
プロ野球 最新情報
球春到来を迎えた2025年のプロ野球。レギュラーシーズンに向けて各球団がスタートを切ったが、チームの躍進には若手選手の底上げが不可欠といえるだろう。そこで今回は、今季中のブレイクに大きな期待がかけられている読売ジャイアンツのスター候補を紹介したい。
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中山礼都
投打:右投左打
身長/体重:182cm/82kg
生年月日:2002年4月12日
経歴:中京大中京高
ドラフト:2020年ドラフト3位
昨季の終盤戦に躍動した中山礼都も、ブレイクが期待される選手だ。
中京大中京高では髙橋宏斗(中日)とともにプレーし、2020年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。将来の正遊撃手として期待を受けた。
一軍出場を果たしたのは、高卒2年目の2022年。同年は主に遊撃手として50試合に出場したが、打率.198、3打点、3盗塁の成績に終わった。
翌2023年は開幕一軍を勝ち取った中山だが、78試合に出場するもスタメン出場は28試合。同年は打率.239、3打点、5盗塁の成績だった。
そんな中、昨季は後半戦から一軍で存在感を発揮。9月7日のDeNA戦では9回に代打で出場すると、値千金の同点打を放って勝利に貢献した。
同29日のヤクルト戦では、3安打を放って猛打賞を記録。最終的には67試合に出場し、打率.318をマークした。
DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)では吉川尚輝の離脱もあり、二塁手として出場。第5戦では決勝点となるプロ初本塁打を放つなど、チームの打撃陣が不調の中で存在感を放っていた。
今季は門脇誠、泉口友汰といったライバルたちとの熾烈な競争を勝ち抜き、レギュラーの座を奪いたい。
又木鉄平
投打:左投左打
身長/体重:182cm/92kg
生年月日:1999年2月12日
経歴:日川高 - 東京情報大 - 日本生命
ドラフト:2023年ドラフト5位
プロ1年目の昨季、一軍の先発マウンドにも上がった又木鉄平。今季は先発ローテーション入りを果たせるか注目だ。
東京情報大では1年春から登板し、先発として活躍。その後、社会人野球の日本生命に進み、2023年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団した。
開幕後はファームで先発登板を重ねると、6月1日の西武戦で一軍初登板。白星はつかなかったが、6回2安打無失点の好投を披露した。
だが、6月23日のヤクルト戦で先発した際には3回2/3を投げて2失点。8月9日の中日戦では1回4安打5失点でKOとなり、一軍では3試合の先発登板で0勝1敗、防御率6.10に終わった。
そんな中、オフにはプエルトリコのウィンターリーグに派遣。貴重な経験を積んだ
球威のあるストレートに加え、チェンジアップやスラーブといった変化球も武器の又木。春季キャンプ一軍スタートとなった今季は、実戦機会で結果を残し続け、開幕ローテーション入りを勝ち取りたい。
田中千晴
投打:右投右打
身長/体重:189cm/85kg
生年月日:2000年9月21日
経歴:浪速高 - 国学院大
ドラフト:2022年ドラフト3位
昨季は一軍での登板数を減らした田中千晴。フォークが持ち味の若手右腕だ。
国学院大では2年秋から登板。4年秋には5試合の登板で防御率1.42の好成績をマークし、2022年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団した。
田中千はプロ1年目からリリーフとして一軍を経験。同年は30試合に登板して2勝3敗、防御率5.51と不安定感は否めなかったが、多くの登板機会を重ねたシーズンとなった。一方、一軍で32回2/3を投げて19四球を与えるなど、制球に課題を残した。
プロ2年目の昨季は、ファームで過ごす期間がほとんどとなった田中千。それでも、8月には一軍のマウンドに立ち、3試合のリリーフ登板でいずれも無失点に抑えた。
また、8月1日以降は一軍での登板も含め、15試合連続無失点に抑えるなど、抜群の安定感を見せた。
 
