オアシス再結成「絶対ない」から心境に変化? ギャラガー兄弟の発言まとめ

「オアシスは終わった」とリアム・ギャラガーは2019年に語った。「見逃したなら、そいつはファッキン不運だったな」。あれから5年、ノエルとリアムのギャラガー兄弟が来年の再結成ツアーを計画していると噂されており、2009年から活動休止しているバンドにとっては大きなニュースだ。なにせオアシスは、ロバート・プラントが"レッド・ツェッペリン"という言葉を口にするよりも頻繁に、2人の最重要メンバーが再結成の可能性を力強く否定してきたバンドである(かの兄弟はバンドが活動している間、一緒に素晴らしい音楽をたくさん作ってきたが、リアムの誕生まで遡る揉め事に事欠かない)。

再結成についていくつかの疑問も残るなか、ノエルとリアムが「オアシスは絶対に再結成しない」と語ってきた歴史を簡単な年表にまとめた。

※注:このリストで全てを網羅しようとしなかったのは、コンプリートをめざすと無限大に近づき、インターネットのサーバー容量に負担をかける恐れがあるからだ。ギャラガー兄弟は長年にわたり、この件についてインタビューやソーシャルメディア上で語っており、リアムは兄を「ジャガイモ」呼ばわりすることが多い。

2011年8月

ノエル「再結成を考えると弟は吐き気を催す」

「リアムはそのアイデアに吐き気を催すし、絶対に実現しないと言っている。だから何も起こらないし、付け加えることも何もない」彼はローリングストーン誌にそう語っている。「ファッキンマネーはいらないが、『Champagne Supernova』『Rock and Roll Star』『The Importance of Being Idle』『The Shock of the Lightning』といった曲が、スタジアムで二度と演奏されないのは残念だ。なんだか悲しい気持ちになる。金は関係ないんだよ」

2011年10月

リアム、自暴自棄になっていないと主張

「(ノエルが当時語った『Morning Glory』アニバーサリーツアーの可能性について)あいつはずっとそういう話をし続けているよな」リアムはRS誌にそう語っている。「俺はあいつを不幸から救ってやりたい。 でも、彼はまず一人で行動し、弟なしではダメだと気づく必要があると思う。自分の力で見つけなければダメだ。俺はそのことに必死じゃない。もしうまくいかなかったとしても、知ったこっちゃない。(当時率いたバンド)ビーディ・アイに満足しているからね。」。

2011年12月

リアム「自分のクソを食ったほうがマシ」

まだ苦い解散劇から日が浅い頃、リアムはLA Weekly誌にこう語っている。「あいつとまたバンドをやるくらいなら、自分のクソを食ったほうがマシだね。ノエルは惨めなクソ野郎だ」。

2013年11月

ノエル「再結成があっても俺は参加しない」

RS誌とのインタビューで、ノエルはオアシスの再結成は絶対にないと断言している。「自分にやり残したことはないと思う」彼は言う。「言い残したことも何もない。[オアシスを]観たことがあるなら、そいつは良かったね。もしなかったなら、ファッキン御愁傷様。俺もビートルズを見たことがない。まあ、そういうことだ」。

2015年1月

ノエル「金のためならやる」と主張

「もしやるとしたら、その理由は金のだけだろう」。ノエルはQ誌のインタビューでこう語っている。「そもそも自分が言い出すことはない。チャリティのためにやるかって? とんでもない。俺たちはそういう人間じゃない。 グラストンベリーのために? (主催者の)マイケル・イーヴィスは十分な資金を持っていないと思う。 でも、いつかまた一緒にやらないかなって? みんながまだ生きていて、髪の毛がある限り、いつだってその可能性はある。 ただし、動くなら金のためだけだ」。

同じインタビューで、彼は再結成すべきか熟考する多くのバンドが直面せざるをえない懸念も述べているーーもし、再結成後のバンドが以前ほど良くなかったとしたら? 「栄光の時代、帝国はもう過去のものだという考えが、イギリス人の精神に染み付いているんだと思う」と彼は言う。「レッド・ツェッペリン! ザ・スミス! ザ・ジャム! みんな考え直したほうがいい。なぜかって? 中年の集まりがO2アリーナに立って、『彼らは以前ほど良くないね』と言われるんだ。オアシスだって同じ道を辿るさ」。

