このまま“出番なし”に…?中日、今季1軍出場ゼロの6人。ファーム暮らしが続…

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 シーズン終盤を迎えている2024年のプロ野球。今シーズンも主力の故障や不調など、様々な要因で選手の入れ替えが行われ、多くの選手が一軍の舞台を経験している。一方で、開幕から二軍暮らしが続き、一軍未出場の選手も少なくない。ここでは、ここまで一軍出場がない中日ドラゴンズの選手を紹介したい。(※今季成績は9月10日時点)

 

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石森大誠

・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/83kg
・生年月日:1997年12月3日
・経歴:遊学館高 - 東北公益文科大 - 九州・火の国
・ドラフト:2021年ドラフト3位
 
 ルーキーイヤーから制球難に苦しみ、ここまでのキャリアで一軍登板がない石森大誠。プロ3年目の今季も、二軍暮らしが続いている。
 
 2021年に九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズに加入すると、36試合の登板で2勝1敗19セーブ、防御率1.73の好成績をマーク。
 

 
 最速150キロ超の速球派サウスポーとして注目を集め、同年のドラフト会議で中日ドラゴンズから3位指名を受けた。
 
 大きな期待が寄せられた石森だが、プロ1年目は一軍登板がなく、二軍でも17試合の登板で防御率6.33と低迷。制球に苦しみ、21回1/3を投げて21四死球を献上した。
 
 昨季も二軍を主戦場とし、22試合の登板で防御率10.53。投球回(19回2/3)を大きく上回る36四死球を記録するなど、同年も課題を克服できなかった。
 
 迎えた今季は、ファーム登板23試合で1勝0敗、防御率4.46と良化。ただ、36回1/3を投げて21四球を与えるなど、変わらずコントロールに不安は残っている。
 
 残り少ないシーズンの中で、なんとか一軍デビューを掴みたい。





砂田毅樹

・投打:左投左打
・身長/体重:180cm/80kg
・生年月日:1995年7月20日
・経歴:明桜高
・ドラフト:2013年育成選手ドラフト1位
 
 今季からサイドスローに転向したが、一軍でのチャンスを得られずにいる砂田毅樹。チーム内で苦しい立場に置かれている。
 
 2013年育成選手ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団すると、高卒2年目の2015年に支配下登録を奪取。
 

 
 一軍デビュー当初は先発起用だったが、2016年のシーズン途中から中継ぎに転向。翌2017年には62試合に登板し、防御率4.12ながらも、26ホールドポイント(1勝2敗25ホールド)を記録した。
 
 すると、翌2018年には自己最多の70試合に登坂し、24ホールドポイント、防御率3.61の好成績をマーク。同年の登板数は、リーグ3位に入るほどのフル回転だった。
 
 しかし、その後は低迷したシーズンが続き、2022年オフに京田陽太とのトレードで中日ドラゴンズに移籍。昨季は18試合の登板にとどまり、防御率4.61と首脳陣の信頼を勝ち取れなかった。
 
