フェリチン検査サービスや分子栄養医学ヘルスケアサービスを提供するリ・スタートは、「栄養素と健康」に関する調査を実施した。調査期間は2024年6月18日~2024年6月19日で、調査対象は調査回答時に医師であると回答したモニター1,003人。調査人法は、RIZMAによるインターネット調査であった。

「健康のために意識的に摂るべき栄養素として推奨しているものを全て選択してください(複数選択可)」と質問したところ、「タンパク質」(61.6%)と回答した人が最も多く、次いで「ビタミンB」(53.7%)、「鉄分」(48.6%)と続いた。また、ビタミンBや鉄分を意識的に摂るべきだと思う人も多いようであった。

「通常の血液検査を行う際、フェリチンを測定する割合に最も近しい項目を選択してください」と質問したところ、「1割未満」(25.9%)、「3割程度」(58.7%)、「5割程度」(13.2%)、「7割以上」(2.2%)という回答結果になった。血液検査時に、欧米では標準となっているフェリチンの数値まで測定するケースは未だ少ないことがうかがえる。

「特定の栄養素の欠乏や過剰摂取により病気または未病状態になっている人はどの程度いると思いますか?」と質問したところ、7割以上が「非常に多くいる」(23.6%)、「多くいる」(55.9%)と回答した。特定の栄養素の欠乏や過剰摂取によって病気や未病状態になっている人は多いことがうかがえる。

「診療の際に各種栄養素について、問診・検査・指導など、どの程度介入していますか?」と質問したところ、7割以上が「ほぼ全ての患者で介入している」(26.0%)、「極的に介入している」(51.5%)と回答した。栄養素に詳しい医師は、血液検査などから栄養状態についての問診、検査を行っている割合が高いことが示された。

次に、「鉄欠乏によって生じる病気または未病症状として認識しているものを選択してください(各項目について「認識している」「認識していない」の2択から選択)」と質問した。結果は、「貧血症状」(81.0%)、「免疫機能の低下」(76.8%)、「認知能力の低下」(73.9%)、「疲労感の増大」(76.9%)、「メンタルの不調」(79.9%)となった。栄養素に詳しい医師は、鉄欠乏によって生じる様々な不調について認識している人が多くいることがわかった。

「認識している」と回答した人は、鉄欠乏がメンタルの不調に繋がる理由について、「赤血球のヘモグロビンが減少すると、細胞への酸素供給が低下するため(20代/男性/埼玉県)」、「貧血状態から身体、脳へのだるさや疲労感などに繋がり、結果的にメンタルへも影響していくと考えられる(30代/男性/岐阜県)」などのコメントを寄せた。

「栄養状態についてご自宅で気軽にセルフチェックできる検査キットについてどう思いますか?」と質問したところ、8割以上が「非常に良いと思う」(31.3%)、「良いと思う」(56.2%)と回答した。

「分子栄養学を専門的に学んだことはありますか?」と質問したところ、7割以上が「ある」(76.4%)と回答した。今回のモニター選定は「栄養と健康」の設問であったため、分子栄養学を学んだことがある人が積極的に回答した結果となったようだという。

最後に、「目的の医療機関に受診できない人が、自宅で実施した検査結果を専門医へ直接送ることのできるサービスについてどう思いますか?」と質問したところ、「非常に良いと思う」(33.6%)、「良いと思う」(55.1%)と回答した。サービスについて、「手軽で利便性が高い(40代/男性/群馬県)」、「双人にとって効率的に検査ができ結果が見れるから(40代/男性/神奈川県)」などのコメントが寄せられた。