タメニーは、幸福感について調査研究した結果を10月23日に発表。同調査は、2024年9月18日~21日、2024年10月11日~12日の期間で全国20~69歳の男女4,812人を対象にインターネットで実施した。
「家族との関係値」「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境」「健康状態」の6項目について、どのくらい幸福感を抱いているかを聞いた。
全体平均は50点中25.07点で、昨年の25.18点に比べるとわずかに低い結果に。幸福度が最も高かったのは、昨年と同じく「家族との関係値」(31.69点)となった。一方、最も低かったのは「金銭面」(20.22点)となり、昨年(19.79点)より0.43点高くなったが、金銭面で満足感を得られていない人が少なくない。
男女別に見ると、男性は25.51点、女性は24.57点で、男性の方が0.94点高くなっている。男女で差が大きかったのは「仕事(働き方)」で、男性は22.47点、女性は20.79点となった。なお、男性より女性の満足度が高いのは、「家族との関係値」のみとなっている。
エリア別では、北陸で男女差が大きく、男性26.11点、女性21.97点と4.14点の差があった。一方、男女差が少なかったのは東北で、男性23.49点、女性23.38点とわずか0.11点の差に。
年代別に幸福度を見ると、60代(27.54点)の幸福度が最も高く、次いで20代(24.84点)、50代(24.79点)、30代(24.32点)、40代(24.05点)となった。同社によると、昨年より幸福度が高かったのは60代・50代で、若い世代や子育て世代は、先行きにやや不安を感じている人が増加傾向にあるとした。
また20代は、「家族との関係値」(31.76点)、「金銭面」(20.56点)、「仕事(働き方)」(22.05点)、「健康状態」(25.35点)が60代に次いで高く、30~50代よりも幸福感を抱いている項目が多かった。
未婚者と既婚者で幸福度を比較すると、全体平均は既婚者が28.35点、未婚者が21.15点で、既婚者が7.20点上回った。昨年も既婚者の幸福度の方が高い結果となっている。
未婚者はパートナーがいない人も含まれるため、「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」は既婚者の方が特に高くなっているが、その他の項目でも既婚者の方が高い結果に。「家族との関係値」「仕事(働き方)」「金銭面」は未婚者より6点以上高く、結婚によって満足度が高まる面が増えると推測できるとのこと。
エリア別では、昨年4位の「東海」エリアが1位に。2位は東京を含む「南関東」が2年連続でランクイン。3位は「中国」エリア、4位は昨年1位の「近畿」エリア、5位は「北海道」エリアとなっている。
1位の東海エリア(27.16点)は、「家族との関係値」「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境」「健康状態」の6項目すべてでトップとなった。
東海エリアのうち、特に愛知県は2021年度の県民経済計算(内閣府)で、1人当たりの県民所得が東京都に次いで2位。一方で、海や山など自然も豊かで住みやすい環境が整っており、そのバランスの良さからすべての面で満足度が高い結果となったと同社は推測している。
2位は、昨年に引き続き南関東エリア(26.44点)。項目別では、「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境」「健康状態」で、東海エリアに次いで2位となった。
3位は中国エリア(25.69点)で、昨年調査の7位から大幅にランクアップ。「家族との関係値」「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」の4項目で昨年を上回り、特に「金銭面」は昨年の18.45点から21.17点と、2.72点高くなった。
子どもの人数別に幸福度(平均)を見ると、子どもが「0人」(n=494人)の27.49点に対し、「1人」(n=690人)は28.22点、「2人」(n=1,110人)は28.47点、「3人」(n=342人)は27.71点、「4人」(n=50人)は28.90 点となり、いずれも子どもがいない人よりも幸福度は高いことが分かった。
該当者は少ないものの、「5人以上」(n=11人)は35.15点で最も高くなり、子育ての大変さはあっても高い幸福感が得られているようだとのこと。