マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」はこのほど、給与アップ/働き方改善/キャリア支援に取り組む企業を表彰する「マイナビ転職BEST VALUE AWARD」を初開催した。

  • マイナビ転職BEST VALUE AWARD

マイナビ転職「給与アップ応援宣言」プロジェクト

生産年齢人口の減少や実質賃金の低迷など、今後の経済成長に対する見通しは明るいと言えない中、それらを変えるためには企業の継続的な成長と、そこで働く人たちの活躍がますます重要になる。そのような社会背景を受け、マイナビ転職では、収入に不安を感じる求職者と人材確保に苦戦している企業の給与アップを応援するため、2024年6月より「給与アップ応援宣言」プロジェクトを進めており、同アワードはその一環として初開催する運びとなった。

同アワードは、そのような社会課題の解決に向け、未来に向けて変わる努力をしている優良企業を認定し、その成功事例を世の中に広めることで、働く人にとっても社会にとっても、価値ある企業を増やしていくことを目的としている。

「給与アップ」「働き方」「キャリア支援」で評価

同アワードは、「雇用」というテーマにおいて課題となる「給与アップ」「働き方」「キャリア支援」の3つのカテゴリを設け、各企業が抱える課題をどのように解決し、結果としてどう改善したのかという内容でエントリーしてもらった。3つのカテゴリのうちいずれか1つ以上に該当する活動・取り組みを行っている企業を対象とし、最大3カテゴリへのエントリーを受け付けた。

「給与アップ」では、賃上げ(定期昇給・ベア)や賞与アップなどで年収アップできたか。評価制度の変更、生産性向上など、給与アップのための取り組み内容とその結果を評価。

「働き方」では、従業員が継続的に快適に働ける環境を提供できたか。テレワーク、週休3日、福利厚生・休暇制度など、働き方改善のための取り組み内容とその結果を評価した。

「キャリア支援」では、社員の育成に関する効果的な取り組みを実施できたか。1on1、研修、越境学習、キャリア自律、リスキリングなど、キャリア支援のための取り組み内容とその結果を評価した。

評価については「革新性」「成長性」「雇用貢献性」に着目して厳正なる審査を行った。多くの応募企業の中から44社が優良な取り組みを行ったノミネート企業として認定され、そのうち18社(大賞3社、3カテゴリの賞×5社)が受賞となった。

アワード大賞は「オンワードホールディングス」「VISIONARY JAPAN」「ゆめみ」

  • アワード大賞

応募総数110件の中から厳正なる審査の結果、「オンワードホールディングス」(東京)、「VISIONARY JAPAN」(東京)、「ゆめみ」(東京)をアワード大賞に選出した。

オンワードホールディングスは、販売職において上限なく高い給与水準を目指すことが可能な仕組みへ変更したことにより、平均年収が10%、25年卒採用より新卒初任給が16%アップすると共に、新卒採用人数も34%増加。努力に応じた給与アップが仕事のモチベーションにつながる結果となった。また、全職種対象の生産性向上を目的とした「働き方デザイン」プロジェクトを通じて、業務効率化とワーク・ライフ・バランスを実現。残業時間を41.2%削減した。社員が主体的に働き方の改善に取り組める仕組みを導入するなど、心理的安全性の点でも高い評価となった。

VISIONARY JAPANは、「仕事のやりがい・働き方・給与」を業界最高水準にすることを掲げ、業界の深い知見に基づく再現性の高い育成計画や、社員ニーズを実現するキャリア支援制度、希望に応じたキャリアや働き方を選べる制度を導入。さらに、顧客の契約単価と連動した評価制度を構築、利益を一律で固定化し、給与計算式も公開。社員還元の最大化により、高いモチベーション維持と年収を上げやすい環境を実現した。その結果、設立3期目にして社員数 266名、売上高 17億7,000万円(昨対比+268%)を達成するなど、成長企業として見本となる素晴らしい成果をあげている。

ゆめみは、「ワークフルライフ(Workful Life)」という考え方のもと、社員が充実した人生を送れることを目指し、「フルリモし放題制度」や「有給取り放題制度」などユニークな制度を導入。 「まなびファンディング制度」や業務の10%を自主的なプロジェクトに充てられる「10%ルール」、「副業し放題制度」など、自己成長に必要な時間とリソースを自由に活用できるようにしたことが社員の成長加速を促し、競争の激しいIT業界において、事業成長および採用力の強化で高い成果をあげている。

給与アップ優良企業賞

  • 給与アップ優良企業賞

給与アップ優良企業賞には、「アイ・アール債権回収」(東京)、「ODNソリューション」(沖縄)、「新菱冷熱工業」(東京)、「辰巳電子工業」(奈良)、「リード・イノベーション」(東京)が選出された。

働きかた優良企業賞

  • 働きかた優良企業賞

働きかた優良企業賞には、「アルトワイズ」(東京)、「さくらインターネット」(大阪)、「三建設備工業」(東京)、「銚子丸」(千葉)、「マルゴト」(北海道)が選出された。

キャリア支援優良企業賞

  • キャリア支援優良企業賞

キャリア支援優良企業賞には、「アイアール」(愛知)「九州旅客鉄道」(福岡)、「DAY TO LIFE」(大阪)、「電通デジタル」(東京)、「フクヤ建設」(高知)が選出された。

ノミネート企業

エントリーした企業の中から、優良な取り組みだと認定された企業(受賞企業を除く)は下記の通り。

石井食品(千葉)、MS&ADグランアシスタンス(東京)、カカオピッコマ(東京)、キージェント(東京)、キャリア・マム(東京)、サカタ製作所(新潟)、Sansan(東京)、昭和ルーフリモ(東京)、Sky(大阪)、セレブリックス(東京)、大東建託(東京)、轟産業(福井)、豊玉タクシー(東京)、ドリームブロッサム(宮崎)、日本総合施設(三重)、BuySell Technologies(東京)、パルつくば(茨城)、平山(東京)、プラスト(埼玉)、プラスパッケージ(新潟)、社会保険労務士事務所Bloom(神奈川)、ヤマト住建(兵庫)、ユーソナー(東京)、ユニオン(群馬)、Re-grit Partners(東京)、ロココ(大阪)