ドリームプランニングが運営する「URUHOME」は8月23日、住まいに関する調査結果を発表した。調査は2024年7月15日~7月17日、住まいに興味・関心を持つ500名を対象にインターネットで行われた。

フルリモートで働くなら、田舎?都会?

  • フルリモートで働くなら、田舎?都会?

フルリモートで働くなら、田舎が良いか、都会が良いか聞いたところ、半数以上が「田舎が良い」という回答となった。回答の傾向としては、30代以下の場合は都会に憧れがあり、40代を超えてくると田舎でのんびり住みたいという人が多くなる傾向にあった。「都会が良い」という人の多くは、あまりゴミゴミしていない事が前提であり、「田舎がよい」と言っている人も、あまり不便な田舎は嫌という意見が多く見受けられた。

具体的な理由をみていくと、「田舎が良い」と答えた人からは、「人混みが苦手なので、静かな田舎でのんびり暮らしたい」(40代女性)、「今が都会住まいなので気分を変えたい」(40代男性)、「ゆったりとした自然豊かな環境が大事だと思うから」(40代男性)との声が寄せられた。現在都会に住んでいる人は、気分を変えたいと考える人が多く、空気がきれいで静かな田舎に憧れを持っているようだ。

一方「都会が良い」と答えた人からは、「便利で人付き合いも過度にする必要がなくて都会の方が良いです」(20代男性)、「田舎育ちだから都会に憧れる。都会は通勤が大変なイメージがあるが、フルリモートならその心配もなく働ける」(20代女性)、「地下鉄を使える都会の方が良い」(30代男性)といった回答が寄せられた。東京で育つなど、元々都会に慣れている人や、都会に憧れを持って上京した人などは、やはり都会が良いという意見が目立った。

「どちらとも言えない」を選択した人からは、「将来のことを考え、あまり交通の便が不便でなければどちらでもよい」(40代女性) 、「田舎も都会もいいところがあるので、どちらも捨てがたいです」(40代女性) 、「自然豊かな土地は不便が多いし、かと言って都会すぎるのも性に合わない」(60代女性) との意見が見受けられた。都会すぎても住みにくく、田舎すぎても困る。どちらも良さと悪さがあるので、何とも言えないという人が全体の5%程度いた。

フルリモートで働くなら、田舎と都会のどっちに住む?条件は?

  • フルリモートで働くなら、田舎と都会のどっちに住む?条件は?

次に、フルリモートで働く場合、田舎、都会に住む場合の条件について聞いた。1位となったのは、「インフラが整っていれば田舎でいい」(45.8%)だった。「インフラさえ整っていれば人口の少ない田舎が良いです、都会は人口が多く喧騒などで落ち着きませんし物価も高いので田舎が良いです」(40代男性)、「生活に不便なければ、田舎がよい」(50代男性)、「生活に不便ではなかったら、田舎の方が落ち着くからです」(20代男性)との意見が寄せられた。都会は賑やかで楽しいこともあるが、ずっと暮らしていると疲れてしまうため、行きたい時にサッと行けるくらいの距離感が快適なのかもしれない。

2位は「あまりゴミゴミしていなければ都会でいい」(28.4%)だった。「フルリモートで働けたとしても、都会なら休日の楽しみ方も豊富なのでゴミゴミしていなければ都会に住みたいです」(40代男性)、「田舎の方がのんびりと過ごせると思いますが、あまりにも娯楽がないので、人でゴミゴミしていない都会がいいかなと思います」(30代男性)、「「Amazonが翌日に届く生活に慣れきってしまった。ゴミゴミは嫌だが、都会が好き」(30代男性)など、都会はゴミゴミしていて苦手だけど、ある程度は我慢して快適さをとりたいという意見が多くみられた。

3位は「便利でオシャレな都会がいい」(13.6%)。「田舎育ちだから都会に憧れる。都会は通勤が大変なイメージがあるが、フルリモートならその心配もなく働ける」(20代女性)、「オシャレな必要はないが都心部が良い。代官山や自由が丘みたいなところではなく中野とか高円寺みたいなところが良い」(40代男性)、「都内のカフェを巡りながら仕事をしたいため」(30代女性)、「田舎に住んでいたこともあったのですが、どうしても退屈で……家賃が高くても都会に住みたいです」(30代女性)など、便利でオシャレな都会に一度は住んでみたいと憧れる人は少なくない様子。オフの時間も娯楽や刺激の多い都会は、積極的に人と交流したい人にも向いているかもしれない。

4位は「多少不便でも自然豊かな田舎がいい」(12.2%)だった。「実際に現在田舎に住んでおり、満足している。住むには自然が豊かな方が、ストレス無く過ごせる。都会は月に数回遊びに行くくらいが調度良い」(30代女性)、「田舎生まれなので、田舎の方がすきです。都会は空気が汚れていて、体調が悪くなります」(30代女性)、「自然が豊かなところで、自然食品が採れる究極のオーガニック、自給自足の生活を送れるのが理想的」(20代男性)など、少しくらい不便でも、田舎で自然とふれあって生活したい。そう考える人も多かった。人によって向き不向きがあり、田舎暮らしもいいことばかりではないが、それでも田舎暮らしは心身の健康を保つ上で有効な選択肢と言えそうだ。

5位は「何となく都会がいい」(12.0%)だった。その理由は、「地元が田舎なのですが車が必須ですし夜の閉店は早いしで、どちらかというなら徒歩移動やバスなどの公共交通機関が整っている都会の方が住みやすいかなと思います」(30代女性)、「田舎は不便で人付き合いが難しい」(60代男性)、「田舎は人間関係や近所付き合いが濃厚で大変なので」(40代女性)、「フルリモートでも実際に会っての打ち合わせや、下調べなど必要なこともあるので、都会のほうが効率よく仕事ができる気がします」(50代男性)など、「田舎よりも便利」「田舎は人間関係が閉鎖的だから」といったものが多かった。