国際ビジネスコミュニケーション協会は、「訪日外国人観光客へのおもてなしに関する意識調査」結果を11月19日に発表した。同調査は2024年8月29日~9月2日の期間、20~50代の男女501人を対象にインターネットを用いて行われた。
訪日外国人観光客へのおもてなしにおいて必要だと思うことを聞いたところ、1位「コミュニケーション力」(41.9%)、2位「英語・英会話の取得」(40.5%)、3位「日本文化の知識」(36.5%)という結果になった。
また、73.2%が「訪日外国人観光客へのおもてなしにおいて英語・英会話のスキルが必要だと思う」と回答しており、多くの人がおもてなしには英語・英会話のスキルが欠かせないと思っていることがわかった。
続いて、英語が得意かどうか聞いたところ、70.2%の人が英語が苦手と感じていることがわかった。理由を尋ねたところ最多は「英語を話す機会がなく、自信がないから」(58.5%)だった。次いで「英語を聞き取る自信がないから」(45.5%)、「語彙力に自信がないから」(37.5%)と続いた。
訪日外国人観光客を見かける機会について尋ねたところ、77.6%が「ここ1~2年で訪日外国人観光客を見かける機会が増えた」と回答した。また、51.3%が「訪日外国人観光客から声をかけられたことがある」ことが明らかになった。
また、訪日外国人観光客に声をかけた、もしくはかけられた際に嬉しかったことについて聞くと、65.1%が「嬉しかった経験がある」と回答した。
一方で、88.5%の人が「訪日外国人観光客に声をかけた、もしくはかけられた際に困った経験がある」ことがわかった。理由として、1位「伝えたい単語が出てこなかった」(47.6%)、次いで「流ちょうに話せなかった」(39.4%)、「聞き取れなかった」(35.8%)と続いた。
おもてなしをする上で不安に感じていることを聞いたところ、最多は「英語・英会話スキル」(55.8%)、「コミュニケーション力」(55.8%)という結果になった。
また、訪日外国人観光客へのおもてなしに関する意向を聞いてみると、77.6%が「訪日外国人観光客をおもてなししたい」と思っていることが明らかになった。その理由1位は「楽しんでもらいたいから」(47.6%)、2位「日本の魅力を感じてもらいたいから」(45.5%)、3位「日本文化を理解してもらいたいから」(36.0%)だった。
また、56.3%が「困っている訪日外国人観光客へ声をかけたい」と回答。そのうち、「訪日外国人観光客へ自ら声をかけるか迷ったことがある」人は65.2%という結果となった。