イケア・ジャパンは9月10日、眠りについてのイベント「SLEEP CAMP」をIKEA新三郷(埼玉県三郷市)で開催。2025年度は「眠り」に注力することを発表、さらに睡眠のエキスパートである立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 枝川義邦教授と、アスリートの萱和磨氏、野口啓代氏によるトークセッションを行った。

イケアが提案する6つの良い眠りのヒント

  • IKEA新三郷

    「IKEA新三郷」

イケア・ジャパンCountry Commercial Managerのニコラス・ジョンソン氏は「イケアが行った調査によると世界で55%、日本では51%が家での幸福度を高めるために最も重要な活動が睡眠だと考える一方で、睡眠を十分に取れていない状況がある」と話し、「日本人は睡眠に対する理想と現実にギャップがある」と課題を示した。

  • ニコラス・ジョンソン氏

    ニコラス・ジョンソン氏

さらに登壇したイケア・ジャパン Core Area Managerカーリン・リッツマルク氏は「イケアが提案する6つの良い眠りのヒント」として、「心地よさ」「光」「温度」「音」「空気の質」「ホームファニッシング、整理整頓」を挙げ、それぞれの商品について解説。

  • カーリン・リッツマルク氏

    カーリン・リッツマルク氏

たとえば「心地良さ」なら寝心地の良いマットレスや自分の寝姿勢に合った枕、「光」は寝室を暗く保つために遮光カーテンやブラインド、調光ライトなどを使うと良いと話した。

  • イケアの店舗内には「イケアが提案する6つの良い眠りのヒント」に沿って展示がされている

    イケアの店舗内には「イケアが提案する6つの良い眠りのヒント」に沿って展示がされている

アスリートも睡眠に悩んでいる?

続いて、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科の枝川 義邦教授と体操選手の萱和磨氏、プロフリークライマー野口 啓代氏によるトークセッションが行われた。

  • 体操選手の萱和磨さん

    体操選手の萱和磨氏

萱氏は「睡眠について試行錯誤しつつ、本を読んだり独学で勉強したりしています。マットレスと枕は家で使っているものを遠征にも持っていきますし、寝る時間はある程度一定にして、リズムをなるべく崩さないようにしています」と睡眠へのこだわりを話した。野口氏も「理想は8時間寝たいですね。でも同じ8時間でも寝る時間帯がとても大事だと思っています。12時を過ぎてからの8時間と、11時前に寝れた8時間とか6時間は全然違う」と話した。

  • プロフリークライマー野口 啓代さん

    プロフリークライマー野口 啓代さん

枝川教授は「たしかにそれはあります」としつつ、「その人に最適な睡眠時間は個人差が大きいものの、一般的な平均は大体6時間半から7時間半ぐらいが最適だとされている」とコメント。適切な時間帯に6時間半~7時間半ぐっすり眠ることの重要性を話した。

さらに萱氏は「海外遠征時の時差ぼけについて今でも悩んでいます。短期間で調整しないと 試合も待ってくれないけれど難しい。飛行機内で時間の調整をしようとすると頭が痛くなっちゃう」と悩みを相談。

枝川教授は「時差が3時間以上ある国に行くと時差ぼけが起こりやすいのですが、実は海外に行かなくとも普通に生活してても時差ぼけになることがあります。例えば平日の睡眠時間が短いから週末に寝溜めしよう、と3時間多く寝ると脳は3時間の時差があると勘違いしてしまう。だから睡眠のリズムは大事です」としつつ、萱氏には「機内食を食べる時間を現地で食べる時刻に合わせてみては」とアドバイス。海外に行かない場合でも「寝溜め」や「不規則な時間帯の食事」が時差ぼけ状態を起こす危険性があると注意喚起した。

  • 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授の枝川 義邦氏

    立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科の枝川 義邦教授

野口氏は「子供が寝室嫌いで、夜になって寝室に行くと『もう遊べない』と泣いちゃう」悩みを相談。子どもが寝室を好きになれるための方法について枝川教授は「お子さんにとって寝室が安全な場所であることを十分に伝えましょう。その上で、遊び足りないとか急に暗いところに行く不安感をシームレスに取り除いてあげると良いですね」とアドバイスした。

イケアで自分の自分の睡眠をより良くするためのアドバイスも

  • 理想的な寝室の提案も

    理想的な寝室の提案も

イケアでは店内に様々なパターンのルームセットを展示している。それぞれの展示にはイケアが提案する「6つのよい眠りのヒント」についてのポイントが記載され、たとえば「心地よさ」では、マットレスや枕が自分に合ったものを選ぶことや、様々な素材の掛け布団カバーも自分に合ったものを選べるようになっている。続いて「光」はリモコンで操作できるルームライトを実際に操作して試すことができる。さらに「整理整頓」では最もプライベートな空間であるベッドルームで快適に過ごすための収納の提案もされている。

マットレス売り場では、自分の寝姿勢に合ったマットレスをと枕を選ぶためのアドバイスを行ってくれるスタッフがおり、仰向け・横向け・うつ伏せなどそれぞれの寝姿勢のクセを確認してくれる。どのようなマットレスと枕が自分に合うか実際に寝て確認することも可能だ。

  • 寝心地を試すことが可能

    寝心地を試すことが可能

枕は表と裏で低反発・高反発の度合いが異なるものや、ジェル素材でひんやりと寝心地が良いものなど、季節や気分によって変えることができるものが多い。さらに、マットレスや枕を長持ちさせるためのプロテクターも販売、衛生面とお手入れのしやすさ、長持ちさせるための商品もある。

  • 枕も好みに合わせて試して決めることができる

    枕も好みに合わせて試して決めることができる

  • プロテクターがあればマットレスのお手入れもラクになる

    プロテクターがあればマットレスのお手入れもラクになる

  •  狭い部屋でも便利なソファーベットのラインナップも充実。1万円台のものも

    狭い部屋でも便利なソファーベットのラインナップも充実。1万円台のものも

睡眠について悩んでいる人、より寝心地の良い寝具を探している人は、イケアのお店で相談してみてほしい。