他球団も垂涎!? パリーグの2024年現役ドラフト注目野手6人。主力になり…

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 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2024年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する見込み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での活躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフトで特に注目したいパシフィック・リーグの野手を紹介する。

 

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渡部健人

投打:右投右打

身長/体重:176cm/115kg

生年月日:1998年12月26日

経歴:日本ウェルネス高 - 桐蔭横浜大

ドラフト:2020年ドラフト1位

 

 今季はまさかの大不振に終わった渡部健人。パワーは間違いないだけに、長距離砲が補強ポイントとなる球団には、魅力的な存在だ。

 

 日本ウェルネス高校から桐蔭横浜大学に進学すると、1年春からリーグ戦に出場。2020年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズから指名を受け入団した。

 

 

 ルーキーイヤーはファームで90試合に出場すると、打率.228ながら19本塁打、64打点の好成績で打撃2冠に。同年は一軍の舞台も経験し、プロ初本塁打をマークした。

 

 翌2022年はファームでも打率1割台とコンディションが上がらず、一軍出場はなかったが、昨季は57試合の一軍出場で6本塁打を記録するなど、持ち前の長打力を発揮した。

 

 今シーズンはさらなる飛躍が期待されたが、11試合の出場で打率.030、本塁打ゼロと絶不調のままシーズンを終えた。

 

 ファームでは98試合の出場で11本塁打を記録した一方、打率.247と、最大の課題とされる確実性の向上には至らなかった。

 

 今季の西武は、チーム打率が12球団ワーストと打撃力不足に泣いている状況だが、今シーズンの成績を踏まえると、現役ドラフトの対象となる可能性も考えられる。

山﨑剛

投打:右投左打

身長/体重:173cm/74kg

生年月日:1995年12月29日

経歴:日章学園高 - 国学院大

ドラフト:2017年ドラフト3位

 

 一時は遊撃のレギュラーとして躍動した山﨑剛。巻き返しを図りたいところだが、今季は出場機会が減少した。

 

 日章学園高校から国学院大学へ進学。“戦国東都”で優れた実績を残し、2017年ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスへ入団した。

 

 

 入団後はファームが主戦場となる時期が続いたが、2021年に出場機会を増やし、56試合の出場で打率.256の成績を残した。

 

 昨季はキャリアハイとなる117試合に出場したが、代走、守備固めでの起用が多く、打撃面では打率.203、2本塁打、19打点と低調に終わった。

 

 今シーズンは開幕から出遅れると、村林一輝が不動の正遊撃手として活躍。山﨑はわずか5試合の一軍出場にとどまった。

 

 さらに、今年のドラフト会議でチームは世代No.1遊撃手と評される宗山塁を獲得。来季は一層厳しい立場に立たされることが想定される。

 

 守備、走塁面では高い潜在能力を発揮しているだけに、現役ドラフトの対象となれば、戦力となる球団も多くあるだろう。

野村勇

投打:右投右打

身長/体重:174cm/84kg

生年月日:1996年12月1日

経歴:藤井学園寒川高 - 拓殖大 - NTT西日本

ドラフト:2021年ドラフト4位

 

 ルーキーイヤーの活躍から一転、今季は自己最低の成績に終わった野村勇。現役ドラフトの候補となり得る選手だ。

 

 藤井学園寒川高校から拓殖大学、NTT西日本を経て2021年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団。

 

 

 プロ1年目から開幕一軍の座を勝ち取り、97試合に出場。打率こそ.239だったが、10本塁打、10盗塁をマーク。新人ながら2桁本塁打&2桁盗塁を達成するなど、大器の片鱗を示した。

 

 しかし、昨季は3月に腰の手術を受け、開幕から出遅れる形に。同年は50試合出場、打率.160、3本塁打と成績を落とした。

 

 復活を期す今シーズンだったが、38試合の出場にとどまり、打率.116、1打点といずれもキャリアワーストの成績に。本塁打もゼロに終わるなど、苦難の1年となった。

 

