アットテーブルとロイヤリティ マーケティングは9月26日、年齢とともに増える健康や美容の変化、悩みに関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年5月11日~5月14日、全国の40歳~69歳の男女10,000人を対象にインターネットで行われた。

心や身体の悩み、不調を感じる人は半数以上

心や身体の悩みや不調を感じると回答した人は、半数を超えて55.9%となった。性年代別で見ると、全ての年代で女性の方が、男性よりも悩みや不調を感じていることがわかった。

  • 心身の悩み・不調の有無(n=10,000)

女性は40代、50代で更年期の症状を感じる人が多い

現在の身体の状況として、全体で「老眼」が50.5%と最も高く、「生活習慣病」が34.1%、「記憶力・認知機能の低下」が27.9%で続いた。性別で見ると、男性は女性よりも「生活習慣病」が6.1ポイント高かった。女性は男性よりも「更年期」が14.3ポイント、「骨粗しょう症」が11.1ポイント高かった。女性の更年期については、40代、50代で症状を感じる人が多い結果となった。

  • 現在の健康の状況(n=10,000)

  • 現在の健康の状況(性年代別)

現在感じている症状は、「白髪」が約半数で最多

現在感じている症状を詳しく聴取したところ、「白髪」が約半数の46.4%だった。2位の「シミ」(35.8%)と約10ポイントの差があり、突出して高かった。心身の症状に関しては、疲れや肩こり、身体の痛み、眼の異常、やる気がない、集中力の低下、不安感、イライラ感などが上位だった。更年期前後に表れやすい心身の症状が多くあがっている。

  • 現在感じている症状(n=10,000)複数回答

心身の不調の改善対策を実施している人が約4割

心身不調や悩みがあると回答した人に、心身の健康不調を改善するための対策の実施状況を伺ったところ、現在実施している人は約4割だった。一方、加齢、更年期等による心身の不調はあるものの、それに対する改善対策を実施しない人は18.9%、改善対策の仕方が分からない人は26.5%だった。性年代別で見ると、男女ともに年代が上がるほど、改善対策を行っている人が多くなっている。

  • 心身の健康不調を改善するための対策(n=8,940)

男性にも更年期があることを知っている人は約8割

男性にも更年期があることを知っているかという問いには、「症状など詳しく知っている」「聞いたことがある程度」を合わせて、約8割が認知している結果となった。一方で、現在の健康状態に関する問いで「更年期」が当てはまると答えた男性は14.0%と低かった。更年期の自覚のある男性に絞って、現在感じている心身の症状を見ると、疲れやすさ、やる気のなさ、集中力の低下等を実感している。

  • 男性の更年期の認知率(n=10,000)

  • 現在感じている症状(更年期の自覚がある男性のみ)(n=699)

男性は女性よりも、心身の悩みを家族・友人など身近な人に相談していない傾向

心身不調や悩みがあると回答した人に、心身の悩みを誰に相談するかを聴取した。「誰にも相談せず、情報収集もしていない」が全体で最も高く、36.9%だった。性別で見ると、男性の方が女性よりも5.2ポイント高かった。また、男性は女性に比べて、特に「家族」「友人・知人・同僚」が低かった。身近な人に相談していない傾向が伺える。

  • 心身の悩みの相談相手(n=8,940)

実年齢と比べて、自身の見た目が若いと思っている人は約4割

自身の見た目について、約半数が「年相応だと思う」と回答した。実年齢より「5歳程度若いと思う」「10歳以上若いと思う」と答えた人は、合わせて37.1%だった。男女ともに年代が高くなるほど、その傾向が高くなっている。

自身の身体機能についても、「年相応だと思う」との回答が約半数だった。見た目と異なり、実年齢より老けていると感じている割合が高く、「5歳程度老けていると思う」「10歳以上老けていると思う」と回答した人は27.7%だった。中でも40代の女性が身体の衰えを感じている割合が高かった。現在の健康状態に関する問いにおいて、女性の40代、50代で「更年期」が高かったことから、更年期の身体の変化を感じている可能性が考えられる。

  • 見た目・身体機能の自己評価(n=10,000)

  • 見た目・身体機能の自己評価(性年代別)