ハルメク生きかた上手研究所は、「夫婦関係に関する調査」結果を11月12日に発表した。同調査は2024年9月20日〜9月21日の期間、全国50~79歳の既婚男女600人を対象にインターネットを用いて行われた。なお、同調査回答者の結婚生活平均年数は35年。

  • 満足度は66.3%で2021 年から8ポイント低下。特に男女60代の低下が大きい

夫婦関係の満足度を調査したところ、66.3%という結果に。満足度が最も高いのは男性70代で78.0%となった。2021年と比べ全体では8ポイント低下、性別でみると、女性はいずれの年代も低下したほか、年代別では男女とも60代で大きく低下した。

  • 離婚を考えた経験があるのは約4割。女性60代が最も高く、男性60代は2021年より増加

離婚を考えたことがある割合を調べたところ、42.2%という結果に。女性60代が最も高く54%だった。2021年と比べ、全体では同程度だが、男性60代が5ポイント上昇した。

離婚を考えたきっかけを聞いたところ、性格や価値観の不一致が多く挙がるが、60代では「退職を機に」「給料が少ない」といった声のほか、女性70歳で「定年退職してから少しの間、ずっと一緒にいたくなかった」といったコメントもあった。

  • 仲良しと不仲を分けるのは一緒に過ごす時間と会話の長さ。仲良し夫婦の会話時間は不仲夫婦の2.6

夫婦満足度別に一緒に過ごす時間を比較すると、平日は仲良し夫婦226分に対し不仲夫婦120分、休日は仲良し271分に対し不仲153分と、いずれも2倍弱の差があった。

同様に夫婦の会話時間を比較すると、平日は仲良し137分に対し不仲52分、休日は仲良し169分に対し不仲64分と2.6倍の差が見られた。

また、夫婦満足度別に行動を比較すると、仲良し夫婦と不仲夫婦の差が特に大きかったのは、「夫婦で食事をする」「同じ寝室で寝る」「結婚記念日をお祝いする」だった。