バレンティン(C)KYODO NEWS

 一昔前までは、30本塁打、100打点近く打ってチームの勝利に貢献していく外国人野手が多かった印象だ。昨季は30本塁打を放った選手は村上宗隆(ヤクルト)、山川穂高(ソフトバンク)のセパの本塁打王の2人のみ。外国人選手の最多本塁打は、オースティン(DeNA)とレイエス(日本ハム)の25本塁打だった。100打点以上挙げた選手はセパ共におらず、30本塁打、100打点を挙げるのが難しい時代になってきたと言える。

 今回は直近10年で、30本塁打以上、100打点以上をマークした外国人選手がどのくらいいたのか見ていきたい。30本塁打以上と100打点以上の両方をクリアした外国人は、16年のメヒア(当時西武)、17年のデスパイネ(当時ソフトバンク)、ロペス(当時DeNA)、18年のバレンティン(当時ヤクルト)、19年のソト(当時DeNA)の5人だ。

 直近10年で100打点以上挙げた外国人は16年のメヒア、17年のロペスとデスパイネ、18年のバレンティン、19年のソトと意外と少なかったが、本塁打に関しては17年と19年にはセパ合わせて30本塁打以上放った外国人が6人もいた。

 23年にロッテのポランコが26本塁打でタイトルを獲得しているが、19年を最後に30本塁打以上、100打点以上放った外国人選手が不在となっている。

 日本人投手のレベルが上がり、外国人選手も活躍するのが難しい時代になってきている。その中で今季、30本塁打以上、100打点以上放つ外国人選手が出てくるか注目だ。

<直近10年の外国人選手の30本塁打以上、100打点以上>

※()は当時の所属、☆はタイトル獲得

▼ 2015年

【30本塁打】

34本 レアード(日本ハム)

31本 李大浩(ソフトバンク)

【100打点】

なし

▼ 2016年

【30本塁打】

39本 レアード(日本ハム)☆

35本 メヒア(西武)

34本 ロペス(DeNA)

31本 バレンティン(ヤクルト)

【100打点】

103打点 メヒア(西武)

▼ 2017年

【30本塁打】

35本 ゲレーロ(中日)☆

35本 デスパイネ(ソフトバンク)☆

32本 バレンティン(ヤクルト)

32本 レアード(日本ハム)

31本 ウィーラー(楽天)

30本 ロペス(DeNA)

【100打点】

105打点 ロペス(DeNA)☆

103打点 デスパイネ(ソフトバンク)☆

▼ 2018年

【30本塁打】

41本 ソト(DeNA)☆

38本 バレンティン(ヤクルト)

【100打点】

131打点 バレンティン(ヤクルト)☆

▼ 2019年

【30本塁打】

43本 ソト(DeNA)☆

36本 デスパイネ(ソフトバンク)

33本 バレンティン(ヤクルト)

33本 ブラッシュ(楽天)

32本 レアード(ロッテ)

31本 ロペス(DeNA)

【100打点】

108打点 ソト(DeNA)☆

▼ 2020年

【30本塁打】

なし

【100打点】

なし

▼ 2021年

【30本塁打】

なし

【100打点】

なし

▼ 2022年

【30本塁打】

なし

【100打点】

なし

▼ 2023年

【30本塁打】

なし

【100打点】

なし

▼ 2024年

【30本塁打】

なし

【100打点】

なし