タイガースの“余剰戦力”に…?阪神、1軍では出番がなさそうな6人

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 レギュラーシーズンの終盤に差し掛かっている2024年のプロ野球。新規契約可能期間が過ぎ、残りのシーズンに必要な戦力が固まりつつある。その一方で、出場機会に恵まれず、余剰戦力となっている選手も少なくない。ここでは、一軍での出番が少ない阪神タイガースの選手を紹介したい。(※今季成績は9月4日時点)

 

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ヨハン・ミエセス

・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/119kg
・生年月日:1995年7月13日
・経歴:ラビクトリア校 - 米マイナー
 
 昨季は一軍出場60試合で5本塁打を放ち、ムードメーカーとしても存在感を示したヨハン・ミエセス。しかしながら、来日2年目の今季はファーム暮らしが続き、正念場を迎えている。
 
 2021年の東京五輪ではドミニカ共和国代表として来日し、3位決定戦で勝利を決定付ける本塁打を放ったミエセス。メジャー経験こそないが、マイナー通算140本塁打を記録した実績を引っ提げて阪神タイガースに加入した。
 

 
 来日初年度の昨シーズンは、外野守備での課題が露呈し、開幕一軍入りを逃したが、5月に昇格すると、NPBデビュー戦で本塁打をマーク。
 
 最終的に同年は60試合に出場し、打率.222、5本塁打、16打点とまずまずの数字を残した。
 
 しかし今季は、現時点で14試合の一軍出場にとどまり、打率.111、ノーアーチと低迷。6月14日に一軍登録を抹消されると、以降は二軍での生活が続いている。
 
 ファームでも49試合出場で打率.236、5本塁打とアピール不足な感は否めず。苦しい立場に置かれている。






岩田将貴

・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/75kg
・生年月日:1998年6月16日
・経歴:九州産大九州高 - 九州産業大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位
 
 今季はファームで傑出した数字を残している岩田将貴だが、一軍でのチャンスを得られずにいる。
 
 九州産業大では、1年春からリーグ戦に登板するなど早くから台頭。しかし、2年秋に左肘の手術を受けたこともあり、プロ入りは育成ドラフト1位での入団となった。
 

 
 それでも、ルーキーイヤーから二軍で存在感を示すと、プロ2年目の7月に支配下契約を奪取。
 
 同年は一軍登板こそなかったが、二軍では41試合に登板し4勝1敗、防御率1.97、奪三振率9.56と優秀な数字を残した。
 
 昨季はファームで44試合に登板して防御率4.85と成績を落としたが、2024年は現時点で39試合登板、1勝1敗、防御率2.20と好成績を残している。
 
 だが、ここまで一軍昇格のチャンスがなく、二軍暮らしが続いている。今季で大卒4年目を迎え、立場も危うくなりつつあるだけに、なんとか一軍のブルペン陣に加わりたいところだ。






髙濱祐仁

・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/88kg
・生年月日:1996年8月8日
・経歴:横浜高
・ドラフト:2014年ドラフト7位
 
 2022年オフにトレード加入も、新天地では一軍出場がない髙濱祐仁。今季も一軍から声は掛かっていない。
 
 横浜高から2014年ドラフト7位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ入り後は故障もあって育成契約を経験したが、2021年には一塁のレギュラー格となった。
 

 
 同年は自己最多の107試合に出場し、打率.262(規定未満)、8本塁打、43打点と飛躍を遂げた。
 
 ところが、翌2022年はわずか7試合の出場にとどまるなど、大きく低迷。同年オフに渡邉諒とともに交換トレードで阪神タイガースに移籍した。
 
 新天地では心機一転、外野手登録となった髙濱。しかし昨季は、まさかの一軍出場なしに終わると、移籍2年目の今季も、ファームで57試合出場、打率. 250と目立つ数字は残せていない。
 
 阪神の外野手は、森下翔太や前川右京など若手の存在もあり、一軍ではポジションがほぼない状況。アピールを続け、浮上の足掛かりを掴みたい。





片山雄哉

・投打:右投左打
・身長/体重:177cm/84kg
・生年月日:1994年6月18日
・経歴:刈谷工 - 至学館短大 - BC・福井
・ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位
 
