やむなく“流出”も…?オリックス、プロテクトリスト当落上と目される選手6…

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 広島東洋カープの九里亜蓮が、オリックス・バファローズへのFA移籍を決断した。九里はFA制度においてBランクに該当するとみられており、人的補償の行方が注目されている。オリックス側は28人をプロテクトできるが、有望な選手たちがリストから外れる可能性がある。ここでは、プロテクトリスト当落線上と目される注目選手を紹介したい。

 

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山岡泰輔

・投打:右投左打

・身長/体重:172cm/68kg

・生年月日:1995年9月22日

・経歴:瀬戸内高 - 東京ガス

・ドラフト:2016年ドラフト1位

 

 2024年は不本意なシーズンを過ごした山岡泰輔。FA取得を目前に控えているだけに、難しい判断となりそうだ。

 

 広島・瀬戸内高時代には、エースとしてチームを甲子園出場に導いた山岡。東京ガスを経て、2016年ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着し、8勝をマーク。プロ3年目の2019年には26試合登板で13勝4敗、勝率.765、防御率3.71の好成績を収め、最高勝率のタイトルに輝いた。

 

 その後も先発の一角を担ったが、2023年シーズン途中からリリーフ転向。同年は31試合の登板で2勝1敗3セーブ8ホールド、防御率2.30と結果を残した。

 

 だが、2024年は開幕直前に右足の違和感で離脱。シーズン中には右肘のコンディション不良も発症し、わずか6試合の一軍登板に終わった。

 

 順調にいけば、2025年中に国内FA権を取得見込み。豊富な一軍実績を持つが、状況次第ではリスト外となる可能性もある。

 

 広島東洋カープにとっては地元出身の選手であり、獲得を検討したい存在だ。

鈴木博志

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/95kg

・生年月日:1997年3月22日

・経歴:磐田東高 - ヤマハ

・ドラフト:2017年ドラフト1位

 

 移籍初年度の2024年は32試合に登板し、ブルペンを支えた鈴木博志。だが、オリックス・バファローズの投手陣は層が厚いだけに、プロテクトから漏れる可能性もあり得る。

 

 ヤマハから2017年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーから中継ぎの一角を担い、53試合登板で4勝6敗12ホールド、防御率4.41をマークした。

 

 

 翌2019年は開幕からクローザーに抜擢され、14セーブを挙げたが、シーズン後半は不調に陥った。

 

 すると、以降は低迷したシーズンが続き、2023年オフの現役ドラフトでオリックスへの移籍が決まった。

 

 新天地で迎えた2024年は、ロングリリーフや火消し役など様々な役割をこなし、32試合登板で1勝1敗9ホールド、防御率2.97の好成績をマーク。山崎颯一郎や宇田川優希ら故障者続出のリリーフ陣を救う働きを見せた。

 

 一方、チームのリリーフ陣を見ると、前年の故障でほぼ稼働できなかった山﨑颯、宇田川などの復帰に加え、若手投手も多く台頭している。登録名を「博志」に変更する2025年だが、やや微妙な立ち位置からのスタートとなりそうだ。

廣岡大志

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/89kg

・生年月日:1997年4月9日

・経歴:智弁学園高

・ドラフト:2015年ドラフト2位

 

 高いポテンシャルを有しながらも、足踏み状態が続いている廣岡大志。2024年は61試合に出場したが、微妙な立ち位置となっている。

 

 2015年ドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団すると、高卒1年目にはプロ初打席で初本塁打の鮮烈デビューを飾った。

 

 

 高卒4年目の2019年には自己最多の91試合に出場し、打率.203ながら10本塁打、25打点、出塁率.319と能力の一端を示した。

 

 しかし、レギュラー定着には至らず、2021年3月に読売ジャイアンツへトレード移籍。2023年5月に再び交換トレードとなり、オリックス・バファローズに活躍の場を移した。

 

 同年の日本シリーズでは4試合にスタメン出場するなど出番を得ているが、チャンスを活かすことはできなかった。

 

