JR東日本は8日、大井町駅周辺で進める「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」について、まちの名称を「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」とし、2026年3月のまちびらきをめざすと発表した。
「OIMACHI TRACKS」は、浜松町~大井町間の東京南エリアを指す「広域品川圏」の一翼を担う都市生活共創拠点に。オフィスタワーとホテル・住宅タワーを中心に、商業施設や広場など設け、回遊性が高く環境に配慮したまちづくりを進める。この開発と隣接して計画される品川区新庁舎と連携した「一体的なまちづくり」や「地域防災力の向上」などにおいて品川区と共創し、エリアの価値向上を図るという。
ホテル・住宅タワーの15~17階に、JR東日本グループ初のサービスレジデンス「オークウッド大井町トラックス東京」(78戸)を開設。世界40カ国230都市以上でサービスレジデンスとホテルを展開する「アスコット」(日本での運営会社はアスコットジャパン)を迎え、国内外から集まるゲストに洗練されたコンフォート空間を提供する。14階はSOHO、18~25階は賃貸レジデンスとする。
同じ棟の6~13階と26階で、メトロポリタンホテルズの新たなホテル「HOTEL METROPOLITAN OIMACHI TRACKS TOKYO」を展開。最上階の26階は、夜景や隣接する車両基地の壮観な車列を一望できるルーフトップバーとし、「まちに開かれたホテル」として営業する。ホテル内共用部では、来訪者に「新たな出会いや特別な体験」を提供する。
同じくホテル・住宅タワーの4階に、オークランド観光開発によるスパ・サウナ施設を開設。オークランド観光開発は「サウナシュラン」全国1位の受賞実績を持つ温浴施設を手がけており、大井町ならではの壮観なトレインビューを望みながらスパ・サウナ体験が楽しめるようにするという。歩行者デッキや広場空間に面した1~5階に、約80店舗からなる商業施設も設ける。
「OIMACHI TRACKS」の名称には、大正時代の鉄道車両工場と線路(TRACKS)に始まり、地域の発展と歩みをともにしてきた場所で、歩行者デッキ(通り=TRACKS)を中心に新たな交流が生まれること、大井町に居住・往来するすべての人々にとって楽曲(TRACKS)のように心豊かな生活が実現するようにとの思いを込めた。