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熾烈な争いが繰り広げられるプロ野球の世界では、十分な結果を残すことができなければ、必然的に厳しい立場となる。そんな中、2024年もレギュラーシーズンが終了。来季の契約にも注目が集まる時期となった。そこで今回は、今オフの戦力外通告が懸念される横浜DeNAベイスターズの選手を紹介したい。
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大田泰示
・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/96kg
・生年月日:1990年6月9日
・経歴:東海大相模高
・ドラフト:2008年ドラフト1位
北海道日本ハムファイターズでは大活躍した大田泰示だが、今オフに戦力外通告を受けた。
東海大相模高で高校通算65本塁打を放ち、ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。将来の主砲候補として期待されていた。
しかし、巨人でプレーした在籍8年間では、一軍で放った本塁打はわずか9本。才能を開花させることはできず、2016年オフに吉川光夫とのトレードで日本ハムに移籍した。
すると、日本ハムでついにブレイク。移籍1年目から118試合に出場して15本塁打を放つと、2019年は132試合に出場して打率.289、20本塁打、77打点をマークした。
ただ、2021年は76試合の出場で打率.204と打撃不振に。同年オフには「ノンテンダー」で自由契約となり、横浜DeNAベイスターズに入団した。
DeNAでは移籍1年目こそ62試合に出場し、打率.278、5本塁打と結果を出したが、昨季は75試合の出場で打率.217と再び不振に陥った。
今季は、オープン戦期間に「左ハムストリングの肉離れ」で出遅れる事態に。また、梶原昂希や蝦名達夫、ドラフト1位ルーキー・度会隆輝といった若手の活躍もあり、一軍出場はゼロに終わった。
そんな中、今月1日に戦力外通告を受けた大田。獲得に動く球団は現れるのだろうか。
西巻賢二
・投打:右投右打
・身長/体重:167cm/70kg
・生年月日:1999年4月22日
・経歴:仙台育英高
・ドラフト:2017年ドラフト6位
ユーティリティー性が光る西巻賢二だが、今季は一軍出場がなく、状況は厳しさを増している。
仙台育英高から2017年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。高卒1年目から一軍で25試合に出場するなど、順調なスタートを切った。
しかし、以降は伸び悩んだ。高卒2年目はわずか2試合の一軍出場にとどまると、同年オフにまさかの戦力外通告。その後、千葉ロッテマリーンズの入団テストに合格した。
ところが、移籍1年目の2020年は11試合の出場に終わると、翌2021年は一軍出場ゼロ。在籍3年間で結果を残せなかった西巻は、2022年オフに再び戦力外通告を受け、育成選手として横浜DeNAベイスターズに移籍した。
自身3球団目で飛躍したいところだったが、現在までブレイクの兆しは見られていない。昨季は4月に支配下契約こそ勝ち取ったが、同年の一軍出場は7試合に。
今季は一軍出場すら果たせず、またも崖っぷちに立っている。
楠本泰史
・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/85kg
・生年月日:1995年7月7日
・経歴:花咲徳栄高 - 東北福祉大
・ドラフト:2017年ドラフト8位
一時は”代打の切り札”として活躍した楠本泰史。だが、ここ2年間は打撃の状態が上がらず、今オフに戦力外通告を受けた。
東北福祉大では1年春のリーグ戦から主力を担い、その後も本塁打王や打点王など数々のタイトルを受賞。大学日本代表の4番も経験し、ドラフト8位で横浜DeNAベイスターズに入団した。
プロ入り後の3年間は一軍で結果を出せなかったが、プロ4年目の2021年は76試合の出場で打率.254、2本塁打、18打点をマーク。同年は代打打率.295(44打数13安打)を記録し、代打の切り札として躍動した。
翌2022年はさらに成績を伸ばし、94試合の出場で打率.252ながらも6本塁打、26打点とパンチ力を発揮。レギュラー奪取が期待された。
たが、昨季は代打打率こそ.250(56打数14安打)をマークするも、シーズン全体では94試合の出場で打率.191にとどまった。
