女優の黒木華が主演を務める、映画『アイミタガイ』(11月1日公開)の本編映像が3日に公開された。
同作は中條てい氏による同名小説の実写化作。良き理解者として側にいてくれた親友が、突然事故で亡くなったが、ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)は、返事が来ないと分かっていても親友にメッセージを送り続ける。親友を失ってから立ち止まってしまった梓に訪れる、あたたかなふれあいを描いている。
映画『アイミタガイ』本編映像を公開
この度、黒木華と藤間爽子の本編映像を初解禁。ウェディングプランナーとして働く主人公・梓(黒木)と大阪を拠点に活動するカメラマンの叶海(藤間)は中学生の頃からの親友で、大人になってからも変わらず頻繁に連絡を取り合う仲。今回、解禁となった映像は、梓と叶海がランチをしながら女子会をする姿が切り取られている。
梓が担当する新郎新婦との打ち合わせの際、新郎の母親から「あちらのプランナーさんは結婚されてるんですね」と、未婚であることへの嫌味を言われ、梓はモヤモヤしてしまう。「結婚してる方が安心ですよ、どうせ」と落ち込む梓を、「関係ないよ、梓は優秀だから大丈夫」と励ます叶海。今までも何かとネガティブになりがちな梓をいつも応援し1番の味方でいてくれるのは叶海だった。しかし、叶海はこの日2人で話したのを最後にパブアニューギニアで事故にあい、亡くなってしまう。突然の出来事に現実を受け止められない梓は、これまでと変わらず叶海にメッセージを送り続けるも、叶海からの返信はもう来ることはない。アラサーになり、結婚願望のないウェディングプランナーなんて……と結婚にも仕事にも悩んでいた梓は、大切な存在を失い人生に前向きになれなくなっていた。そんな梓の周りで連鎖する思いがけない出会い、そして小さな奇跡が起こる。
さらに、主演の黒木が主題歌初歌唱となり話題となった「夜明けのマイウェイ」も収録したサントラの発売が10月23日に決定。本作の音楽を手掛けたのは、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説を数多く担当してきた富貴晴美で、物語に優しく寄り添うメロディとノスタルジックで温かみのある楽曲も収録されている。
【編集部MEMO】
映画『アイミタガイ』あらすじ
ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と2人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて……。
(C) 2024「アイミタガイ」製作委員会