小田原駅から新宿方面へと延びる小田急線。その線路沿いに佇む小さなカフェ「Cafe Kuchen」をご紹介します。
Kuchen(クーヘン)とは「焼き菓子」意味するドイツ語。お店を開く前は海外での生活や旅を経験されてきたという店主。欧米文化圏のように、気軽にお茶とお菓子が食べられるお店を街中に作りたいと、2018年にCafe Kuchenをオープンしました。
毎日のおやつとして食べたい、素朴で飽きの来ない焼き菓子を、ゆっくりとお楽しみいただけるカフェとなっています。
落ち着く店内でのんびりと
筆者がお店を訪れたのは平日のお昼前。テイクアウトされるお客さんと入れ違いで、店内へとお邪魔しました。入ってすぐのカウンターには、可愛いショーケースが置かれ、なかには焼き菓子が並んでいます。
バターケーキにタルト、パイ、マフィン、スコーン…季節によってラインナップが変わりますが、常時10種類ほどの焼き菓子を用意しているそうです。
席数は8席。電車を眺められる入口に近いテーブル席で「ブラムリーアップルのアップサイドダウンケーキ(550円/税込み)」をいただきました。ブラムリーアップルとは、調理用の青りんごで、長野県で収穫されたものを使用しているそうです。
お店の定番だというキャロットケーキは、自宅用にテイクアウトさせていただきました。
ホロホロとした食感が楽しいケーキは、りんごの甘酸っぱさとバターの風味が口いっぱいに広がります。一緒に注文したスペシャリティコーヒーの「チャオクレマイクロミル 中浅煎り(550円/税込み)」との相性も抜群。(※ミャンマーのチャオクレ村を産地としたコーヒー。ナッツ系の風味を楽しめます。)お店の外を走る電車や車を眺めながら、ゆったりと心地よいひとときを過ごさせていいただきました。
旬の食材でつくる季節のお菓子
できるだけ地元産の材料を使用しているというCafe Kuchenの焼き菓子。生地には国産の小麦粉とグラスフェッドバターを使用。小麦粉は、開成町の有機農家さんが育てた小麦も取り入れはじめているそうです。お菓子の種類によって、お砂糖はてんさい糖ときび砂糖を使い分けています。
焼き菓子に使用する果実や作物は、店主自ら農家さんに出向いて収穫を行うこともあるそう。
これからの季節は、栗やりんご、かぼちゃなど、秋の恵みを使ったお菓子が並びます。
焼き菓子が一層美味しく感じられる冬には、イベントシーズンにぴったりのお菓子も登場します。クリスマスのシュトレン、バレンタインのチョコレート、待ちに待ったいちごの季節もやってきます。春には小田原で栽培されている湘南ゴールドやレモンなどの柑橘、夏にはブルーベリーやルバーブもお楽しみに。次の季節が巡ってくるのが待ち遠しくなります。店主による焼き菓子の紹介はお店Instagramで発信していますので、ご来店前にぜひチェックしてみてください。
お散歩中に立ち寄りたいカフェ
Cafe Kuchenまでは、小田原駅から歩くこと7分ほど。市役所や警察署にも近いためか、小田原駅の徒歩圏内ながらとても落ち着いた場所です。
かつて食堂やお肉屋さんを営んでいたお店をリノベーションした造りとなっていて、屋根には昔からの看板があえてそのまま掲げられています。来店の際は目印にお越しください。
入口は左右に大きく開く引き戸なので、小さなお子さんやベビーカーと一緒でもゆったり入店いただけます。
ドリンクメニューにもこだわられていて、コーヒーや紅茶、ハーブティーなど、種類も充実しています。焼き菓子と一緒に店内でゆっくり召し上がっていただくのがオススメです。
テイクアウトされる場合には、保冷バッグなどの袋をご持参いただくことをオススメします。一部、店内飲食限定のお菓子もあるので、店主までお尋ねください。
店舗情報
【Cafe Kuchen】 ■所在地: 〒250-0001 神奈川県小田原市扇町1丁目7−6■営業時間:11:30-17:00■休業日:月・火・日曜日、祝日※テイクアウト可能。通信販売は、rebakeまたはstoresより行っています。※取り置きや個別のご依頼があればInstagramのDMからご相談ください。※駐車場は近隣のコインパーキングをご利用ください。