勝ち抜きを決めたPSV [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグが19日に行われ、PSVとユヴェントスが対戦した。

 リーグフェーズで3勝3分2敗を記録し、勝ち点「12」の20位でプレーオフに進んだユヴェントス。迎えたホームでのファーストレグはPSVに2-1の勝利を収めており、大きなアドバンテージを手にしてアウェイ開催のセカンドレグへと臨む。直近の公式戦では4連勝中の“ビアンコネーリ”が、勢いそのまま3年ぶりのラウンド16進出を目指す。

 前半をスコアレスで折り返したゲームは、53分にPSVが均衡を破る。自陣左サイドでのボール奪取からカウンターに転じると、ハーフライン左でパスを受けたノア・ラングがスピードに乗ったドリブルで中央に切り込む。右サイドを駆け上がるイヴァン・ペリシッチに鋭いボールを通すと、浮いてしまったトラップを右足で一振り。ファーに流し込んで先制点を挙げた。

 対するユヴェントスも63分、左サイドでニコラス・ゴンサレスがフリーキックを獲得。トゥーン・コープマイネルスが入れたクロスは一度クリアされるが、ヘディングで跳ね返されたボールにティモシー・ウェアが反応する。ペナルティエリア手前で右足を振り抜くと、グラウンダーの一撃がゴールに一直線。目の覚めるミドルシュートを突き刺し、トータルスコアで先行した。

 しかし、次の得点はPSVに生まれる。74分にリチャード・レデスマが敵陣右サイド深くでこぼれ球を回収。バックパスを受けたペリシッチがボックス内で縦に勝負し、右足でゴール前へとクロスを送る。ルーク・デ・ヨングのトラップは若干流れたものの、セカンドボールをイスマエル・サイバリがシュート。素早く詰めてトータルスコアをイーブンとした。

 セカンドレグの90分間は2-1で終了したが、2戦合計スコア3-3でゲームは延長戦に突入。そんななか、98分にPSVが値千金の得点をマークする。相手陣内の浅い位置でフリーキックを得ると、ヨエイ・フェールマンがペナルティエリア内の右にフィードを入れる。ボールを収めたヨハン・バカヨコがマーカーを縦に振り切り、右足で入れたクロスがゴール前での混戦を生み出す。複数選手にディフレクトしたこぼれ球を最後はライアン・フラミンゴが詰め、PSVがついに勝ち越しに成功する。

 結局、そのまま試合は3-1で終了。2戦合計4-3でPSVが勝ち抜きを決めた。ラウンド16・ファーストレグは来月4日か5日のいずれかに行われる。

【スコア】
PSV 3-1(2戦合計:4-3) ユヴェントス

【得点者】
1-0 53分 イヴァン・ペリシッチ(PSV)
1-1 63分 ティモシー・ウェア(ユヴェントス)
2-1 74分 イスマエル・サイバリ(PSV)
3-1 98分 ライアン・フラミンゴ(PSV)