レクサス、RXを一部改良。静粛性を向上させ質感の高い走りに深化

レクサスは2025年2月27日、アッパーミドルクラスのプレミアムSUV、RXに一部改良を実施した。2022年11月の現行モデル発売以来、一部改良は2度目となる。価格は668万〜903万円。

 

【画像】一部改良したRXの写真を見る

改良では、走りを深化させたのが特徴で、アブソーバー減衰力、AVS制御定数、EPS制御定数など、シャシーのセッティングの最適化によって車両の上下の挙動を低減するなど、フラット感のある上質な乗り心地や操縦安定性を実現した。

 

ドライバビリティの改良としては、ハイブリッド車のRX500hでは駆動力特性を変更。低開度域ではアクセルコントロール性を高め、踏み増し時はパラレルハイブリッドの持つパワフルでレスポンスのいい加速感を実現しつつ、減速度の初期応答性を高め、車両コントロールのしやすさを向上させた。プラグインハイブリッド車のRX450h+、ハイブリッド車のRX350hでは、アクセル開度に対する駆動力特性の出し方を変更し、レスポンスやコントロール性を高めている。

 

また、ダイナミックリヤステアリング(DRS)をRX500hに加え、RX450h+/RX350hの4WD車にも設定拡大し、低速での高い取り回し性と高速での安心感を実現。スポーツモード選択時の同相転舵領域を中速にまで拡大することで旋回時の応答性を向上させた。

 

さらに、静粛性を高めた点も特徴で、ダッシュインナーサイレンサーの目付量アップ、インパネへの吸音材の追加などを実施し、エンジンノイズを低減。リヤドアガラスへのアコースティックガラス採用やリヤボディまわりへの制振材・吸音材の追加によって、後席まわりの騒音を低減し、心地よい静粛性を追求した。

 

RX500hではエンジン制御を見直すことによって、エンジンノイズを低減。ASC(アクティブサウンドコントロール)のチューニングを刷新し、スポーツモード選択時において減速時のサウンドを追加し、音が聞こえる方向もチューニングすることで、より臨場感のあるサウンドを実現した。

 

インテリアは、RX500h Fスポーツパフォーマンス/RX350 Fスポーツの内装色にホワイトを追加。ホワイトとブラックとのコントラストが強い配色によってラグジュアリーでスポーティな室内空間を提供する。全車のフロントコンソール前部には室内イルミネーションを追加。輝度を高めることでゴージャスな感覚を高めている。液晶メーターは12.3インチフル液晶メーターに変更し、視認性を向上させた。

 

外観はRX450h+/RX350h/RX350のバージョンLでは、従来の21インチタイヤ&ホイール(ダークグレーメタリック塗装/ダークプレミアムメタリック塗装)に加えて、21インチタイヤ&ホイール(ダークグレーメタリック塗装+切削光輝)を新たにメーカーオプションで設定した。

 

装備面ではRX350 Fスポーツに高度運転支援技術「レクサスチームメイト」のアドバンストパーク(リモート機能付)を標準設定した。

 

■ラインアップ&価格

RX500h Fスポーツパフォーマンス(2.4L直4ターボハイブリッド、4WD)……903万円

RX450h+ バージョンL(2.5L直4プラグインハイブリッド、4WD)……887万円

RX350h バージョンL(2.5L直4ハイブリッド、4WD)………811万円

RX350h バージョンL(2.5L直4ハイブリッド、FF)…………760万円

RX350 Fスポーツ(2.4L直4ターボ、4WD)……………713万円

RX350 バージョンL(2.4L直4ターボ、4WD)…………709万円

RX350 バージョンL(2.4L直4ターボ、FF)……………668万円

 

〈文=ドライバーWeb編集部〉