明治は、「受験生の親の悩み調査」結果を11月12日に発表した。同調査は2024年7月31日~8月2日の期間、全国の大学受験を予定・希望している高校生の母親500人を対象にインターネットを用いて行われた。
子どもとのコミュニケーション上の悩みについて聞いたところ、7割以上の親が悩みを抱えていることがわかった。
具体的には「勉強の進捗の追い方」(30.8%)、「娯楽をどこまで制限するか」(28.4%)、「プレッシャーを与えていないか」(22.4%)、「悩みの聞き出し方」(22.4%)に悩みを抱えている人が多く、様々なことに配慮したい、受験生の親の苦悩がうかがえたという。
約6人に1人の親が、進路について子どもと喧嘩した経験が「何度もある」(16.8%)と回答した。
どのような喧嘩をしたのかエピソードを募ったところ、「親目線の意見が伝わらない」、「つい言いすぎてしまう」といった、距離感が難しい受験生の親ならではの体験談が寄せられた。
まな、受験において気を付けていることを尋ねたところ、1位は過半数が回答した「過干渉にならない」(52.4%)だった。次いで「子どもの気持ちを尊重する」(49.0%)、「プレッシャーをかけない」(47.8%)という回答が多く、精神面や、子どもとの距離の取り方に気を遣っている親が特に多いことがわかった。
子どもは学校の試験や模擬試験の結果を自主的に見せてくれるのかを聞いたところ、「必ず見せてくれる」(27.0%)、「だいたい見せてくれる」(27.4%)となり、合わせると半数以上の受験生が、親から言われずとも結果を見せていることがわかった。
また、子どものやる気維持や向上のために何かしているという親は約3割で、苦労しているものの行動までできている親は少ない実情だった。その理由を聞いたところ、1位は「どうすればいいかわからない」(39.5%)だった。
続いて、受験において子どもをサポートするためにやってよかったことと、失敗談も聞いた。やってよかったこととしては「パウチゼリーやキャラメル、ラムネ、チョコレートなど、勉強中につまめるものを用意しておく(愛知県・50歳)」、「相談には乗るが最後は自分で決めさせる(東京都・52歳)」といった意見があがった。
失敗談としては「子どもが喜ぶ献立が立てられない(東京都・48歳)」、「自分の勉強不足も大きい。家庭教師や塾を探したけれど子どもに合うものが見つけられなかった(茨城県・45歳)」といった様々な経験が寄せられた。
「受験生の親の悩みに関する座談会」では、「とにかくあまりプレッシャーをかけないように『どこの学校を受けろ』とか『偏差値がどう』『勉強しろ』と言わない」「ゲームをしていたりスマートフォンを触っていたりしても、少しなら口出ししない。一方で、体調管理と食事のサポートはやってあげないと、ストレスで食欲が落ちて食べられなくなってしまう。食べないと集中力、免疫力も落ちるので、どうしたらいいのか親ができることを常に考えている」と、様々なことに気を配る親の苦悩がこぼれていた。