2015年5月

ノエル、偽りの希望を与えたリアムを非難

「オアシスのファンに対し、あいつはいつも期待を持たせている。そう意味で、少しばかり不誠実だよな」と彼はRS誌に語っている。「先週、(再結成の)紳士協定を結んだという噂が流れたが、その噂は彼の身内から出たものだ。"彼に近い筋からの情報"ってやつだけど、どれくらい近いかと言うとねーー彼女はおそらく毎朝、あいつと一緒に寝起きしているだろうね。インタビューでキッズをがっかりさせるのは俺の役割だ。『子供たちの心を傷つけている』って言われるんだけど、まあファック、なんだってんだ?」

2015年5月

ビートルズの介入

二人にとってのヒーロー、ポール・マッカートニーがギャラガー兄弟との確執について言及した。「彼らへのアドバイス? とにかく一緒に集まって、いい音楽を作るんだ」。ナイストライだったが、まだうまくいってない。

2016年9月

ノエル、お金の話は忘れてくれと発言

「正直言って、お金は必要ないんだ」とノエルはRS誌に語った。でも、10年後に5000万ドルのオファーがあれば気が変わるかもしれない。「ああ、そのときはやるよ。ファッキンやるしかない」。

2020年2月

ノエル、1億ポンドの誘いを断ったというリアムの主張を否定

「この件が気になってる人へ:伝説のマンキュニアン・ロックンロール・グループ、オアシスを再結成するために、誰からいくらのオファーがあったのか俺は知らない」。ノエルによる当時のツイートより。「誰かが勝手に動いているのは気づいているけど、その嘘っぱちが混乱を起こす原因かもしれない」。

2020年2月

リアム、「Rock N Roll Star」の最初のサビを最後まで歌えないだろうと語る

「金のため、ツアーのためだけに再結成するのはどうなんだろうな……また仲間としてつるまなきゃいけないんだぜ?」。リアムはRS誌にそう語った。「もしヨリを戻せたら、さぞかし素晴らしいだろうね。 でも、関係を戻さずにやるとしたら時間の無駄だと思う。 「Rock N Roll Star」のファッキン1コーラス(サビ)も歌えないだろう。 たぶん、ノエルに押し付けると思う」。

2021年5月

ノエル「そんな気分じゃない」

「毎日のようにその質問をされるけど、そんな気分じゃないんだ、としか答えようがない」。ノエルはオーストラリアのテレビ番組『ザ・プロジェクト』にそう語っている。「バンドをやっているときは、絶対的な妥協が必要なんだ。アイディアを思いついて、それを4人のメンバーで検討し、6週間後に、飼い猫が咳をしたからという理由で誰かがそれを却下するなんてことはできない。俺としては、自分が叩く太鼓のビートに合わせて行進したい。 オアシスはもう終わったんだ」

2022年4月

リアム「もちろんやるけど、今すぐではない」

「オアシスは再結成すると思いたいが、今週中にやるのは無理だ」。彼はエスクァイア誌にこう語り、兄と10年間会っていないことを明かした。「ドアはすべて開け放っている。 明日、エイリアンが着陸していても驚かない。彼らがここにいたとしても驚かない。神様が俺たちの間を歩いていても驚かない。どんなことが起きても驚かない」

2022年10月

ノエル「元妻と旅行に行ったりするか?」

「おかしな話に聞こえるかもしれないけど、オアシスは今、俺らが一緒にいた頃と同じくらい年間でレコードを売り上げているんだ」。ポッドキャスト『Pub Talk』で、ノエルはそう語った。「人々にとって、俺たちは昔と同じくらい人気ってことだ。それだけで十分だよ。復縁したらサーカスになるし、意味がない。今のままでいいんだ」。

