mitorizは1月28日、「風邪・発熱に関する調査」の結果を発表した。調査は2025年1月16日~1月18日、消費者購買行動データサービス「Point of Buy」の会員3,014名を対象にインターネットで行われた。
体調不良で最初に感じる症状
「体調が悪くなる際に最初に感じやすい症状」を調査した結果、「喉の痛みや違和感」が71.8%で最も多い結果となった。次いで「体のだるさ(倦怠感)」が40.7%と「鼻水や鼻づまり」が36.9%で続いている。年代別で見た場合に「咳が出始める」については年代が上がるほど割合が増えている傾向があり、20代以下と60代以上では2倍以上の差がついている。
体調が悪いと感じたときにまず取る対応
「体調が悪いと感じたときにまず取る対応」を調査した結果、最も多かったのは「市販薬を服用して様子を見る」で45.8%だった。次に多かったのは「休養を取りながら様子を見る(薬は飲まない)」で21.1%、続いて「すぐに医師の診察を受ける」が18.9%という結果になった。年代別で見ると、上位の項目の中で「すぐに医師の診察を受ける」の割合には世代間で差が見られた。20代以下では9.6%と低い一方、60代以上では21.4%と大きく上回る結果となっている。
体調不良の予防策
「風邪やインフルエンザをはじめとする体調不良の予防策」を調査した結果、最も多かったの「手洗い&うがいの徹底」で80.5%、次いで「マスクを着用する」が77.2%で、これらがトップ2だった。次に「十分な睡眠時間の確保」が39.9%で上位に続いている。男女別では、全体的に女性の数値が高く、男性よりも予防意識が高いと言えそうだ。特に男女で10Pt以上差がついている項目は「マスクを着用する(差異13.6Pt)」「冷えを防ぐための暖かい服装(差異12.6Pt)」「バランスの取れた食事(差異12.3Pt)」の3項目となり、女性が男性よりも特に強く意識して対策していると考えられる。
どの程度の体温で仕事を休むことを考える?
現在の就業状況を確認し、就業中(パートやアルバイトも含む)と回答した2,253人を対象に「発熱時、どの程度の体温で仕事を休むことを考えるか」を調査した結果、最も多かったのは「37.5℃以上」で37.9%と4割近くを占めた。次に多かったのは「38.0℃以上」で31.8%だった。年代別に見ると、「37.0℃以上」と「37.5℃以上」を合算した場合、20代以下と30代では60%を超えており、若い年代ほど37℃台で休むことを検討する割合がやや高い傾向が見られた。
体調不良で仕事を休むことに対する感じ方
就業中(パートやアルバイトも含む)の2,253人を対象に「体調不良で仕事を休むことに対する感じ方」を調査した結果、最も多かったのは「少し気が引けるが、健康を優先して休む」で39.2%、約4割を占めた。次いで「休むことに抵抗はない」が22.1%で続き、「休むべきだと思うが、職場の状況を考えると休みにくい」は19.5%と、ほぼ同程度で続いている。一方、「症状が軽ければできる限り休まずに仕事をしたい」は11.2%、「休むことに対して強い抵抗がある」は8.0%で、いずれも10%前後という結果となった。
市販薬の購入で重視するポイント
薬局やドラッグストアで「市販薬を購入する際に重視すること」を調査した結果、最も多かったのは「成分や効果」で63.8%、次いで「価格」が46.8%、そして「使用方法や服用量」が25.0%と続いた。年代別でも上位3つの項目は並びも含めて共通している。一方で、「いつも購入(服用)している」の割合は60代以上のみ20%を超えており、「口コミやオンライン評価」や「パッケージや見た目」は若い年代の方が高い割合を示すなど、年代ごとに特徴的な傾向が見られた。
「かぜ薬」の出現数ピークは12月
POB会員が投稿したレシートデータから2023年と2024年にドラッグストアで購入された「かぜ薬」「うがい薬」「解熱鎮痛剤」の1,000枚あたりの出現数を分析した。「かぜ薬」は2023年、2024年とも気温が下がり始める10月頃から数値が上昇しており、どちらの年も12月が最も高い数値を示している。一方で「解熱鎮痛剤」は2023年1月の数値は高く出ているものの、年間を通してそこまで大きな変動は見られず、「うがい薬」は更に変動が少なく出ている。どちらも年間を通して安定して購入されていることが考えられる。