パナソニックは9月9日、「おうち臭」に関する全国調査の結果を発表した。調査は2024年8月9日~8月13日、20代~70代の男女1,000人を対象にインターネットで行われた。

  • 「おうち臭」に関する全国調査

8割以上が「家庭内のニオイが気になったことがある」と回答

まず、「家庭内のニオイが気になったことはありますか」と聞いたところ、「かなりある」「たまにある」を合わせると全体で82.5%の人が家庭内のニオイが気になったことがあるという結果となった。

中でも「かなりある」「たまにある」を合わせた数字が最も大きいのは女性40代で92.2%、女性60代が90.4%という結果から女性の方がおうちでのニオイが気になっていることがわかる。一方、「ほとんどない」「全くない」を合わせた数字が最も大きいのは男性20代の28.0%となり、男女のニオイへの意識の差が浮き彫りになる結果となった。

  • 家庭内のニオイが気になったことはありますか?

  • 家庭内のニオイが気になったことはありますか?

自宅のニオイが気になる場所1位は「トイレ」

続いて、「家庭内でニオイが気になる場所はどこですか?」と聞いたところ、1位が「トイレ」(53.0%)、次いで「キッチン・ダイニング」(49.4%)、「玄関」(29.0%)という結果に。どうしてもニオイが発生しがちなトイレ、そしてゴミ箱や排水口・三角コーナー、魚焼きグリルなどのニオイの原因となる要素が集まるキッチン、さらに家の顔でもある玄関も、靴などが原因でニオイが発生してしまう傾向にあるようだ。

また、「(家庭内で)空間に漂っているニオイについて、どんなニオイが気になりますか?」と聞いたところ、1位は「生ごみ臭」(42.2%)となっており、さらに「(家庭内で)室内に付着しているニオイについて、どんなニオイが気になりますか?」と聞いたところ、こちらも1位が「生ごみ臭」(30.0%)という結果に。「生ごみ臭」は家庭内で最も気になるニオイであることが明らかになった。

  • 家庭内でニオイが気になる場所はどこですか?

  • 空間に漂っているニオイについて、どんなニオイが気になりますか?

  • 室内に付着しているニオイについて、どんなニオイが気になりますか?

自宅で料理を作った際にニオイが気になる料理1位は「焼魚」

次に、「自宅で料理を作った後に部屋やキッチンのニオイが気になる料理はなんですか?」と聞いたところ、半数近くの人が「焼魚」と回答、次点で「焼肉・ステーキ」、「カレー」がニオイの気になる料理として選ばれた。

「焼魚」や「焼肉・ステーキ」は調理したときに発生する油と水蒸気が混ざることによって発生する油煙が換気扇や壁・床などに付着する。そのため部屋にニオイが滞留したり、換気をすることで別の部屋にまでニオイが流れてしまうなど、よりニオイが気になる環境を生み出してしまうようだ。

  • 自宅で料理を作った後に部屋やキッチンのニオイが気になる料理はなんですか?

家庭内でニオイを感じても特に対策をしていない人が4割

「家庭内でニオイを感じたときにすぐ対策をしていますか」と聞いたところ、「あまりしていない」「全くしていない」を合わせると全体で40.7%の人がニオイを感じても特に対策をしていないということがわかった。その中でも、在宅介護をしている(いた)人は「かなりしている」「たまにしている」を合わせると64.0%、ペットを飼っている(いた)人は59.6%という結果に。ペットを飼っている人や在宅介護をしている人は、自宅をより清潔に保ちたいという想いからニオイ対策の意識が高い傾向にあることがわかった。

  • 家庭内でニオイを感じたときにすぐ対策をしていますか?

  • ペットを飼っている(いた)人/在宅介護をしている(いた)人

家庭で実施しているニオイ対策で最も多いのは「十分な換気」

次に、「家庭内でニオイを感じたときによく行うニオイ対策はなんですか?」と聞いたところ、「十分な換気」が63.4%で1位、「消臭スプレーをかける」が53.1%で2位、「芳香剤や消臭剤を置く」が38.3%で3位という結果となった。気軽にできる対策法が上位に挙がっていることが伺えるが、「(前問での回答をふまえ)対策をしたらニオイの課題が解決しましたか?」と聞いたところ、約4人に1人となる28.2%が「解決していない」と回答した。ニオイ対策を行っても、部屋にニオイが残ってしまい、気になっている人も多いことが明らかになった。

  • 家庭内でニオイを感じたときによく行うニオイ対策はなんですか?

  • (前問での回答をふまえ)対策をしたらニオイの課題は解決しましたか?

「付着臭」を10年以上放置している人が2割近くいることが判明

室内に付着したニオイである「付着臭」の対策をしていない期間(放置している期間)について、最も近いものを聞いたところ、17.7%の人が付着臭を「10年以上放置している」と回答した。また、1年以上放置している人は全体の37.9%という結果で、約4割に及ぶ。反対に「放置はせず1週間以内に対策をしている」という人は18.1%と2割にも満たず、8割以上の人が付着臭への対策をすぐに行なっていないことが明らかになった。

  • 「付着臭」の対策をしていない期間(放置している期間)について、もっとも近いものはなんですか?

他人の家に入った瞬間ニオイが気になる人は7割以上

次に、「他人の家に行ったときにニオイが気になったことがありますか」と聞いたところ、「かなりある」「たまにある」を合わせると全体で76.5%の人が他人の家のニオイが気になったことがあると回答。さらに、どんなニオイが気になるかを聞いたところ、「言葉で表せない独特なニオイ」が39.9%で1位、次点で「玄関臭」、「ペットの排泄物・体臭」と続いた。自宅では感じないものの、他人の家では「言葉では表せない独特なニオイ」が特に気になってしまうようだ。

  • 他人の家に行ったときにニオイが気になったことがありますか?

  • どんなニオイが気になりますか?

「自分の家のニオイがどう思われているか気になっている」6割超

「自宅に来客があった際に、我が家のニオイがどう思われているか気になったことはありますか」と聞いたところ、「かなりある」「たまにある」を合わせると64.0%と半数以上いることがわかった。他人の家のニオイが気になる一方で、自分の家のニオイもどう思われているのか気になっている人が多い結果となった。また、在宅介護をしている(いた)人の69.2%が自宅のニオイをどう思われているのか気になったことがあると回答しており、脱臭へのニーズが高いことが伺える。

  • 自宅に来客があった際に、我が家のニオイがどう思われているか気になったことはありますか?

  • 在宅介護をしている(いた)人