PK獲得に関与したFW浅野拓磨 [写真]=ムツ カワモリ

 ラ・リーガ第23節が10日に行われ、マジョルカはオサスナと対戦。日本代表FW浅野拓磨は、67分から途中出場した。

 2025年に入ってからリーグ戦4連敗、公式戦も5連敗と絶不調に陥るマジョルカ。一時はヨーロッパリーグ出場圏内の6位につけていたものの、前節終了時点で9位にまで後退していた。そんな中で今節は、本拠地『ソン・モイシュ』にオサスナを迎え入れると、スコアレスの67分に公式戦5試合連続ベンチスタートとなった浅野拓磨を投入した。すると79分、コーナーキックのピンチを凌いだところから、左SBホアン・モヒカの高精度フィードを起点にロングカウンターが発動する。爆発的なスピードでラインブレイクした浅野が追い付き、後ろから走ってきたFWヴェダト・ムリキに浮き玉のパスを供給。最後はうまくコントロールした“コソボの海賊”が、相手選手に倒されてPKを獲得。これをムリキ本人が沈めて先制に成功した。

 しかしその後、試合終盤で貴重な1点を得たにも関わらず、後半アディショナルタイムにパワープレーを仕掛けてきたオサスナのCBフラビアンエンゾ・ボヨモに痛恨の同点ゴールを献上。このまま1-1でタイムアップを迎えたマジョルカは、連敗こそストップさせたものの、土壇場で勝ち点2を取りこぼすこととなった。

 目前で白星を逃し、新年未勝利が続いていることもあってか、スペイン紙『アス』の評価は全体的にやや辛めに。PK獲得に関与した浅野も、「67分に(セルジ・)ダルデルに代わって出場したが、活躍はできなかった。彼には、プレシーズンやシーズン当初の好調だった面影がない」と手厳しいものとなっている。

 マジョルカは次戦、16日に行われる第24節でラス・パルマスと対戦するが、一刻も早く復調のきっかけを掴みたいところだ。