西武リアルティソリューションズと西武鉄道は、西武鉄道所沢車両工場跡地(埼玉県所沢市)に立地する商業施設「エミテラス所沢」に、かつて所沢車両工場で製造した「おとぎ電車」を設置すると発表した。

  • かつて運行していた「おとぎ電車」(展示されるものとは形式が異なる)

「おとぎ電車」は、1984年まで西武鉄道山口線で運行していた車両。かわいらしい外観の蓄電池機関車で客車を牽引し、遊園地前駅とユネスコ村駅を結ぶ約3.6kmの区間を走行していた。

「エミテラス所沢」に展示する車両は、所沢車両工場で1960年に製造されたB11形B15蓄電池機関車。引退後、鉄道模型メーカーの関水金属が保有していたが、今回、西武鉄道が譲渡を受けたという。施設がグランドオープンする9月24日以降、公開する予定としている。

  • 「エミテラス所沢」外観

「エミテラス所沢」については、かつて所沢車両工場が存在した歴史を未来へつなぐ「レガシー」として、鉄道本線と工場を結ぶ引込み線があった場所に一部にレールを設置するほか、実際に訓練で使われていた2000系運転用シミュレータを展示することがすでに発表されている。所沢車両工場の歴史を振り返る動画も制作。西武鉄道公式YouTubeで9月2日から公開されている。