「オンライン英会話」は、ビジネスマンをはじめとする忙しい現代人にとっておすすめの英語学習法の一つです。近年では、企業や学校での英語教育にも取り入れられるようになってきています。
では、なぜオンライン英会話が忙しい現代人に適しているのか。TOEIC990点(満点)・英検1級・通訳案内士の資格を持つ著者が、その理由を伝えていきます。
1. いつでもどこでも受講できる利便性
オンライン英会話の最大の利点は、時間と場所が自由なことです。従来の英会話学校や英語スクールなどの場合、マンツーマンレッスンであれば事前に予約をとり、また、グループレッスンであれば指定された時間に教室に行く必要がありました。
オンライン英会話なら、自宅や職場近くのカフェなど、自分の都合のいい場所で受講が可能です。また、何よりも、夜間や早朝など、自分の生活スタイルに合わせたスケジュールでレッスンを受けられることがほとんどです。
私の友人は、通勤中に車の中で(受講中は車を駐車して)毎朝受講しています。この時間と場所の制約を受けないことは、英語学習で最も大切な「継続」面において大きなメリットといえるでしょう。
2. 低価格での受講
オンライン英会話は、一般的に従来型の英会話教室に比べて受講料が低く設定されています。家賃など、教室を運営するための経費がオンラインであれば抑えることができるからです。また、最近はオンライン英会話スクール自体の数が増え、価格の面での競争も生まれています。
受講者側も通学時間がいらず、交通費も不要。教材もオンラインで提供されることが多く、追加の教材費などがかからないケースが一般的です。
3. 多彩な出身国の講師
オンライン英会話では、多くの場合、世界のあらゆる地域の講師から教わることができます。
母国語が英語であるネイティブスピーカーから、第二外国語として英語を学んできた講師まで、さまざまなバックグラウンドを持つ講師から教わることが可能です。この多様性は、異なる講師の授業を体験できるだけでなく、自分の学習目的やレベルに合わせることができ、効率的な学習につながります。
また、多様な人の発音に慣れる意味でもオンライン英会話は適しているといえるでしょう。
4. 自分に合った学習ペース
オンライン英会話では、自分の学習ペースに合わせて学習進度を調整できます。従来型の英会話教室の場合、クラス全体の授業進度に合わせる必要がありましたが、オンライン英会話であれば自分のペースで学べます。
これにより、自分の理解度に合わせて学習を進めることができ、より効果的な英語力学習につながります。また、忙しい時期に授業をスキップするなど、自分の生活リズムを崩さずに受講することが可能です。
5. 豊富な教材とリソース
多くのオンライン英会話スクールでは、多種多様な英語学習教材が提供されています。これらの教材はレッスン時間外でも利用可能なことがほとんど。会話練習用のシナリオ、資格試験対策用のマニュアル、文法練習用のクイズなど、選択に困るほど多くの教材が提供されています。
これらの教材により、授業外でも学習を続けることが可能になり、受講者の学習モチベーションも維持されやすくなったといえるでしょう。
6. 豊富なレッスンプラン
多くのオンライン英会話スクールでは、個人のニーズに合わせた内容やプランを提供しています。英検二次試験、TOEICスピーキングテスト、ビジネス英語、旅行英語、日常会話など、学習者の目的に応じたレッスンが提供されています。
自分が必要とするレッスンプランを選ぶことができ、自分に最適な学習を行うことができます。これは英語学習者のモチベーションアップにおいて、とても大切なことでもあるのです。
7. リアルタイムのフィードバック
オンライン英会話では、リアルタイムで講師からフィードバックを受けることができます。発音や文法のミスにすぐに気づき、修正されることが多いため、学習効果が上がります。
自分の自信のない点なども、常に質問することができるので、効率的な学習が可能になります。また、録音・録画機能がある場合、レッスン後に自分の発音や会話の内容を振り返ることで、英語力の向上につながるでしょう。
8. 自分ひとりの学習環境
自宅やカフェなど好きな環境で学ぶことができるため、自分自身の学習に集中することができます。また、初心者にありがちな、間違ってしまうことへの恥ずかしさも軽減されるため、積極的に会話を続けることができるはず。周囲を気にせず自然な会話ができる学習環境は、アウトプット能力の向上にたいへん役立つでしょう。
英語学習を始めたばかりの方や、自分の英語力に自信のない方などは、マンツーマンで見知らぬ講師と英語で会話することに不安を抱えるかもしれません。
しかし、最近では、日本人の講師がレッスンを担当するスクールも増えてきています。まずは最初の一歩を踏み出すためにも、日本人講師とのレッスンから始められるとよいでしょう。