しかし、オフには右肘のクリーニング手術を受けた影響で、今季は春季キャンプ三軍スタート。まずは患部の状態を万全にし、一軍のリリーフ争いに加わりたい。
田中瑛斗
投打:右投右打
身長/体重:184cm/84kg
生年月日:1999年7月13日
経歴:柳ヶ浦高
ドラフト:2017年ドラフト3位
昨オフの現役ドラフトで移籍となった田中瑛斗。新天地では、覚醒を予感させている。
田中瑛は、柳ヶ浦高から2017年ドラフト4位で北海道日本ハムファイターズへ入団。ルーキーイヤーからファームで好成績を残すと、翌2019年に一軍デビューを飾るなど順調なスタートを切った
しかし、飛躍が期待された2020年は、右肘関節鏡視下手術を受けた影響で公式戦登板なし。翌2021年も満足のいく結果は残せず、オフには育成契約に移行した。
再起をかけた2022年は、二軍戦で登板を重ね、7月に支配下復帰。同月には一軍でも初先発マウンドに上がり、6回1失点の好投で悲願のプロ初勝利を挙げた。
しかし、その後も一軍定着には至らず。昨季は3試合の一軍登板で防御率11.25と打ち込まれ、苦しいシーズンに。同年オフに開催された現役ドラフトで、読売ジャイアンツへの移籍が決定した。
新天地で迎えた今季は、春季キャンプ一軍スタート。首脳陣にアピールを続け、このまま開幕一軍の座を勝ち取りたい。
浅野翔吾
投打:右投右打
身長/体重:171cm/86kg
生年月日:2004年11月24日
経歴:高松商
ドラフト:2022年ドラフト1位
将来の主砲候補である浅野翔吾。昨季は大器の片鱗を示し、ブレイクを予感させた。
名門・高松商で高校通算68本塁打を記録し、2022年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。スラッガー候補として、大きな期待を受けた。
高卒1年目から一軍を経験すると、8月18日の広島戦でプロ初ホームランを記録。同年は一軍で24試合に出場し、打率.250(40打数10安打)、1本塁打、2打点の成績を残した。
高卒2年目の昨季は、開幕を一軍で迎えた。しかし、4月6日終了時点で9打数0安打と結果を出せず、同8日にファーム降格となった。
以降はファームで長い間を過ごし、一軍に帰ってきたのは8月12日。すると、再昇格直後から結果を出し始めた。
同14日の阪神戦では「8番・右翼」でスタメンに名を連ねると、チームを勝利に導く満塁ホームランを記録。同24日の中日戦では本塁打を含む4安打を放ち、覚醒の兆しを見せた。
一方、9月7日のDeNA戦では3度の得点圏で凡退するなど、確実性も課題に。昨季は最終的に40試合の出場で打率.240、3本塁打、18打点の成績となった。
今季は、主力候補として春季キャンプ一軍スタート。ライバルは多い状況だが、首脳陣へアピールを続け、開幕スタメンの座を狙いたい。
堀田賢慎
投打:右投右打
身長/体重:186cm/88kg
生年月日:2001年5月21日
経歴:青森山田高
ドラフト:2019年ドラフト1位
昨季は前半戦に好投を見せた堀田賢慎。今季のブレイクを期待したい1人だ。
青森山田高から、2019年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。しかし、プロ1年目の4月に右肘内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受け、同年オフには育成契約となった。
それでも、リハビリを乗り越えて2022年3月に支配下復帰。同年3月31日のヤクルト戦で一軍初登板を果たすと、6回無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。
昨季は開幕一軍入りを果たし、先発としても勝利を挙げた堀田。5月15日終了時点では、防御率0.74の安定感を誇っていた。
しかし、以降は徐々に捉えられ始めた。6月中旬にファームへ降格すると、再度一軍マウンドに上がったのは9月14日のヤクルト戦。昨季は最終的に17試合の登板で3勝3敗、防御率2.45の成績で終えた。
今季は、春季キャンプ一軍スタート。武器となるチェンジアップやストレートに磨きをかけ、菅野智之(オリオールズ)の抜けた先発ローテーションを守り切りたいところだ。
【了】