2023年2月

マシュー・ヒーリーの介入「大人になれ」

The 1975のフロントマンが『Q With Tom Power』に出演した際、「オアシスは何をしているの? 世界一クールなバンドでいられる可能性があるのにーー今現在もそうだがーー兄弟で揉めてるから一緒にやらないなんて想像できるかい?」と語った。彼の発言はこれだけに留まらない。「大人になれ。グラストンベリーのヘッドラインを務めるんだ。 ふざけるのはやめてくれ」。彼の厳しい愛のアプローチはうまくいったのか? いや、そんなことはなかった。しばらくして、ノエルはスピン誌に、ヒーリーは「ヘタレの間抜け面」であり、「自分のバンドがいかにクソであるかを理解し、解散する必要がある」と語った。リアムはもっと穏やかなアプローチで回答している。「無駄にしているのは俺たちの時間だ。誰があいつに時間を司られなきゃならないんだ?」

2023年4月

ノエル、「Definitely Maybe」アニバーサリーツアーを拒否

ノエルはイタリアの新聞『Corriere Della Sera』に対し、2024年8月に『Definitely Maybe』の30周年を記念してリイシューを行うが、ツアーは行わないと語っている。「収録曲の素晴らしいバージョン違いや、アコースティック・バージョンも収録される。でも、ツアーはやらないし、一緒に演奏するために(バンドが)帰ってくることもない」

2023年5月

ノエル、リアムに電話をかけるべきだと語る

ノエルはイギリスのラジオ局『Talk Sport』の取材に応じ、再結成を呼びかけるべきなのはリアムだと語った。『あいつが電話してこないんだ……つまり、電話してくるべきだよ。というのも、あいつはいつまでもそのこと(再結成)を言い続けているからだ。今頃、何かプランを立てているとでも思っているのだろう……あいつが俺と話す必要はない。リアムは臆病者だからな。だから、ヤツの周りの人間や代理人に、俺のところの誰かに電話してもらって、『自分たちはこう考えているんだ』と伝えるべきだ。 そうしたら、それについて話し合おう。それまでは、あいつは少し軽率だ」。

2023年6月

ノエル、リアムを「シュレックのチビ猫」に例える

ポッドキャスト『Rolling Stone Music Now』で、ノエルはリアムが再結成を望んでいるという考えを否定した。「俺はもう、この話が決して聞かれなくなることはないと受け入れているんだ」。彼は言う。「もしリアムが本当にやりたければ、俺に連絡してくるはずだ。でもリアムは、スーツケースを玄関に置いて座っているような、シュレックに出てくる涙目のスペイン猫のような、そんな絵を描くのが好きなんだ。『ファンのみんな、もうすぐ行ってくるからね。愛してる』ってな。 だったら、ファッキン電話しろよって感じだ。あいつは電話してこない。電話してくるまで、この話はどこにも進まない」。

2023年6月

ノエル、「真剣な」オファーは一度もないと主張

NME誌がノエルに対し、ブラーやパルプとのジョイント・ブリットポップ・ツアーのオファーはあったかと尋ねると、彼はこう答えた。「”The Big O”の再結成について真剣なオファーがあったことはない。でも、それでいいんだ」

ブラーとパルプは再結成し、かつてのライバルことデーモン・アルバーンはオアシスにも再結成を勧めているが、ノエルは「自分のバンドとは訳が違う」と語る。 「ブラーは解散してなかったよな? パルプも解散せず、ただ別のことをやっていた。それが大人のやり方だ」彼は言う。「悲しいかな、俺のファッキンバンドは大人気なかったんだ。衝突炎上しまくっているような感じだからね」

2023年8月

ノエル、再結成するかは「抜け毛次第」と語る

ライブ中のQ&Aで、ノエルはオアシスの再結成に誰が参加するのかと尋ねられた。「俺とリアムは……まあ、みんなそれなりの年齢になったから、おかしなことになるだろうね」彼は言った。「オアシスの頃は髪がフサフサだったから、みんなの髪がどうなってるか見ておかないとな」そして、自分の髪を指差しながら言った。「俺は何があっても死守する、どこにも行かせないぞ」。