 今季はファームを主戦場とし、26試合の登板で防御率2.92とまずまずの数字を残しているが、一軍では橋本侑樹、齋藤綱記ら左腕が活躍中。
 
 リリーフ陣が充実しているチームなだけに、いち早くきっかけを掴みたい。





加藤翔平

・投打:右投両打
・身長/体重:183cm/90kg
・生年月日:1991年3月28日
・経歴:春日部東高 - 上武大
・ドラフト:2012年ドラフト4位
 
 昨季は、代打や外野の守備固めが中心だった加藤翔平。しかし今季は、新戦力に役割を奪われ、厳しい立ち位置となっている。
 
 2012年ドラフト4位で千葉ロッテマリーンズに入団。ルーキーイヤーにはプロ初打席に初球本塁打を記録する鮮烈なデビューを飾った。
 

 
 2017年には98試合に出場し、打率.266、5本塁打、27打点、7盗塁とまずまずの数字を記録。一時は外野のレギュラー格を担った。
 
 しかし、ポジションを奪いきれず。2021年6月に加藤匠馬とのトレードで中日ドラゴンズに移籍した。
 
 移籍2年目の2022年には、途中出場をメインとしながら66試合に出場。昨季も59試合に出場し、外野のスーパーサブとしてベンチに不可欠な存在となっていた。
 
 だが、今季はルーキーの尾田剛樹や上林誠知らの加入もあり、開幕から二軍暮らしが続いている。
 
 33歳とベテランの領域に入っているだけに、一軍の舞台で存在感を示したい。




福島章太

・投打:左投左打
・身長/体重:177cm/92kg
・生年月日:2002年10月24日
・経歴:倉敷工
・ドラフト:2020年ドラフト4位
 
 昨季は一軍デビューを果たした福島章太。今季はブレイクが期待されたが、一軍定着にはまだ時間がかかりそうだ。
 
 倉敷工から2020年ドラフト4位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーは左肩の故障に苦しみ、同年オフに育成契約となった。
 

 
 翌2022年に復帰するも、ファーム18試合の登板で6勝6敗、防御率5.36と低調な数字に。87回1/3を投げて58四死球を与えるなど、制球面に不安も残った。
 
 それでも、同年の夏場には自己最速の153キロを計測するなど能力の一端を示し、同オフに支配下復帰を果たした。
 
 昨季は開幕から二軍でリリーフとして結果を残すと、8月に一軍デビュー。一軍では4試合の登板で防御率13.50に終わったが、二軍では33試合の登板で、1勝3敗1セーブ、防御率2.70の成績を残した。
 
 しかし今季は、ファーム23試合の登板で防御率5.56と再び低迷。22回2/3を投げて29四死球を献上しており、大きくコントロールを乱している。
 
 今季の二軍での投球内容を見ると、一軍登板は厳しいものとなりそうだ。




上田洸太朗

・投打:左投左打
・身長/体重:184cm/91kg
・生年月日:2002年9月6日
・経歴:享栄高
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト2位
 
 育成から這い上がった上田洸太朗。ただ、今季はファームでも思うような投球ができていない。
 
 享栄高から2020年育成選手ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。享栄高の先輩であり、当時中日のスカウトを務めていた近藤真市氏(現:岐阜聖徳学園大監督)からも高く評価されていた。
 

 
 高卒1年目からファームで12試合に登板し、防御率0.79と抜群の安定感を発揮した。翌2022年5月に支配下契約を勝ち取ると、同年は一軍でも先発として8試合に登板。1勝5敗ながら、防御率2.83をマークした。
 
 高卒3年目の昨季は、一軍でリリーフとして13試合に登板した。同年は防御率4.50と安定感には欠けたが、同年オフにはドミニカ共和国と台湾のウィンターリーグに参加。飛躍を目指し、ツーシームの習得にも励んだ。
 
 しかし今季は、開幕から一軍のマウンドには上がれていない。ファームでも主に先発として9試合に登板しているが、2勝4敗、防御率4.81と苦しんでいる。
 
 今季、一軍の先発左腕は小笠原慎之介や松葉貴大、大野雄大を主に起用。ただ、松葉と大野はベテランの域に達しており、将来を考えると上田は貴重な先発左腕になり得る。
 
 持ち味である緩急を活かしたピッチングで、シーズン最終盤での一軍昇格を狙いたい。




森博人

・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/84kg
・生年月日:1998年5月25日
・経歴:豊川高 - 日本体育大
・ドラフト:2020年ドラフト2位
 
 今季は右肘の靭帯損傷により、開幕から出遅れた森博人。すでに実戦復帰しており、二軍では結果を残している。
 
 日本体育大では1年時からリーグ戦に登板し、最速150キロ超の右腕として注目の存在に。迎えたドラフト会議では、中日ドラゴンズから2位指名を受けた。
 

 
 ルーキーイヤーはシーズン終盤に一軍デビューすると、翌2022年6月からブルペンに定着。同年は30試合の登板で1勝0敗、防御率2.67とまずまずの数字を残した。
 
 しかし昨季は、投球フォームを崩し、二軍でも33試合登板で防御率5.73と低迷。同年は一軍登板がないままシーズンを終えた。
 
 勝負の1年となる今季だったが、開幕前に「右肘尺側側副靭帯損傷」の診断を受けて離脱。大きく出遅れる形となった。
 
 それでも、6月27日にファームで実戦復帰すると、ここまで18試合に登板し、防御率0.48と抜群の安定感を誇っている。
 
 状態を維持できれば、シーズン終盤の一軍昇格も見えてきそうだ。

 



 

 
【了】