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回を追うごとに推理にのめり込んでいく恵美子。今回は犬頭不在の中調査が始まるが、どこか心もとない。「科学で解明できないことはこの世に存在しない」「“おまえ”というのは…」と犬頭のセリフを請け負うが、推理はまだまだの様子。しかし、口調や低音ボイスも犬頭調をすっかりマスターし、まるで犬頭が乗り移ったかのようだ。

当の犬頭は、相変わらずの犬ファースト。ゴミ捨て場の手入れの仕方にも犬目線で感謝の意を述べ、自分から質問した相手の話を全く聞かず、通りかかった犬の散歩に気を取られている。訪問先の不動産会社の飼い犬に目がくぎ付けで、揉める夫婦に「夫婦ゲンカは犬も食わぬ」と苦言を呈する。

そんな犬頭が登場、どこかホッとしている恵美子。雅弘も「なんだか仲良さそうですね」と言う。恵美子にとって、犬頭の存在が徐々に大きくなり始めているのは確かなようだ。

人にとって「家」の存在とは…

多かれ少なかれ、誰しもが「家」にはこだわりがある。購入するともなればなおさらのことだ。そしてその家で、人は家族を築き、その家族との思い出を積み上げていく。今作品は、一見すると、心霊現象や奇怪な現象が起こる「問題物件」とそこに潜む謎を解き明かすドラマのようなのだが、今回はそれだけではなく、「家」に対する住む人の思いが描かれている。

事件の真相を知った雅弘もまた、自身の家に対する思いを恵美子に語っている。普段あまり考えることもなく、当たり前のように日々を過ごしている「家」だが、今回、その存在を大きく感じ、改めて考えてみたくなった。

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