離婚問題の情報提供メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営しているClamppyは、新婚期間中に不倫をした、されたことがある男女433人を対象に、「新婚夫婦の不倫」についてアンケート調査を実施した。調査期間は2024年6月13日~2024年6月27日で、調査方法は選択式・記述式のWEBアンケートであった。なお、本調査における「新婚」は、結婚後3年まで指すとのこと。

結婚後どのくらいで不倫をしたか聞いたところ、男女ともに半年から増え始めることがわかった。

不倫をした新婚男性に絞って見てみると、結婚後3ヶ月~半年から徐々に増え始め、半年~1年半でピークを迎え、次第に落ち着いていくことがうかがえる。結婚直後は幸せで不倫のことなど考えないが、1年ほど経過すると生活がマンネリ化してしまい、不倫に走ってしまうというケースが多いようだという。

一方で、新婚女性の場合、男性よりも早く結婚後1年以内に不倫に走るケースが多いことがわかった。また、新婚女性の場合、結婚2~3年後に不倫に走るケースも多いとのこと。この時期は、結婚生活がある程度安定し、夫婦間の絆が深まっていると思われがちであるが、不倫をする女性が多いことも今回の調査で判明したという。

実際に、結婚後2~3年で不倫した女性から、「結婚して2年経った頃、相手と常に一緒にいるため、付き合っているようなドキドキ感がなくなっており、生活に刺激を求めていました。その時にたまたま高校の同級生に再会し、浮気の関係になってしまった。(30代女性)」というコメントが寄せられた。結婚してしばらく経ったことで、新婚当初のドキドキ感が薄れたり、次第に価値観のずれを感じるようになったりして、不倫に走る女性もいるようだという。

新婚であるにも関わらず不倫してしまう理由として、男女合計で最も多く挙げられたのは「既婚者としての自覚が薄かった」であった。その他には、「結婚してから相手の欠点が見えた」「相手に魅力を感じなくなった」などが挙げられている。結婚し、相手との距離が以前よりも近づいたことが、不倫のきっかけとなるケースが多いようだという。

なお、男女別に見てみると、男性で最も多かった理由は「独身としての気分が抜けなかった」であるのに対して、女性は「相手に魅力を感じなくなった」であった。男性は意識の緩みから不倫するのに対して、女性は相手を異性として見られなくなり不倫する人が多いと考えられるという。

不倫した理由として、「既婚者としての自覚が薄かった」と答えたのは男性が71%、女性は29%であった。また、男性の方が既婚者である自覚が薄く、性欲に流されたという方が多くみられたという。特に多かった理由が、「妻が妊娠してセックスレスになって不倫してしまった」である。20代の若い時期にセックスレスになって性欲を持て余すと、パートナーのことを考えずに不倫へ走ってしまうことが考えられるという。

「結婚してから相手の欠点が見えて不倫してしまった」と答えた男性は44%、女性は56%と、女性の方が多い傾向がみられた。女性の方が、相手の欠点が見え始めたことで、他の異性がより魅力的に感じる傾向にあるようだという。アンケートでも、「結婚して相手の欠点が見え家庭内で癒しが得られなくなった」と答えた人が多くいたとのこと。相手の欠点ばかり見えるようになると、家にいるのが苦痛になり、家庭外に癒しを求めるようになるようだという。

「結婚して相手に魅力を感じなくなったから」と答えた人は、男性58%、女性42%であった。特に「結婚したことで恋人から家族になり、パートナーを異性として見れなくなった」という人が多くみられたとのこと。パートナーを異性と意識する機会が減ったことで、ドキドキ感を求め不倫相手を作ってしまうようだという。

結婚に対するギャップから不倫に走った人は、男性70%、女性30%と、男性の方が多い傾向がみられた。特に、理想的な結婚生活を送れず現実とのギャップに苦しむ中で、タイプの異性に出会ったことで不倫してしまった方が多くみられたとのこと。「既婚者としての意識が薄かった」と答えたのは男性の方が多かったことからも、男性は「結婚」という行為に対する認識が甘い傾向にあると考えられるという。

結婚の忙しさが落ち着き、刺激を求めて不倫したという人は男性55%、女性45%であった。例えば、「刺激が欲しく新しい女性と遊びたいという気持ちが高まった」という男性側の意見が多くあったという。結婚してからしばらく経つと、日々の生活がマンネリ化してしまい、新たな刺激が欲しくなったようだという。

不倫がバレた理由として最も多かったのは、「スマホやパソコンを見られた」という理由であった。次いで「スマホの通知を見られた」「スマホを手放さなくなってバレた」など、スマホが理由で不倫がバレたと答えた人が多くいるという結果となった。回答者からは、「自分がたまたまお風呂中に電話が鳴って、その着信を見られてしまってばれた。(40代女性)」「一緒にスマホを見ているときに来た通知がきっかけで、中身についての話になった。言い訳もつじつまが合わなくなり、完全にバレた。(30代男性)」「ばれるのが怖くて、マナーモードにしていたり、常にスマホを持っているのを怪しまれ、中身を見られることになり、ばれた。(30代男性)」などのコメントが寄せられた。

新婚期間中の不倫が原因で離婚にまで至ったのは34%であることがわかった。

しかし、男女別に見てみると、男性では約半数が離婚を決意しているのに対し、不倫された女性は3割ほどと、女性はなかなか離婚に踏み切れないという現実がうかがえる。

実際に、不倫をされても離婚しなかった女性にその理由を聞いてみると、子どものことや、離婚後の生活を考えた際に、夫と別れない方がいいと考える人が多くみられた。実際、2019年に男女共同参画局が発表したデータでは、母子世帯の80%以上が、非正規の場合平均年間就労収入は約133万円と発表されている。女性の平均年収が313万円であることを考慮すると、離婚後の女性は経済的に苦しくなる可能性が高いという。

新婚のうちに離婚した夫婦に「離婚してよかったことはありますか?」と聞くと、最も多い理由として挙げられたのは「時間を無駄にせずに済んだ」であった。次いで、「精神的な負担が少なくて済んだ」「再就職の可能性が広がった」という意見がみられた。中でも、新婚の内に別れたことで、早めに人生をやり直せたとポジティブに考える人が多くいたとのこと。回答者からは、「一緒にいても時間の無駄だと思いました。人生には限りがあるので貴重な時間を一部でも苦しんで過ごすのは嫌だと思いましたし、逆にまだまだ人生は長いという意味でも早く次に行こうと思いました。(20代女性)」「スピード離婚だったので、精神的に思い詰めることがなかった。。(40代男性)」「修羅場を経験しましたが、離婚したことにより再婚や妊娠の可能性が広がり考え方の視野が広がったことが一番よかったと思いました。(20代女性)」などのコメントが寄せられた。

同様に、新婚のうちに離婚して後悔したことについて聞くと、「親族や周囲に非難された」「経済的に苦しくなった」という意見が多くみられたという。回答者からは、「私の浮気のため、妻の親族には非難されました。相手からも慰謝料請求され、社会的な制裁は受けたと思いました。(30代男性)」「子供の親権が妻であるため、子供に会えないことが一番辛い。また、養育費の負担もそれなりにあるため、経済的に苦しい。(40代男性)」などのコメントが寄せられた。

出典:ツナグ離婚弁護士(株式会社Clamppy)