MS-Japanが運営する「MS Career(エムエスキャリア)」は、「仕事のメンタル不調」と「部下のメンタル不調のフォロー」に関する実態調査結果を10月16日に発表した。同調査は2024年9月13日~9月19日の期間、全国の男女319人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 「43.9%」が、仕事が原因でメンタルを崩した経験があると回答

仕事が原因でメンタルを崩した経験に関しては、43.9%が「ある」、56.1%が「ない」と回答した。

仕事が原因でメンタル不調を感じたことがある時期については、責任の増加や業務負荷の蓄積、キャリア上のプレッシャーなどを感じやすい「社会人16年目以降」が最も多く、メンタル不調経験者の55.0%が該当した。

次に多かったのは、社会人生活のスタート段階にあたる「社会人1~3年目」で、メンタル不調経験者の30.0%が該当する結果となった。

  • 仕事が原因でのメンタル不調で、63.6%が「離職や働き方の変更を経験」

仕事が原因でのメンタル不調から、離職や働き方の変更をした経験については、63.6%が「経験あり」と回答した。

特に「転職した」(32.9%)が最も高い割合を示しており、メンタル不調をきっかけに現在の職場環境を離れるものの、再び新しい職場で働くことを望んでいる人が多かった。

メンタル不調になった原因については、「職場での人間関係」(61.4%)が第1位に。仕事の内容そのものよりも、職場内での対人関係の悩みが精神的負担の大きな要因となることがわかった。さらに「ハラスメント」(47.1%)、「長時間労働/業務過多」(45.7%)が続いて票を集める結果になった。

  • 「39.0%」が、部下がメンタル不調になった経験があると回答

部下がメンタル不調になった経験に関する調査では、39.0%が「ある」、61.0%が「ない」と回答した。

部下がメンタル不調になった際に困った点として、「適切な声掛け・関わり方がわからない」(34.5%)、「人員補塡・業務のカバー」(33.3%)、「適切なフォロー・業務管理がわからない」(31.0%)がいずれも高い割合を示した。