レバテックは1月22日、IT人材の地方との関わり方に関する意識調査の結果を発表した。調査は2024年12月11日~12月12日、IT人材214名を対象にインターネットで行われた。
地方移住に関心があるか
東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)に住むIT人材の約4割が、地方に移住して働くことに「非常に関心がある(12.1%)」「やや関心がある(28.9%)」と回答した。
地方移住に関心がある理由は「リモートワークが普及し、働く場所を現在住んでいる地域にこだわる必要はないと感じたため(52.5%)」が最多となり、「自然豊かな環境に魅力を感じるため(49.2%)」が続く。
二拠点生活については、東京圏に住むIT人材のうち36.9%が「関心がある」と回答した。関心がある理由は「心身のリフレッシュやストレスの軽減になりそうだから(61.8%)」「仕事とプライベートで居住地を使い分けたいから(47.3%)」が上位に見られた他、約2割が「地域への貢献ができるから(18.2%)」と回答している。リモートワークが浸透したことにより、働き方やライフスタイルを改めて見直す人も多いのかもしれない。
地方企業の副業案件に関心があるか
東京圏に住むIT人材に対し、「副業として、地方企業の案件にリモートで携わることに関心があるか」聞いたところ、46.4%の人が関心があると回答した。その理由としては「新しいネットワークや人脈の構築ができるから(46.4%)」が最も多く、「そのエリアへの移住や、二拠点生活の可能性を探りたいから(34.8%)」が続く。
一方、「副業が会社で認められていない」と回答した割合は過半数に達した。地方副業に興味があるIT人材は一定数存在する一方で、所属企業の制限などにより、副業に踏み出すことができない人も多い現状が伺える。
フリーランスとして地方企業に携わりたい理由
東京圏に住むIT人材の41.2%が、フリーランスとして、地方企業の案件にリモートで携わることに「関心がある」と回答した。
関心がある理由として最も多かったのは、副業に関心がある理由と同様、「新しいネットワークや人脈の構築ができるから(50.0%)」だった。次いで「そのエリアへの移住や、二拠点生活の可能性を探りたいから(44.4%)」「出身地にかかわらず、地方創生に関心があるから(25.9%)」と続く。人脈形成や移住の足がかりとしてだけでなく、地方への貢献意欲を持つ人が少なくないことが分かる。
今後も地方で働き続けたいか
地方に在住・勤務するIT人材の約7割が、今後もその地域で働き続けたいと回答した。地方で働いていて良かったことについては、「住み慣れた地域や環境で生活できる(45.9%)」や「親の近くで働くことができる(31.1%)」「通勤時間が都心部と比べて短い(14.8%)」が上位に並んでいる。慣れ親しんだ環境での生活や良好なアクセス環境が、地方で働く魅力となっているようだ。