヤーから93試合に出場するなど即戦力の働きを見せたが、持ち味の打棒は発揮できず。打率1割台~2割台前半に留まるシーズンが続いた。

 

 そんな中、プロ5年目の2018年に初めて規定打席に到達。翌年にはキャリアハイの打率.266、9本塁打、59打点をマークした。

 

 さらに、守備面ではリーグ屈指の評価を受け、2018年から3年連続ゴールデングラブ賞に輝いた。

 

 しかし、2023年はけがの影響で72試合の出場にとどまると、昨季も95試合の出場で打率.209(規定未満)、本塁打なしと低迷した。

 

 今季は藤川球児新監督の下、攻守に存在感を示し、再び正捕手の座を確固たるものにしたい。

 

 

【了】