ペンマークは9月17日、理想の年収に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年7月4日~7月14日、全国の現役大学生1,116人を対象にインターネットで行われた。

「理想の年収」と「最低限ほしい年収」の差はわずか100万

調査結果によると、30歳までの理想の年収は、「500万円~600万円未満(21.7%)」「400万円~500万円未満(17.7%)」「600万円~700万円未満(15.0%)」が上位を占めた。

一方、最低限ほしい年収は、「400万円~500万円未満(23.6%)」「300万円~400万円未満(23.1%)」「500万円~600万円未満(19.5%)」が多く挙げられている。

30歳までの理想の年収と最低限ほしい年収の差は100万~200万円程度にとどまり、理想と現実のバランスを考慮した現実的な傾向がうかがえる。

  • 30歳までの理想の年収と最低限ほしい年収を教えてください

SNSで"見える化"された生活水準

上記の金額を選んだ理由として、「共働きを想定して、現在の一人暮らしの生活費から逆算した」「理想を追い求めるというよりも、SNSで見た生活水準を実現するために、現実的にこれくらいの年収があれば十分だと感じたため」「匿名のアンケートとはいえ、実現不可能な年収を答えることには抵抗がある」といったコメントが寄せられた。

これまで両親や身近な人の収入による生活からしか想像できなかった年収別の暮らしぶりがSNSの普及により具体的に見えるようになった点や、それに伴い「昔は理想=夢」に近かった年収観が「理想≒実現可能な目標」という感覚に変化している様子が明らかとなった。

優先したいお金の使い道、トップ2は「貯金」と「投資」

「年収が1,000万円あった場合、何に優先的に使いたいですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「貯金(50.9%)」、次いで「投資(41.4%)」という結果になった。

「貯金」と「投資」がトップ2に挙がったことから、大学生が「旅行」「食」「服飾」「美容」といった消費を後回しにし、将来の経済的安定を非常に重視していることが明らかになった。

  • 1,000万円の年収が得られるとしたら、何に優先的に使いたいですか?