「IKEA 渋谷」(東京都渋谷区)が8月27日にリニューアルオープンする。2020年11月にオープンしてから約4年の同店は、今回のリニューアルで1階から6階を大幅に改装。より大型店に近い体験ができる店舗になった。
世界初導入の体験型ショッピングツールやファンショップが登場
リニューアルした渋谷店では、イケアの大型店舗の特徴の一つでもある家の中の一角を展示する「ビニェット」が登場。渋谷という立地に合わせ都心での一人暮らし向けの部屋をイメージした展示が中心となっている。1階の井の頭通り側からの入り口すぐの場所では異なるペルソナの暮らしをイメージした展示があり、それぞれ上部にどの階に行けばその展示を見ることができるか分かる。
1階には最新版の体験型ショッピングツール「インテリアスタイルラボ」を設置。LEDを搭載したカーブ型のスクリーン上で50個のルームセットを360度スクリーン上で確認したり、使用されているイケア商品の詳細をチェックしたりすることができる。購入したい商品があれば表示されたQRコードを読み取ることでオンラインストアからの購入も可能だ。
さらに軽食を提供する「スウェーデンビストロ」は改装に伴い、支払いをキャッシュレス決済専用に。9月1日までは同店舗限定で「スウェーデンソフトクリーム」(70円)が登場。
イケアファン必見なのが世界初となる「イケアファンショップ」。リニューアル時には、ブルーをテーマにしたアイコニックな商品が展示されている。
渋谷のビル群をイメージした格子柄デザイン&渋谷限定グッズも
各階のエスカレーター周辺はフロアごとに1階はレッド、2階はブルー、3階はライトグリーン、4階はイエロー、5階はオレンジ、6階はピンク、7階はグリーンとカラーが異なっている。階数の背景にデザインされた格子柄は渋谷のビル群をイメージしており、店舗内のさまざな場所で登場する。
イケア渋谷周辺のマップの絵柄をデザインした限定のグッズもある。
家の中の一角を展示、都心の暮らしをイメージ
3階から6階まではイケア商品を使用した展示が充実、それぞれに細かくペルソナが設定されている。たとえば6階のこちらの展示は「24歳の男性がワンルームで1人暮らしをしている設定」。それだけでなく、「その男性の趣味は古着と植物、サステナブルへの意識が高くヴィンテージが好き」とかなり詳細だ。
また、同じ6階の別の部屋は「31歳の働く女性の一人暮らし。エネルギーをチャージでき、気持ちを落ち着かせるための工夫がたくさん詰まっており、良い眠りにもフォーカスした部屋」という設定だ。
1階から6階まで2,700点もの商品が展示されており、すべてを見て歩くのは至難の業かもしれない。しかし今回のリニューアルではこれまで渋谷店にはなかった「順路」が登場した。大型店舗同様、床の矢印に沿って順路通りに進むことでよりたくさんのイケア商品に出会えるようになっている。
2階には大型店舗ではおなじみの「持ち帰り家具」エリアも新設。渋谷店に展示されている家具・生活インテリア雑貨はもちろん、約9,500点あるイケア商品を発注もしくは後日発送する手続きができる。ほかにも、オンラインで購入した商品を渋谷店に取り寄せるサービスも一律300円で実施する。
2階の「持ち帰り家具」エリアの一角には店内でディスプレイに使用したり、返品されたりした商品を最大50~70%オフで提供する「サーキュラーマーケット」も。ほかにも店内には値下げを実施した商品も多数ある。赤い「New lower price」のタグが目印だ。
リニューアル前は1階にあったお会計レジと食料品売り場は2階へと移動した。お会計レジ手前には買い物バッグコーナーも。
さらにワクワクする店舗へと進化を遂げたIKEA 渋谷。訪れることでよりイケアを活用した都心での暮らしを楽しめそうだ。