2024年2月

リアム、兄にチョコレートを贈るべきか検討

「俺からは電話しないって、あいつもわかってるだろう」ノエルとの再結成について、リアムはサンデー・タイムズ紙にこう語っている。「あいつがバンドを解散させたんだから、自分から連絡してこいよって話だし、連絡がなければ再結成はない。公正を期すために、俺はあいつが動くのを見守っているんだ。今はあいつの私生活も変わったから、怒りにまかせて振り返るのではなく(not looking back in anger)、『そういえば、弟にちょっと意地悪だったかもな』みたいな感じでさ。あいつにチョコレートを贈るべき頃合いなんだろうね」。

2024年2月

リアム、ノエルに電話したと断言

「電話したよ!」リアムはMOJO誌にそう語った。「俺のスタッフがノエルのマネージメント・チームに電話したんだ。オアシスのオファーを出したんだけどーーなぜならオファーを受け取ったからーーあいつは断った。大きなツアーで、大金だった。ヤツはそれを断ったんだ。あいつは決別するつもりなんだろうね。俺はあいつ抜きで『Definitely Maybe』の(リリース30周年記念にまつわる)諸々をやっていくし、楽しい時間を過ごすことにするよ」。

2024年4月

リアム、次のステップへ進む時だと語る

オアシスは「おそらく」再結成するだろうというアンディ・ベルのコメントに対し、リアムがツイート(編注:ライドのフロントを務めるベルは、1999年から2009年までオアシスでベースを弾いていた)。 この15年間、リアム自身が繰り返し言ってきたことをベルが言っただけなのでは、とファンがそっと示唆すると、彼はそれを否定する。「オアシスの再結成について言及したことはない」リアムは言う。「もう終わったんだ。 私たちは皆、自分自身のメンタルヘルスのために、本当に前に進まなければならない」。

2024年6月

リアムの疑問「オアシスはアダム・ランバートを雇ったのか?」

X(Twitter)上で、リアムは再結成について何も聞いていないと主張している。「誰も俺に教えてくれなかったよ。もしかしたら、クイーンが雇った男のような新しいシンガーを迎えるのかもしれない」

2024年8月

ノエルは言う「Definitely... Maybe...Not」

先日のハイ・フライング・バーズでのライブで、ノエルは観客席から再結成を求めるファンにこう答えている。「いつやるのかって? 2025年か2026年か? 答えはどちらでもない。お前らのブーイングは、ファッキン褒め言葉として受け止めてやるよ!」

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From Rolling Stone US.

オアシス

『Definitely Maybe』30周年記念デラックス・エディション

2024年8月30日リリース

Monnow Valley(モノウ・ヴァレー)スタジオでの幻に終わったオリジナル・レコーディング・セッションからの楽曲のほか、コーンウォールのSawmills(ソーミルズ)スタジオで行われた最終的なアルバムのレコーディング・セッションからの貴重なアウトテイクが多数収録

<2CD>

■豪華ハードカヴァー・デジブック×三方背スリーブケース仕様

■日本盤のみの仕様

・高品質Blu-spec CD2仕様

・英文ライナー訳/歌詞・対訳/新規解説 (妹沢奈美) 付

税込¥4,400 【完全生産限定盤】

購入:https://SonyMusicJapan.lnk.to/Oasis_2cd

<4LP>(輸入盤国内仕様)

■日本盤のみの仕様

・英文ライナー訳/歌詞・対訳/新規解説 (妹沢奈美) 付

・日本語帯付き

税込¥16,000 【完全生産限定盤】

購入:https://SonyMusicJapan.lnk.to/Oasis_4lp

<デジタル>

配信予約:https://SonyMusicJapan.lnk.to/Oasis_dm30ade

リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展

会期:2024年11月1日(金)~11月23日(土)

会場:六本木ミュージアム

主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニー・ミュージックレーベルズ、ソニー・ミュージックパブリッシング

後援:ブリティッシュ・カウンシル 協賛:ADAM ET ROPÉ

公式サイト:https://oasis-liveforever.jp/

オアシス日本公式サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/Oasis/