 二軍で3割近いアベレージを残している片山雄哉だが、ここまで一軍出場なしと厳しい立場に置かれている。
 
 BCリーグ・福井ミラクルエレファンツから2018年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団。プロ1年目の7月に支配下契約を勝ち取ったが、長らく二軍暮らしが続いた。
 

 
 プロ4年目の2022年にようやく一軍デビューを果たすも、出番が限られた。昨季は二軍で79試合に出場し、打率.288の好成績をマークしたが、一軍出場はなし。
 
 今季も76試合出場で打率.272と二軍ではまずまずの数字を残しているが、一軍から声は掛かっていない。
 
 2024年で30歳を迎え、中堅と呼ばれる年齢に差し掛かっている片山。一軍での爪痕を残したいところだが、捕手陣は梅野隆太郎、坂本誠志郎がほぼ固定となっている。
 
 ファームでは本職の捕手に加えて一塁や三塁をこなすなど、出場機会を広げているだけに、自慢の打撃を活かし、捕手以外のポジションで一軍昇格を狙いたい。






榮枝裕貴

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/85kg
・生年月日:1998年5月16日
・経歴:高知高 - 立命館大
・ドラフト:2020年ドラフト4位
 
 プロ4年目の今季も、二軍が主戦場となっている榮枝裕貴。一軍の捕手陣は梅野隆太郎、坂本誠志郎がほぼ不動で、ファームにも中川勇斗など若手捕手が控えており、厳しい立場に置かれている。
 
 立命館大から2020年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。プロ1年目は右肋骨の疲労骨折を2度発症し、一軍出場なしに終わった。
 

 
 翌2022年は代打で一軍デビューを果たし、プロ初安打初打点を挙げたが、シーズンの大半をファームで過ごした。
 
 昨シーズンも、一軍定着には至らず。二軍では63試合に出場し、打率.240、2本塁打、20打点の成績で、リーグ優勝決定後には一軍でプロ初スタメンを経験したが、同年もわずか2試合の出場にとどまった。
 
 勝負の今季だったが、オープン戦で岡田彰布監督にリード面で苦言を呈されるなど、信頼を勝ち取れず開幕二軍スタートに。長らくファーム暮らしが続いた。
 
 坂本の登録抹消を受け、8月12日に一軍へ昇格したが、その間のスタメンマスクは全て梅野が被り、出場は途中交代1試合のみ。同21日の坂本の復帰に伴い、再び二軍降格となった。
 
 現在ファームでは、66試合出場で打率.257、2本塁打、12盗塁の成績。一軍でさらなる出番を掴み取る為にも、さらなるアピールを示したい。






佐藤蓮

・投打;右投右打
・身長/体重;189cm/103kg
・生年月日:1998年4月11日
・経歴:飛龍高 – 上武大
・ドラフト:2020年ドラフト3位
 
 今年7月に支配下復帰を果たした佐藤蓮。しかし、念願の一軍デビューには至っていない。
 
 上武大では右肘のけがに苦しんだが、集大成の4年秋にリーグ戦初登板を果たすと、抑えの役割を担ってチームの優勝に貢献。最速155キロを誇る本格派右腕として高い評価を受け、阪神タイガースからドラフト3位指名を受けた。
 

 
 ルーキーイヤーは課題の制球に苦しみ、二軍で16試合(34回2/3)を投げて防御率5.71の数字。翌2022年は度重なる故障に悩まされたこともあり、同年オフに育成契約となった。
 
 昨季もファーム19試合登板で防御率6.04。投球イニングを大きく上回る31個の四死球を与えるなど、またも制球難を露呈した。
 
 しかし今季は、コントロール面が大きく改善。リリーフとして好成績を残し、7月20 日に支配下復帰を勝ち取った。
 
 ファームでは現時点で40試合に登板し、1勝0敗2セーブ、防御率2.08をマークしているが、一軍のブルペン陣が強固なこともあり、声は掛かっていない。
 
 さらに安定感のあるピッチングを見せ、プロ4年目での一軍デビューを掴みたい。


 


 

 
【了】