今季は開幕一軍を掴み、4月4日の阪神戦で勝利につながる一打を放ったが、勢いに乗ることはできず。8月中旬以降はファーム暮らしが続いた。
一軍では18試合の出場で打率.172(29打数5安打)、5打点と低迷。今月1日に戦力外通告を受けたが、実績はあるだけに今後の去就が注目される。
神里和毅
・投打:右投左打
・身長/体重:179cm/86kg
・生年月日:1994年1月17日
・経歴:糸満高 - 中央大 - 日本生命
・ドラフト:2017年ドラフト2位
ここ数年で存在感が薄くなっている神里和毅は、今オフが危ぶまれる1人だろう。
日本生命では社会人野球日本代表に選出され、その後はドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。俊足巧打の外野手として期待されていた。
その期待通り、プロ1年目から「7番・右翼」で開幕スタメンに名を連ねると、同年4月12日の巨人戦ではプロ初アーチとなる先頭打者ホームランを記録。
ただ、8月に右足甲の骨折で離脱し、同年は86試合の出場で打率.251、5本塁打、21打点、15盗塁の成績で終えた。
翌2019年はさらに成績を伸ばし、123試合の出場で打率.279、6本塁打、35打点、15盗塁をマーク。同年は中堅のレギュラー格として、走攻守に渡り活躍した。
だが、翌2020年は梶谷隆幸(現:巨人)に中堅の座を奪われると、2021年から昨季までは3年連続で打率1割台という結果に。近年は代走などでの出場が増え、スタメン起用は減っている。
今季は出場機会が大幅に減り、6月下旬からはファームでのプレーが続いた。9月10日の阪神戦では、相手先発の青柳晃洋を得意としていることもあってスタメン起用されたが、結果を出すことはできず。
9月21日に再び青柳と対戦した際はヒットを記録したものの、一軍では22試合の出場で打率.105(19打数2安打)、1盗塁に終わった。
現在、チームでは外野手が飽和状態。さらに若手の台頭も相まって、神里は追い込まれている状況だ。
森唯斗
・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/91kg
・生年月日:1992年1月8日
・経歴:海部高 - 三菱自動車倉敷オーシャンズ
・ドラフト:2013年ドラフト2位
今季、福岡ソフトバンクホークスから移籍してきた森唯斗も、危うい立場だろう。
三菱自動車倉敷オーシャンズから、ドラフト2位でソフトバンクに入団。プロ1年目からリリーフとして51試合に登板すると、2018年には守護神として66試合登板、37セーブの好成績で最多セーブに輝いた。
ルーキーイヤーから2020年まで7年連続50試合以上の登板を果たすなど、フル回転の活躍を見せた森。しかし、2021年5月に左肘の手術を受けると、徐々に成績が下降。
昨季は右内転筋に違和感を訴えたこともあり、一軍ではわずか6試合の登板にとどまり、防御率4.60と低迷。同年オフには戦力外通告を受け、横浜DeNAベイスターズに移籍した。
だが、移籍1年目の今季は、先発として試合を作れない日々が続いた。リリーフでの登板を含めて計14試合に登板したものの、1勝3敗、防御率7.52と苦しんだシーズンだった。
ソフトバンク時代の実績は十分だが、今季の登板内容を見ると苦しい状況である。
益子京右
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/86kg
・生年月日:2000年12月27日
・経歴:青藍泰斗高
・ドラフト:2018年ドラフト5位
今季でプロ6年目となった益子京右。チームの捕手層を考えると、苦しい立場にいる選手だ。
青藍泰斗高から2018年ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに入団。プロ3年目のシーズン最終盤にプロ初出場を果たすと、同時にプロ初安打もマークした。
しかし、以降はファーム暮らしが続き、2022年から2年連続でわずか1試合の一軍出場に終わっていた。
今季は一軍出場がなく、ファームでも70試合の出場で打率.219という結果に。ただ、9月に入ってからは打率.310(29打数9安打)をマークし、最終盤にアピールを見せた。
だが、一軍では山本祐大が正捕手となり、若手の松尾汐恩も台頭。さらには、ベテランの伊藤光や戸柱恭孝の存在もあり、益子の出る幕は限られている。
捕手層の厚いチームなだけに、厳しい状況といえるだろう。
【了】