歴史ある洋館や港町ならではの風景が楽しめる横浜。歩いて名所を巡るのも良いですが、せっかくなら一度にいろんな景色を楽しみたいですよね。

今年6月にオープンしたばかりの「Yamaha E-Ride Base」では、e-Bikeでみなとみらいをサイクリングするツアーが実施されているのだそう。いつもと違った景色を味わいにツアーを体験してきました。

ガイドと一緒に横浜の街を巡る「e-Bike横浜ガイドツアー」を体験!

  • e-Bikeを体験できる「Yamaha E-Ride Base」

横浜高速鉄道みなとみらい線・新高島駅から徒歩1分ほどの場所にある「Yamaha E-Ride Base」は、e-Bike(電動アシスト自転車)をはじめとしたヤマハ発動機の魅力を知ることができる体験型ショールームです。

施設に到着して、まず向かったのは「THEATER」と呼ばれる180度の大型スクリーンが設置された映像シアター。ここでは、ヤマハ発動機製品に乗れば出会える魅力的な世界を大迫力の映像と音で体感できます。

  • 没入体験ができる「THEATER」

映像を見終わって案内されたのは「PORT」と呼ばれるe-Bikeの展示と貸し出しを行うエリア。グラベルバイクの『WABASH RT』、クロスバイクの『CROSSCORE RC』、マウンテンバイクの『YPJ-MT Pro』などの同社が展開する「YPJシリーズ」がずらりと並んでいました。この中からスタッフがおすすめする最適なe-Bikeを体験できるといいます。

「PORT」で行われているのは、横浜の街を1回30分ほど自由に走れる「e-Bike乗車体験」と、週末に定期的に開催されるガイドと一緒に横浜のおすすめスポットを巡る「e-Bike横浜ガイドツアー」の2種類。どちらも無料なので気軽に体験できるのも嬉しいポイントです。

土地勘に自信がない筆者が予約したのは、スタッフによるガイド付きの「e-Bike横浜ガイドツアー」。早速カウンターに行き、受付を済ませます。

受付では、試乗者向けにヘルメットやサコッシュ、グローブの無料レンタルも行なっており、ロッカールームで着替えや荷物を預けて身軽にライドできるようになっていました。また、ポケットにすっぽりと収まるサイズのペットボトル入りのミネラルウォーターも配布されるので、体験中もしっかりと水分補給ができます。

続いてスタッフと一緒にe-Bike選びへ。筆者は街乗りをラクに体験できる「CROSSCORE RC」を選んでもらいました。

  • 日常的なコミューティングからスポーツライドまで快適にこなす「CROSSCORE RC」が相棒に

横浜の名所をe-Bikeでぐるり!

サドルの高さ調整からアシスト機能の使い方まで丁寧に説明してもらい、まずは「Yamaha E-Ride Base」から10分ほどの商業施設「横浜ハンマーヘッド」を目指していざ出発!

初めて乗る「CROSSCORE RC」はクロスバイクタイプで、肉厚なサドルにハンドルはフラットタイプと体に負担が少なく初めての人でも乗りやすい仕様に。漕ぎ出しから滑らかなアシストが入り、スイスイと道を進んでいくので普段よりも周りの景色を楽しめます。

横浜市は“横浜市自転車活用推進計画”により、自転車の通行空間整備が行われていることから安全に走行できる環境が整っており、移動中もスタッフから丁寧に説明してもらえるので安心して進むことができます。

  • 「横浜ハンマーヘッド」でひと休み

国際橋を渡り、コスモワールドやカップヌードルミュージアムを越えていくとあっという間に最初の目的地「横浜ハンマーヘッド」に。海や「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」を眺めながら休憩し、次は大さん橋方面にあるスタッフおすすめのパン屋さんに向かうことになりました。

象の鼻パーク近くにあるパープルのキッチンカーが目印の「横浜ロータス」は、焼き立てのパンやドリンクを販売。天気の良い日はテラス席で海を眺めながら食事ができるのだそう。

  • 「横浜ロータス」に到着

たくさんのパンが並ぶ中で、スタッフいちおしのパンはサクサクの生地が特徴の「アップルパイ」。ボリュームも程よく、ツアー終わりに小腹を満たすのにぴったりです。

  • スタッフいちおしの「アップルパイ」

さらに「横浜ロータス」の近くにお気に入りの場所があると案内してもらったのは「bluee-s(ブルース)」という横浜らしいブルーを基調にした雑貨屋さん。さまざまな青色のインテリア雑貨や家具、衣料品などが並びます。

  • ブルーを貴重にした雑貨屋「bluee-s」

横浜を代表する観光スポットを巡るのも良いけれど、地元の人だからこそ知るお店を教えてもらえるのも「e-Bike横浜ガイドツアー」ならでは。また横浜に来た際にはゆっくりと楽しもうと決意しました。

最後に向かったのは「山下公園」。象の鼻パークからはあっという間に到着し「こんなに近いの?」と錯覚してしまうほど。疲れを感じることなくスムーズに移動できました。取材日は快晴ということもあり、景色は最高!ベイブリッジや氷川丸を眺め、「Yamaha E-Ride Base」へ戻ります。

帰る途中に立ち止まったのは「万国橋」。よくドラマのロケ地として使われている場所なのだそう。日中の景色ももちろんきれいですが、夜になれば美しい夜景も満喫できるそうです。

「Yamaha E-Ride Base」で知る、ヤマハ発動機のこと

メインプログラムのガイドツアーを終えて施設に戻った後は、「LAB」というヤマハ発動機のさまざまな製品が並んだエリアへ。ここでは、世界初となる電動アシスト自転車「PAS」の試作品、電動アシスト機能付きの車椅子やバイクが展示されていました。

  • 電動アシスト自転車の1号機「PAS」の試作品

  • 「LAB」に展示されたバイク

  • 「LAB」に展示された電動アシスト機能付きの車椅子

電動アシスト機能付きの車椅子は試乗することができるということで、実際に館内で体験させてもらいました。初めて乗る電動アシスト機能付きの車椅子は、レバーを倒した方向に進むというシンプルなもので操作も簡単。いざ自分が必要になった時のことを考えると、今のうちに自由に移動できる選択肢を体験できる貴重な時間となりました。

「LAB」ではそのほかにも、電動アシスト自転車誕生のストーリーを映像で、また同社が手掛けるモビリティやイノベーションの広がりがわかる展示を通して紹介しています。

「LAB」の奥へと進むと「LOUNGE」というコミュニケーションエリアが広がっており、ヤマハの電動アシスト自転車を生んだ静岡県森町特産の水出し緑茶と、「うなぎパイ」で知られる春華堂とのコラボしたモビリティ製品を象ったサブレなどが無料で楽しめます。乗車体験後のひと休みにもぴったりなスペースです。

  • 静岡県森町特産の水出しの緑茶

  • e-Bikeやオートバイなど全8種類のオリジナルサブレ

オープンから2ヶ月が経った「Yamaha E-Ride Base」では、同社がこれまでに接触してこなかった女性や家族連れなど幅広い人が来場し、体験ツアーの満足度は100%と反響も良いのだそう。「e-Bikeは気になるけれど、お店に行くのはハードルが高い…。」と感じている人はここに立ち寄ればその悩みを解消されるはず。自転車の環境が整い、街の景色を楽しめる横浜でe-Bikeを楽しんでみては?