西武鉄道は、西武秩父線の開通55周年を記念して、開業と同時に登場した大型電気機関車「E851」をほうふつとさせるカラーリングを4000系に施し、「西武秩父線開通55周年記念車両」として11月11日から運行開始すると発表した。
西武秩父線は1969年10月14日に吾野~西武秩父駅間が開通。その後は観光で訪れる人々の利便性を重視し、1989年から秩父鉄道への直通運転を開始した。4000系は1988年11月4日に登場したセミクロスシートの車両で、通勤・通学利用だけでなく、観光客からも親しまれてきた。
秩父地方のシンボルである武甲山から産出された石灰石を原料とするセメントの輸送も目的のひとつとして建設され、開業と同時に登場した大型電気機関車「E851」(通称「ジャンボ」)は、東横瀬貨物駅から芦ヶ久保駅までの区間にある連続25パーミルを重連で1,000トン牽引できる民鉄最大級の機関車として活躍したとのこと。
「西武秩父線開通55周年記念車両」は、4000系1編成(4017編成)に電気機関車「E851」をイメージしたカラーリングを施し、11月11日から西武秩父線・池袋線(飯能~吾野駅間)をはじめ、秩父鉄道直通運転実施区間でも運転を予定している。なお、西武鉄道公式スマートフォンアプリ「西武線アプリ」の列車走行位置画面にて、「西武秩父線開通55周年記念車両」の走行位置を確認できる。