JR西日本は5日、京都鉄道博物館で10月5日から開催する企画展「山陽新幹線50年展」に合わせて実施する関連イベントについて発表した。新幹線500系の開発に携わった同館副館長から開発秘話を聞く講演会など予定されている。

  • 京都鉄道博物館の収蔵車両500系521形1号車

「500系新幹線電車の開発秘話」と題した講演会は、11月3日14時から本館3階ホールで開催。入社数年後に500系の開発、博多総合車両所長時に「ハローキティ新幹線」デビュー、金沢支社副支社長時に北陸新幹線敦賀開業の準備と運営に携わった京都鉄道博物館副館長の松井元康氏が、最新技術につながる技術が詰まっていた500系の開発秘話を約1時間にわたって語る。定員40人。開催時刻15分前からホールに入場可能。入館料以外の費用はかからない。

10月5・6日は、「鉄道おしごと体験」特別編として、山陽新幹線新大阪~博多間の一部車内で座席整備と車内清掃、ワゴンサービス、各種案内等を担当するパーサーの仕事体験を実施する。本館1階の500系521形1号車を使い、カート見学や模擬接客(おしぼり配布)などを行う。パーサーの制服で記念撮影もできる。対象は中学生以下。両日とも11時からと13時30分から、開催場所で受付を行う。

  • 京都鉄道博物館副館長の松井元康氏

  • 山陽新幹線のパーサーイメージ

10月30日は、2008年撮影の運転室展望映像とともに、沿線の見どころや山陽新幹線にまつわる小話を実況形式で解説する特別ワークショップ「実況! 山陽新幹線」を本館3階ホールで実施。10時30分から16時30分まで、ビコム制作の映像作品『0の記憶 ~夢の超特急0系新幹線・最後の記録~』(Disk2)の全編(約5時間50分)をノーカットで上映しながら、JR西日本社員や学芸員、博物館スタッフが実況する。参加無料、出入り自由となる。

12月8日は、本館3階ホールで14時から講演会「『国鉄時代(末期)の運転士』18歳の少年が100系新幹線電車の運転士になるまで」を開催。京都鉄道博物館の元副館長で、現在は交通新聞社西日本支社長を務める城市孝志氏が、国鉄の運転士をテーマに、山陰本線、東海道・山陽新幹線の新人運転士だった当時の体験を話す。定員40人、開催時刻15分前からホールに入場可能。入館料以外の費用はかからない。

  • 東海道・山陽新幹線の運転士だった経歴を持つ交通新聞社西日本支社長の城市孝志氏

その他、10月5日から12月15日までの「山陽新幹線50年展」開催期間中、毎日先着100人に「ハローキティ新幹線」車内で配布しているオリジナル時刻表をプレゼントする。ハローキティをモチーフにした缶バッジを胸もとに着けたスタッフに声をかけるともらえるという。