第7回 京商ミニッツで遊べ!「ザウバーボディの地道な研究など」【ラジコンマガジン誌より】

第7回 「ザウバーボディに合わせたセッティング」

ラジコンマガジン誌で過去に掲載していた京商製ミニサイズラジコンカー「ミニッツレーサー」の連載記事を、こちらで再掲載。カメラマンの小見氏が体当たりでミニッツを楽しんでいる様子をお届けします。

 地を這うような低いフォルムと安定したコーナーリングで、“自宅のお部屋サーキット”である法典サーキットを快走するザウバーC9。ディノをはじめ、その後に増えた数台(のちに紹介予定)の製作実走を楽しむ間にも、より走らせやすくなるように、ひたすら練習や実験を繰り返していました。

 本格的なウレタンサーキットとカーペット路面でのタイヤ選択は、自宅サーキットのオーナーであり相棒のエージ君といろいろと試しながら一喜一憂の繰り返しでしたが、折しも重要部品が壊れたため赴いた秋葉原のスーパーラジコンで、エキスパートの麻婆氏から親切なアドバイスをもらえました。

 現状、カーペット路面の法典サーキットではハイグリップラジアルのワイドが有効のようなのですが、車体によってはローハイト20が面白いケースもあるようです。ある日、C9にジャイロユニットを装着して数十周走らせてみたところ、車体が抜群に安定し、とても快適にドライブできるようになりました。

 ただし、タイトコーナーの切り返しなどで意図的にリヤを流したい場合には、その動きが抑制されるために、ミス時のリカバリーがしにくくなる点がマイナス要素だと感じました。高速なウレタンサーキットでベテランがドライブするには良いと思うのですが、法典サーキットで遊ぶには、安定しすぎるのかも? 続けて、それまでビビって分解しなかったフロント操舵系の掃除やベアリングを交換してみたり。ジワジワと楽しんでいます。

いろいろな硬さのタイヤを試し、ラジアルとスリックを比較したり。RCショップから弁当屋、そしてサーキットへ足を運ぶ日々

キャスターやサスのスプリング等を調整する以前の段階で、基本メンテナンスの大切さを知った図。カーペットコースでの走行後、各回転部に糸くず汚れが大量に付着していた

相棒のエージ君はフォーミュラに手を出し、勝負が激化。写真右の筆者のザウバーC9はこの撮影の後、コーナーに突っ込み大破。使える部品はシルバーアロー号に移植となった

ジャイロの装着は、かなり簡単。その効果は絶大で、マシンを滑らせて楽しむ“内輪の勝負ごっこ”には安定しすぎるかも?

〈文と写真=小見哲彦〉

ラジコンマガジン編集部