 2024年も61試合の出場で打率.194と目立つ数字は残せず。内外野をこなし、現在27歳とまだまだ飛躍は期待できるが、プロテクトでは当落線上に位置することになりそうだ。

西野真弘

・投打:右投左打

・身長/体重:167cm/71kg

・生年月日:1990年8月2日

・経歴:東海大浦安高 - 国際武道大 - JR東日本

・ドラフト:2014年ドラフト7位

 

 2024年もいぶし銀の働きを見せた西野真弘。広島東洋カープの編成状況を鑑みると、プロテクト外となる可能性もゼロではなさそうだ。

 

 2014年ドラフト7位でオリックス・バファローズに入団すると、ルーキーイヤーは開幕から躍動。夏場に右手有鈎骨を骨折し、長期離脱を強いられたが、57試合の出場で打率.304、3本塁打、22打点、9盗塁の好成績を残した。

 

 

 翌2016年には正二塁手として全143試合に出場。打率.264、2本塁打、33打点、16盗塁をマークした。

 

 ところが、2017年以降は故障や不振が重なり、次第に出場機会が減少した。

 

 そんな中、2024年はオープン戦で結果を示し、「2番・二塁」で開幕スタメンに抜擢。最終的に89試合の出場で打率.300(規定未満)、1本塁打、13打点を記録するなど、貴重な戦力となった。

 

 一方、広島は2024年の現役ドラフトで山足達也を獲得していることや、左打ちの内野手は補強ポイントではないことを加味すると、西野をプロテクトから外す選択肢も考えられそうだ。

野口智哉

・投打:右投左打

・身長/体重:181cm/95kg

・生年月日:1999年9月20日

・経歴:鳴門渦潮高 - 関西大

・ドラフト:2021年ドラフト2位

 

 2023年には開幕スタメンに抜擢され、76試合に出場した野口智哉。2024年は一転して不本意なシーズンを過ごしており、プロテクトリストから漏れる可能性も否めない。

 

 関西大から2021年ドラフト2位と高い評価を受けて、オリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを飾り、シーズン終盤には代打でプロ初本塁打を放つなど、54試合に出場した。

 

 

 翌2023年は「1番・遊撃」で開幕スタメンに抜擢。レギュラー定着には至らなかったが、76試合出場で打率.226、2本塁打、19打点、4盗塁を記録。

 

 さらに、同年11月には「アジアチャンピオンシップ2023」の日本代表に選出されるなど、飛躍の足掛かりを掴んだ。

 

 だが、プロ3年目の2024年は12試合の一軍出場に終わり、二軍でも85試合出場で打率.223と低迷した。

 

 遊撃に加えて二塁や三塁、外野の全ポジションをこなすなど、ユーティリティー性が光る野口。チームにとって貴重な存在ではあるが、28人と限られた人数の中では、当落線上となりそうだ。

 

才木海翔

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/85kg

・生年月日:2000年6月10日

・経歴:北海道栄高 - 大阪経済大

・ドラフト:2022年育成選手ドラフト2位

 

 2024年に一軍デビューを飾ったばかりの才木海翔だが、プロテクトリストでは当落線上といえそうだ。

 

 大阪経済大から2022年育成選手ドラフト2位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーは故障もあって二軍で10試合の登板にとどまり、防御率6.97と目立つ数字を残せなかった。

 

 

 それでも、最速156キロを計測するなど潜在能力の高さを示すと、プロ2年目の2024年5月に支配下契約を勝ち取り、同26日にリリーフとして一軍デビュー。

 

 8月16日の日本ハム戦では、プロ初先発のマウンドに上がると、150キロ超のストレートとフォークボールを駆使し、5回3安打1失点と堂々の投球を披露した。

 

 最終的に同年は一軍で15試合(2先発)に登板し、0勝2敗1ホールド、防御率5.09の数字に。

 

 2025年でプロ3年目の25歳を迎える若手有望株の1人だが、人数の関係を加味すると、プロテクト外となる可能性も否定できないだろう。

 

 

【了】