2foodsは1月10日、「受験の追い込み期によく飲む飲み物に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は2024年12月13日~17日、今年度、大学受験を経験する17歳~19歳の男女179名を対象にインターネットで行われた。
頑張るシーンでよく飲む飲み物
「"頑張る"シーンでよく飲む飲み物」については、コーヒーが26%、エナジードリンクが25%と続き、カフェインを多く含む印象の強い飲み物が選ばれる傾向にある。一方で「"休憩時"に飲む飲み物」については、コーヒーと同率で緑茶が19%という結果に。日常的に飲むようなお茶類のほか、炭酸飲料なども選択する人が増えていることがわかる。
1日のカフェイン量「意識しない」人が56%
「1日のカフェイン量を気にして飲み物を飲みますか?」という問いに対しては、「意識しない」、「あまり意識しない」という回答をした人は計56%と半数を超える結果になった。
緑茶や紅茶、ココアなどの飲み物は休憩時によく飲まれているという結果が出ていたが、これらに「カフェインが含まれていることを知っていますか?」という問いに対して、全体の約8割が知っていると回答。カフェインが含まれているという知識を持っている一方で、1日のカフェイン摂取量までは意識しきれていない人が多いことがわかる。
1日のカフェイン摂取量
「1日でカフェイン量をどのくらい摂っていると思いますか?」という問いに対して、知らぬ間にカフェイン量を積み重ねてしまっている"隠れカフェイン中毒"に注意すべきとされる摂取量200~399mgに達している人が全体の約3割という回答数になった。また、健康的な成人(18歳~65歳)の最大摂取量400mgを超えると回答した人も全体の約1割という結果になった。
カフェインの過剰摂取による体への影響
調査結果を踏まえ、医師の佐藤留美氏が、カフェイン飲料の上手な取り入れ方や、カフェインコントロールに関するメリットについてなど解説している。
カフェインは集中力の向上や、眠気の抑制に繋がり、頑張るシーンの強い味方として重宝されているが、過剰に摂取することで、めまいや、動悸、不眠を発症する場合があり、体への影響には注意が必要だという。
今回行ったアンケート調査の結果でも、頑張るシーンに飲む飲み物には、エナジードリンクやコーヒーといったカフェイン飲料として認知されている飲み物が半数以上の回答数になった。さらに、休憩時にもコーヒーを飲むと回答した人は多く、シーンを問わず求められている傾向にある。このようなことから気づかないうちに、どんどんカフェイン量を積み重ねている可能性も。
日本で定められているカフェインの最大摂取量はないが、カナダでは1日400mg、コーヒーマグカップで約3杯分とされている。人によって異なるが、最大摂取量を超えると「心拍が早まった気がする」、「倦怠感がある」など体に違和感を生じることがある。アンケート調査の結果でも、「頭痛」や「胃の痛み」、「疲労感・倦怠感がある」など、体への変化を感じたと回答した人もいた。その体の変化こそが、"隠れカフェイン中毒"に繋がるサインかもしれないという。
カフェインコントロールについて
カフェイン飲料を取り入れることが良くないというわけではない。1日を通して、カフェイン飲料と、カフェインを含まない飲料それぞれをバランス良く飲むなど上手にカフェインを取り入れることが大切だという。カフェインコントロールをすることでのメリットは多くある。例えば、カフェインを制限することで心身への負担が軽くなり「疲労感の軽減」や「睡眠の質の向上」、「集中力の向上」、「むくみ予防」、「脂肪燃焼」などが期待できる。
そんなカフェインコントロールをサポートするために、置き換えとして、ゼロカフェインやノンカフェイン、カフェインレスの飲料商品を選ぶことができる。これらの商品に加え、最近では集中をサポートしてくれるようなカフェインの代替として期待されている素材などが配合されている、新しい飲料のカテゴリの商品も様々な企業から登場している。
心身ともに負担を少なくするためにも、ゼロカフェイン、ノンカフェイン、カフェインレスといった飲料に関する知識を少しでも持ち、それらを取り入れてこそ、一種のカフェインコントロールになると、佐藤医師は述べている。