 ファームでも27試合出場で、打率.226と結果を残せず。12球団随一の選手層を誇るソフトバンクだけに、現役ドラフトの対象となることも十分に考えられる。

平沢大河

投打:右投左打

身長/体重:176cm/80kg

生年月日:1997年12月24日

経歴:仙台育英高

ドラフト:2015年ドラフト1位

 

 プロ10年目を迎える千葉ロッテマリーンズの平沢大河。ここまでは期待に応えられないシーズンが続いており、現役ドラフトの対象となることも十分に考えられる。

 

 仙台育英高校時代には、甲子園の舞台で攻守に渡り存在感を発揮。世代屈指の遊撃手と評価され、2015年ドラフト1位でロッテへ入団した。

 

 

 高卒1年目から一軍の舞台を経験するなど、将来の主軸選手として期待を寄せられるも、結果を残せないシーズンが続いた。

 

 2018年には外野手にも挑戦し、自己最多となる112試合に出場。打率.213、5本塁打、32打点の成績となったが、出塁率は.328をマークするなど、存在感を発揮した。

 

 しかし、翌年以降は出場機会が減少。昨季は57試合出場で打率.170と苦しむと、今季はファームでも96試合の出場で、打率.216と結果を出せず、一軍出場ゼロでシーズンを終えた。

 

 来シーズンで27歳と老け込む年齢ではなく、他球団移籍を機に開花するケースもあるだけに、新たな環境で挑戦に臨む選択肢もありそうだ。

今川優馬

投打:右投右打

身長/体重:177cm/86kg

生年月日:1997年1月25日

経歴:東海大四高 - 東海大北海道キャンパス - JFE東日本

ドラフト:2020年ドラフト6位

 

 2年続けて本来のパフォーマンスが発揮できなかった今川優馬も、現役ドラフトの注目選手に挙がる1人だ。

 

 東海大第四高校(現:東海大付属札幌高校)、東海大北海道キャンパスを経て、JFE東日本に入社。即戦力の強打者と評価され、2020年ドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団した。

 

 

 プロ1年目から一軍で初本塁打をマークしたが、13試合の出場で打率.071と確実性に課題を残した。

 

 翌2022年には94試合出場と大きく出番を増やし、自身初のグランドスラムを含めた2桁10本塁打を記録するなど、持ち味の長打力を発揮した。

 

 しかし、昨季はけがに悩まされ、28試合の出場で打率.197、本塁打ゼロに終わると、今季はわずか6試合の出場にとどまった。

 

 チームの外野陣は、万波中正や水谷瞬ら若手の台頭が著しく、レギュラー争いに割って入るのは、かなり難しいのが現状だ。

 

 ファームでは長打力を発揮しているだけに、長打力不足に悩む球団にとっては、魅力的な存在となるだろう。

佐野皓大

投打:右投右打

身長/体重:182cm/73kg

生年月日:1996年9月2日

経歴:大分高

ドラフト:2014年ドラフト3位

 

 今シーズンは、一軍でまさかの無安打に終わった佐野皓大。現役ドラフトの対象となれば、注目選手になるだろう。

 

 大分高校時代は、3年夏に4番ピッチャーとして甲子園の舞台を経験。2014年ドラフト3位で投手としてオリックス・バファローズに入団した。

 

 

 しかし、入団後はファームでも結果を残せず。一軍のマウンドを経験出来ないシーズンが続き、2017年オフに野手転向を決断した。

 

 2019年から徐々に出場機会を増やすと、2020年には77試合に出場し、自己最多となる20盗塁を成功させるなど、「足のスペシャリスト」の地位を確立させた。

 

 しかし、翌2021年は外野へコンバートとなった福田周平がレギュラーに定着したこともあり、スタメン出場の機会が減少。同年以降は代走としての出場がメインとなった。

 

 昨季は47試合の出場で打率.167、5盗塁の成績に終わると、今季は故障の影響もあり、一軍出場はわずか4試合にとどまった。

 

 打撃に課題は残しているが、日本シリーズなど大舞台の経験も豊富。他球団で出場機会が得られれば、飛躍を遂げる可能性も十分に考えられる選手だ。

 

 

【了】