パーソルキャリアは10月23日、「年代別 転職時の年収変動レポート」を発表した。同レポートは2019年度上期と2024年度上期に『doda』エージェントサービスを利用して転職した個人のデータを分析し集計されている。

  • 20代 転職時の年収変動(2019年度上期と2024年度上期を比較)

まず、20代転職者の転職時の年収変動は、2019年度上期は横ばいで推移した一方で、2024年度上期には105%アップしていた。平均決定年収額も2019年度上期と比較して111%に増加している。

決定年収の分布を見ると、400万円以上〜800万円未満の転職者の割合が2019年度上期比では増加しており、全体の半分以上を占めた。

  • 20代 転職者の決定年収の分布(2019年度上期と2024年度上期を比較)

続いて、30代転職者の転職時の年収変動は、2019年度上期は減少、2024年度上期は101%と微増していた。平均決定年収額は2019年度上期比で106%アップしている。

  • 30代 転職時の年収変動(2019年度上期と2024年度上期を比較)

決定年収の分布を見ると、ボリュームゾーンとなる「400万円以上〜600万円未満」の割合は変わらないが、600万円以上の割合が計8%増えていた。

  • 30代 転職者の決定年収の分布(2019年度上期と2024年度上期を比較)

40代転職者の転職時の年収変動は、2019年度上期・2024年度上期ともに減少傾向にある一方で、平均決定年収額は2019年度上期比で約105%と増加していた。

  • 40代 転職時の年収変動(2019年度上期と2024年度上期を比較)

決定年収の分布を見ると、800万円未満は微減し、800万円以上が計6%増加している。

  • 40代 転職者の決定年収の分布(2019年度上期と2024年度上期を比較)

『doda』編集長 桜井貴史氏は20代の決定年収額の底上げについて、「深刻化する人材不足により未経験採用でも決定年収が上昇傾向にあることが挙げられます。また、即戦力採用においては、スキルベースで年収を提示する企業が増加しており、決定年収が400万円を超える転職者が増えたことも影響しているでしょう」と分析する。